親切な赤毛の人

鉱物商 @amberxcopal

@applex002 『他にも…っ？』 金髪はまさにその違う何かを連想した。この愛らしい少女がこのあとあの赤髪に何をしてあげようと言うのか。一人だけ美味しい目を見過ぎなんじゃないのか。そこで金髪は常套手段を取ることにした。 『そうねえ。まあ水着の披露はあとにとっておくにしても、』

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@applex002 『私には見せてもらわなくちゃ困るわ。サイズ感が分からなければ良い水着を選んであげることなんて出来ないもの。アンバーが選んでくる前に試しに私のオススメを着てみてくれないかしら？“女同士なんだし良いでしょう？♡”』 隣の部屋への扉を前にお願いと指を組んだ。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 「アンバーさんが？」選んでくる？話の流れ的に水着のことかと思ったけれどそれだと意味が通らない。アンバーさんが洋服を選んでくる間に水着を決めてしまわないと待たせてしまうことになる、ということだろうか。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 確かに。それなら店主さんと一緒に早く決めてしまった方が良いに決まっている。「オススメですね、わかりました。はい、よろしくお願いします」女同士という金髪の言葉を微塵も疑うことなく少女はふふと微笑んだ。

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@applex002 一瞬“疑われたか？”と焦った金髪だったがどうやら少女は口車に乗ってくれたらしい。 「ありがとう♡」 すっかり選ぶことに夢中な赤髪に気づかれぬように、少女の背中を押してそっと隣の部屋の扉を閉めた。無論、鍵を掛けることを忘れずに。

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@applex002 『うふふ♡シャオちゃんだっけ？すっかり名乗り遅れちゃったけど私はディーよ♡さあてそうねえ…これなんてどうかしら？』 金髪が取り出したのはビキニタイプの水着だった。淡いパステルカラーと胸元と腰回りについたフリル以外はシンプルなもの。どう？と首を傾げる。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 「はい、シャオイーと申します。どうぞお気軽にシャオとお呼びください、ディーさん！」鍵をかけたことには気づかなかったようで相手がかかげる水着を見遣る。「まぁ、かわいい！！」どうしてこう、お洋服を選ぶのは心が躍るのだろう。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 「パステルカラーも素敵ですけど、わたしこの身長だから幼く見られてしまうかと心配で。もう少し大人っぽいデザインのものはありますか？」少女もうきうきと相手の選ぶ棚を覗き込んだ。

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@applex002 洋服を選ぶことに関しては乗ってしまうのがこの金髪。それならねえ…と棚の中を漁り出す。 『これなんかどうかしら？♡』 今度選び出したのは胸元に大きなリボンがあしらわれたボーダー柄のものと、花柄が可愛らしくプリントされたフリル付きのものだった。

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@applex002 『こっちはね、胸の真ん中に大きなリボンが胸を覆うようについてるからその分ボリューミーに見せてくれるわよ♡花柄の方はフリルに加えて迷彩効果もあるしね♡』 うっとりとした顔で水着を差し出した。赤髪はまだ気づいた様子はない。随分と熱心に選んでいるらしい。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 「かわいいー！！やだぁ、どちらにしようか迷ってしまいますね！」差し出された二つの水着を手に見比べながら吟味を重ねる。

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@amberxcopal 「ボーダーのおリボン、とっても可愛いですけどお花の方も賑やかでおしゃれです。うーん…どちらの方が良いですかね？」服の上から交互に身体に当て、金髪を見上げた。

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@applex002 これは……確実に時間稼ぎをされている！金髪は内心で舌打ちを響かせた。にっこりと微笑みカーテンに仕切られた一角へ向かい細い背中を押していく。 「そんなの試着しないとわからないに決まってるじゃない♡両方着てみれば良いのよォ♡さ、早く早くゥ♡♡♡」

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@applex002 一方赤髪はと言えばクローゼットから選び出した品々を作業台へと並べていた。こういったことには真剣に臨む性質らしい。女性の買い物にも真面目に付き合うのは良い面かもしれないが、今はそれが仇となっている。二人の不在に気づくまであと少し掛かりそうだ。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 「あっ、は、はい！」背を押して試着室に放り込まれると少女は苦笑しつつも嬉しそうに笑った。可愛いお洋服の試着なのだから胸が弾まない訳がない。着ていた服を脱いで丁寧に畳むと水着に腕を通す。ボーダーの大きなリボンが可愛くて、シンプルなだけに目を惹く。

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@amberxcopal 「あの、着てみたんですけど…、」サイズ感を見てくれると言っていた手前一応報告はしようとカーテンの隙間から顔を出して金髪を伺った。

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@applex002 『あらぁ♡ちゃぁんと報告してくれるなんて嬉しいわ♡』 何やら繊細なレースで出来た一品を真剣な顔で弄っていた金髪は、掛けられた声にパッと顔を上げた。カーテンへと歩み寄る。 『“お姉さん”に見せてくれるかしら？』 エスパーではないのだ。如何に金髪が

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@applex002 人並み外れた性癖を持っていようがカーテン越しに触れもせずサイズ感を確認することなど出来はしない。あくまでも服屋の店員、そんな笑みをニッコリと浮かべてカーテンに手を掛けた。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 「はい、」少女は一度入口の方を確かめ、金髪以外に誰もいないことを確認するとカーテンを開いた。普段はフリルとリボンに飾られている雪のように白い肌を惜しむことなく晒す。一つ残念なことがあるとすればやっぱりあって欲しいところに肉がないことだろうが、

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal それも今は大きなリボンで誤魔化され全体のバランスは悪くない、と自分では思う。「どうでしょう？」少女は少しはにかんだ笑顔で金髪を見上げた。

鉱物商 @amberxcopal

@applex002 『あらぁ…♡』 これは思った以上の上玉ね、などと緩みそうな頬を両手で挟み、上から下までをしげしげと眺める金髪。その視線はリボンの上で止まった。正確にはその下の控えめな膨らみを見て。 「うーん………………ねえ、貴方……ちゃんと測って下着選んでる？」

鉱物商 @amberxcopal

@applex002 綺麗に完璧に相手を着飾ることを好む金髪は、これだけの素材を持ちながら合ってないものを着ているかもしれない少女が些か許せないらしい。唇を尖らせ腰に手を当てた。 一方その頃赤髪は、漸く二人の不在に気づき、マズイと作り付けの方の試着室のカーテンを開けていた。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 「え、っと…そういえば測ってもらったことはないかもしれません。合ってないですか？」 実のところ少女には本当に最近の記憶しかないのだから測って買った下着なのかは自分でもわかりかねるのだが、金髪の不満そうな反応におずおずを相手を見上げた。

鉱物商 @amberxcopal

@applex002 金髪は相手の肩に女性のような手を置き大きく首を頷けた。 「合ってないわね。知ってるかしら？ちゃんとした下着を着けて、着け方にもきちんと気を配るだけで少なくとも1サイズはサイズアップするのよ？」 当人の胸元はシャツの中で豊かに膨らんで見えるが中身は果たして。

シャオイー(小伊) @applex002

@amberxcopal 「ええ？本当ですか！？どうしましょう、でも測り方わかりませんし…あの、せっかくですからちゃんと測ってもらっても良いですか？」