チョコレートケーキ

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シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 「ご機嫌よう、先日はどうも」白い日傘をたたみながら少女が少女が店の扉を開いた。少女の一歩後ろでは上品なモーニングを身に纏った少年が店主に小さくお辞儀をする。「頼んであったケーキは出来上がったかしら?」

2015-08-06 20:03:39
シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 「まぁ、想像に違わず素敵な出来栄えね!」ベリーの飾りがふんだんに盛り付けられた5段重ねのケーキを見れば瞳を輝かせた。「ふふ、ありがとう。ここのお店のこと、以前友人から聞いてずっと来てみたいと思っていたのよ」

2015-08-08 19:46:24
シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 「ケーキも紅茶もとても美味しかったし、話に聞いていたよりもずっと気に入ったわ」入り口に立つ執事に聞こえないようにこっそりと相手に告げると固めをつむって見せた。

2015-08-08 19:46:49
シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 「あら、だいぶあなたと仲が良いようなことを言っていたけれど、片思いなのかしら(おかしそうに口元に手を添えて笑いながら)」紙に書かれた金額に目を通すと「クリス、」と執事に声をかけた。「そうなの?うちの執事よりはずっとセンスがあるわね。見習わせたいくらいだわ」

2015-08-08 21:02:21
シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 一瞬きょとんとしたがすぐにくすくすと笑い「じゃあきっとその人ね。誰かまわず声をかけなきゃ気が済まないのよ。次にその人に会ったら伝えてくださる?"良いお店を教えてくれてありがとう"って」少女は少年から財布を受け取ると提示された金額より多めの金を渡し

2015-08-09 01:59:45
シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 「わたしの"専属"は甘くないわ。わたしの期待に応え続けなければいつだって解雇するもの。ふふ、だけどいまは結構お気に入りよ。だからまた、近いうちにゆっくりコーヒーをいただきに来るわね」

2015-08-09 02:00:07
シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 「わたしにはそれだけの価値があると思ったの。それ以下なら払わないわ。どうぞ受け取って」相手の申し出に執事の少年が首を振った。『あ、いえ、それはぼくの仕事ですから。あの、主人は格好つけたいだけなんです。黙って受け取ってあげてください』最後はこっそりと耳打ちし

2015-08-09 18:40:19
シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 「シャオで結構よ、カナデ」『ありがとうございました』少女は片足を引き、少年は頭を下げて二人揃って綺麗に礼を返すと店を後にした。

2015-08-09 20:01:13
シャオイー(小伊) @applex002

@kanade_bb 少年はぺこりと頭を下げると大きな箱を抱える。「それでは、また近いうちに。あら…あらやだ、あなたの名前を伺うのをすっかり忘れていたわ。わたしはシャオよ、シャオイー・マーティン」

2015-08-09 19:13:41