電力自由化に関して勉強したこと(備忘録)

個人的な備忘録です。 たまに更新・修正します。 ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げますm(__)m
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二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

需給バランスを調整する給電指令所が電力自由化の鍵。 給電指令所のみを分離するのがISO方式 給電指令所に送電網の管理をくっつけたのがTSO方式。 ISO方式では旧来の電力会社が送電網を所有しているので、自社に有利なように設備改修を優先させる弊害が。 日本はTSOを導入予定。

2016-03-17 02:28:32
二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

電力会社の発電能力は営業用発電能力と供給予備力に分けられる。供給予備力としては、瞬時に発電量を変えられるガスタービンなどが用いられる。 電力会社の発電機ごとに営業用発電能力と供給予備力とを明確に区別する必要がある #電力自由化

2016-03-20 02:11:51
二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

その上で、給電指令所(電力需給バランスを調整する機関)は、電力需要圧迫時に供給予備力として確保された発電機の中から限界費用の安い順(メリットオーダー)に基づいて発電することになる。 また、各電力会社にメリットオーダーを毎月提出させる規制をしなければならない。 #電力自由化

2016-03-20 02:24:24
二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

供給予備力として確保された発電機に対して待機料の入札をする。そして実際に稼働した発電機に対してさらに追加発電入札をする。 実際に稼働した発電機たちの中で一番高い入札価格がリアルタイム価格となる。 #電力自由化

2016-03-20 02:55:23
二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

追加発電入札とともに、ネガワット節電入札も導入すべきである。5分前の通知で、いくら払えばどれだけの量を節電してもらえるかを前もって入札してもらっておく。 追加節電入札の低い順に節電を命じるのがネガワット節電入札。 #電力自由化

2016-03-20 03:07:37

また、電力削減入札というのもある。

追加発電入札、ネガワット節電入札は超過供給がマイナス(需要圧迫)時に命じるものだが、逆に超過供給が起きている場合は「給電指令所」が超過供給分を買い上げ、どこかの発電所に削減命令を出すことになる。

これは、事前に発電所が給電指令所にいくらか支払い削減するかを入札(発電削減入札)する。そして、実際に供給が需要を上回る事態になったときに、その金額が大きい順に発電量の削減を指示する。

入札に参加した発電会社は、追加発電の限界費用よりも安い価格で電気を購入できることになるのでお得。

給電指令所側は安く発電会社に電力を提供することになるが、それはもともと超過供給でもっと安く仕入れたものである。

ネガワット節電入札、追加発電入札、電力削減入札を合わせて調整電力入札制度と呼ぶ。

この調整電力入札により、電気のリアルタイム価格が決まる。

二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

高橋洋一先生:電気料金はまだまだ下がる 本当の電力自由化はこれからだ ironna.jp/article/2696 #iRONNA

2016-03-20 12:05:18
リンク オピニオンサイト「iRONNA(いろんな)」 電気料金はまだまだ下がる 本当の電力自由化はこれからだ 電力小売り自由化に向けて新規事業者が現状より安い電気料金を打ち出しているが、東電より数%程度だ―。今後、電力料金をさらに引き下げるのに何が必要か、高橋洋一がズバリ解説する。

高橋洋一先生『新規事業者が現状よりも安い電気料金を打ち出しているが、それでも東電より数%安い程度。アメリカや韓国などと比べて2倍程度と高いが、自由化の第一歩としてはまずまずだろう』

今後、電力料金をさらに引き下げるには何が必要か?

高橋洋一先生『発電事業や小売電気事業に新規参入の事業者があっても、送配電事業者との連携がうまくいかないと、自由化のメリットはうまく発揮できない。はっきりいえば、送配電を握っているところが意地悪をすれば、発電会社も小売電気会社も困ってしまって、自由化の果実はなくなる』

高橋洋一先生『実はシステムで開発が遅れている。消費者が電気の購入先を切り替える際に不可欠な基幹システムがうまくワークせず、十分な競争が行われない可能性がある』

リンク 日経ビジネスオンライン 奇跡が起きるか、電力自由化のシステム準備 奇跡を目撃できるかもしれない。それは電力小売りの全面自由化に不可欠な情報システムの準備が間に合うことだ。東京電力から中核システムを請け負った三菱電機は4月の自由化へ向け開発に全力を挙げる。奇跡が起きる条件は何か。

・・・・!?

高橋洋一先生『東電にとって、新規参入業者を利するだけの託送供給の基幹システムをうまく作るインセンティブはない。中略。むしろ表だっていわないが、そこそこ文句を言われない程度のシステムを作り、それが多少障害になっても構わない、くらいにしか思わないだろう』

おいおい大丈夫かいな・・。

NHKニュース @nhk_news

【チェック!電力自由化】 4月から家庭向け電力の小売りが自由化され、地域の電力会社以外からも電気が買えるようになります。競争が生まれることで、電気料金の引き下げやサービス向上などが期待されています。ポイントをまとめました。 www3.nhk.or.jp/news/check-den…

2016-03-21 08:30:08

とりあえず間に・・・合ったんだな

移行期は弊害がつきもの。気をつけなければならない。

・・・早めのTSO方式の法的分離が必要だな、これは。。。

NHKニュース @nhk_news

【チェック!電力自由化】河野消費者相は家庭向けの電力小売りの自由化で消費者が事業者を選ぶ際の参考とするため、電源構成や原発で発生する放射性廃棄物の量が明示されるようにしたいという考えを示しました。ポイントをまとめています。 www3.nhk.or.jp/news/check-den…

2016-03-22 17:30:04
リンク NHKニュース 電力自由化で消費者相 電源の構成など明示を | NHKニュース 河野消費者担当大臣は参議院の特別委員会で、来月から家庭向けの電力小売りの自由化が始まることに関連し、消費者が事業者を選ぶ際の参考とするため、…

さて、以下はしばらく失敗事例。

NHKニュース @nhk_news

家庭の負担増へ 再生可能エネルギー買い取り制度 nhk.jp/N4OE4No9 #nhk_news

2016-03-18 17:28:03
リンク 朝日新聞デジタル 愛知万博で守ったのに…「海上の森」隣に太陽光施設:朝日新聞デジタル 愛知万博の会場計画を大幅縮小して自然環境を保全した海上(かいしょ)の森(愛知県瀬戸市)に隣接する林地が切り開かれ、太陽光発電施設が建設されていた。瀬戸市は「環境万博の理念を継承するエリアにふさわしく…

・・・市場の失敗が起こってますねぇ。

二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

需給バランスによるリアルタイム価格を無視した、『固定価格』買い取り制度なんて即刻やめるべき。 追加発電入札、 ネガワット節電入札、計画値同時同量制度、(計画値を前日に調整するための)電力スポット市場を! (他にも導入すべき制度あるけど・・・・) #電力自由化

2016-03-20 03:12:48
二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

再生可能エネルギーが真価を発揮するのは、「計画値同時同量制度」、「前日電力スポット市場」、「リアルタイム価格」を導入したとき。

2016-03-18 21:54:58
リンク PRESIDENT Online - PRESIDENT なぜ「再生可能エネルギー固定価格買取制度」はうまくいかないのか:PRESIDENT Online - プレジデント 「再生可能エネルギー固定買取制度」が曲がり角に。太陽光発電の買い取り申請が急増し、買取制度の問題点が明らかになってきた。

こちらの記事も参考にどうぞ

主に、発電量が不安定であるというリスクに起因してるとのこと。

供給が不安定なのでガスタービン・水力などによる安定的な供給予備力が必要になる。

二荒山工房 @ZweiBerg_Studio

ていうかどこまでいっても「自家発電用」

2016-03-18 22:00:39

技術革新は大事なので、太陽光発電自体を否定するつもりはない(大いに研究・投資してくれ)が、市場をヘタに歪めるとロクなことがないという例・・・・。

ちなみに、八田先生によれば、原発や再生可能エネルギーなどのゼロ・エミッション電源(温室効果ガスを全く排出しない電源)だけに補助金を与える制度は愚策とのこと。

このように市場を歪めるし、石炭ガス化複合発電(IGCC)など他の低炭素発電が育たないとか。

固定価格買い取り制度の問題点は八田先生の「電力システム改革をどう進めるか」165ページにも記述されている。