父親談義

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シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『自分から抱きついてくるのにハグをするとお髭が痛いだの暑いだのと照れて離れようとするものですから、これがまた可愛くて可愛くて…!!』

2015-07-30 22:44:24
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『ええ、そんなアンジュですから縁談の話に託けてまるで虫のように良からぬ輩が湧いてくるのですよ。まったく、気が気ではありません。いやはや、侯爵のような立派な若者が相手になってくだされば心配も減るんですがね(ははは、と苦笑を交え)』

2015-07-30 22:46:07
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『そうでしょうと……、え?』予想していなかった相手の言葉に男は思わず口を閉ざした。『なんと、侯爵の御子息どのですか。それはなんとも…いえ、私としては有難いお話ですが侯爵の御自慢の息子さんを今話したばかりの相手に会わせるというのも気が引けますでしょう?』

2015-07-30 23:25:04
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『それは、確かに……いや……ご理解いただけるとは嬉しい限りですな、ははっ。うむ…………最終的に決めるのは二人ですか、なるほど確かに……ちなみに侯爵の御子息どのはおいくつなのでしょう?』

2015-07-31 18:21:19
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『いいえ、まさか。この通り元気でございますぞ!…………15歳ですか、侯爵の息子どのであれば礼儀作法や教養に不安など抱く隙もありませんよ。なるほど、ふむ、確かにこの上ない良い話でありますな。私も大賛成ですぞ』

2015-07-31 19:56:05
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent いや、しかし、私は御子息どのの意見を尊重したいですな。侯爵もおっしゃっていたでしょう、自分から相手を見つけるタイプではないと。それでは幾ら私達親同士が良談だと思っていても当人は一歩引いてしまうのではないでしょうか?私は無理を押し付けたくはありませんぞ』

2015-07-31 19:56:45
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『ふむ、なるほど。侯爵の言うことにももちろん理があります。御子息どのを大切に思われる気持ちはよくわかりますぞ……………………』

2015-07-31 23:31:48
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent しかし、それとこれとは話は別だ。と喉まで出かかった言葉を済んでのところで飲み込む。ふざけるな。そんな自分の社交経験も他人任せの妙ちくりんな子供に愛しいアンジュをみすみす会わせられるものかという気持ちをグラスの中身とともに飲み込んだ。

2015-07-31 23:32:05
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『そういえば伺っておりませんでしたな、御子息どのはなんと言うお名前で?』

2015-07-31 23:32:22
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『セオドアくんか、大義を成さん良い名ですな』相手の言葉に改まると内心で思考を巡らせる。懐疑があるなら無理に受けなくても良い、などと言われてしまえば断ればまるで相手に不信の念を持っているようではないか。

2015-08-01 11:49:25
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 普通の相手ならばそれで構うことなどないが、この男は違う。あくまでこの場は先日の裁判での礼を述べ今後の関係性を良好にするものでなければならない。いくらか気を置く必要のない相手であろうとこれは社会的な接待の場なのだ。

2015-08-01 11:49:41
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『懐疑を抱くなどとんでもないことです。私が侯爵ほどに信頼を寄せている相手が何処にいましょうか。……………アンジュにとってもまたとない良い話ですから、この良縁を私も嬉しく思いますよ』

2015-08-01 11:51:24
シャオイー(小伊) @applex002

@T_B_Vincent 『いえ、是非侯爵の方でお願いします。アンジュの都合もあるでしょうが、まぁあの子は大抵暇をしていますから』一度了承してしまった手前、割り切ったように軽快に笑うと自身も料理を口に運ぶ。二人の父親たちの会合はまだ続いて行くようだった。

2015-08-08 05:18:23