少年院との会話

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シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 相手の言葉に少女と少年はきょとんと顔を見合わせた。少女は力強く頷く。「もちろんです!シャオさんの大事なご友人ですから、助けが必要なら、きっと助けてみせます!」少女のその言葉を聞いた執事の少年は何処か驚いたように目を見開き、そして嬉しそうに目を細めた。

2015-08-10 21:14:09
少年院 @en_terrible

@applex002 「それはよかった」と少年は真面目な顔で小さく頷いた。「って言うかなんで記憶がなくなってしまったんだ……?」

2015-08-10 21:34:46
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 少年のざっくりと確信をつく質問に再び少年少女は顔を見合わせる。『それが……』「わたしにもさっぱりで。気が付いたら……と、言いますか…」少年の問いにうまく答えられず、少女は雨に濡れた子犬のようにしゅんとしてしまった。

2015-08-10 21:43:39
少年院 @en_terrible

@applex002 「おいおい、元気出せよ」しゅんとした様子の少女を見ると、少年もきまりが悪くなったようだ。「世界が終わったわけじゃなしって、俺の友達もよく言ってたし、大丈夫だ。君はほら……誇り高き貴族の何たらなんだろ?」

2015-08-10 21:48:44
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「あ、えっと……そうなんですか?」助けを求めるように執事の少年を振り返る。少年は困ったように笑いながらも頷いた。「わ、わたし貴族なんですか?それは……なんというか……は、はい。誇り高い貴族のなんとかとして頑張ります!」相手の言葉にこくこくと頷いた。

2015-08-10 22:19:42
少年院 @en_terrible

@applex002 「あ、うん……がんばれ。戻るといいな、記憶」少年もまた、困ったように苦笑した。それから後ろの建物を一瞥して、 「じゃあ、俺はそろそろ。気をつけて帰ってくれ」

2015-08-10 22:28:40
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「っ、はい!ありがとうございます!パーシーさん、あなたもどうかお元気で。シャオさんが戻ったら、またそのときは改めてよろしくお願いしますね」控えめに、ふわりと微笑み少女は相手に手を差し出した。

2015-08-10 22:36:48
少年院 @en_terrible

@applex002 少年も手を差し出そうとし、ケーキを手にしていたので迷った末ケーキの箱を地面に置いた。 「ああ、これはどうも」 さりげなくその手を着ている服で拭いてから、少年は少女の手を掴んだ。

2015-08-10 22:42:30
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 最初はどこか冷たく感じた相手が手を握り返してくれたことが嬉しかったのか、少女は満面の笑みで頷いた。「では、わたしたちは失礼します。アーヴィンさんにもどうぞよろしくお伝えください」ぺこりと頭を下げる後ろで執事の少年も綺麗に一礼すると二人は院を後にした。

2015-08-10 23:08:28
少年院 @en_terrible

@applex002 「……ばいばーい」 少年はどこか複雑な表情で、去って行く2人を手を振りながら見送った。

2015-08-10 23:12:40

少年院 @en_terrible

「さ、て、と」 パーシーは溜息をつき、再び入り口の前に座り込んだ。 「これからどうするか……」 しばらく一人で考えれば考えもまとまるかと思ったが、どうにもそうはいかないようだ。少しして足元のケーキの存在を思い出すと、パーシーはしぶしぶ立ち上がった。

2015-08-10 23:27:01