IS-4小話詰め合わせ~火炎放射案・同軸機銃・変速機・迫撃砲、そして戦後重戦車と赤軍重自走砲の運命

IS-4重戦車の細々したお話とか、戦後重戦車と赤軍重自走砲計画の関係とか
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

あとこの機構でクラッチ・ブレーキな旋回をどうやるのか、ちょいと頭をひねります。下段片側のクラッチとブレーキを同時に繋げば片側履帯止まりそうですが、操向・変速とただでさえ複雑になってるので、レバーとリンクロッドやら何やらの機械的接続だけでうまいこと実現するのは大変そう

2016-03-24 20:15:40
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

と思いきや、実際にはこの図の外にもう一つ操向ブレーキが付くみたいな。クラッチ・ブレーキな旋回はそれでやるんですかしらね

2016-03-24 20:16:44
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

まあそういうわけで、IS-4は3x2の主変速を持ってて、さらに逆転機があるので前後6+6段の変速が可能である……筈なんですが、それは機構上のお話。実際には後進時には操向装置を使った2段変速はかけないらしく、6+3段になるんだそうです。制御がますます不思議な

2016-03-24 20:18:54
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

あと見てのように、IS-4の変速機ではスライドする部分は逆転機しかありません。変速は全てクラッチとブレーキの操作で為されるので、回転数の異なる軸を接続するような事はしない。てことはダブルクラッチ操作が不要になってるんですね。これ赤軍の量産戦車では初めてなのでは?

2016-03-24 20:26:43
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

T型フォードじゃないですが、遊星歯車式変速のお化けにしてしまえばシンクロメッシュ機構がなくても回転数合わせる操作を無用にできる。チーフテンもT-64やら、戦後戦車の機械式変速はこのスタイルがしばしばある感じ。 戦車みたいな大馬力大重量だとシンクロメッシュでは限界があるのかしらね

2016-03-24 20:36:03
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

IS-7やIS-8ことT-10も基IS-4に似てるのだけど、IS-4の3段変速の代わりに逆転機の所から左右に遊星歯車が一つずつ置かれるのね。これで4段変速で、あとはIS-4同様に操向装置を使った2段変速で4x2の主変速8段を構成する、と。当然超信地旋回は出来ない

2016-03-24 20:40:27
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

IS-7, T-10でもやっぱり歯車だけ見れば前後8+8段の変速が可能であるのだけど、実際には制御上で後進は2段までになっておる、後進が4段でなく2段ってことは、4x2の後者だけ、つまり操向装置を使った変速だけを使ってるって事かしら?

2016-03-24 20:44:17
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

歯車の繋がり上は可能に見える操作でも、実際そういう制御は出来ないって事もあるのだなあ……と思ったのでした。変速機・操向装置のお話は歯車図だけ眺めててもダメなのね

2016-03-24 20:46:26
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

あとIS-7もIS-4類似のスタイルになったのはちょっと後みたいで、46年時点では6段だったみたいです。シンクロメッシュあるのかどうからよくわからんですが、ともかく常時噛み合いでスリーブが3つという構成

2016-03-24 20:49:44
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

歯車図を眺めると、どうにも遊星歯車が理解を拒むのです。サッパリ直感的でない。まして二つが合体したような何かになると絶望的

2016-03-24 20:52:50

後装迫撃砲と換気扇と……

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

IS-4の同軸機銃が開発途中でDTからDShKになったのは、実際には火力が増したばかりとも言えなさそう。というのも、当よは機銃がDTである代わりに50mm後装迫撃砲が砲塔天板に装備されてたんですね

2016-03-25 22:03:25
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ただ50mm後装迫撃砲はIS-4試作車№1にしか装備されてなかったので、50mmを捨てる代わりにDShKに置き換えたというと、ちょっとずれる気もする

2016-03-25 22:06:01
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

IS-4 試作車№1の50mm迫撃砲がある位置、ひょっとして№2~5ではベンチレータに変わってる? てことは№1の換気装置は……

2016-03-26 15:23:26
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

とは言え、見える部分に換気扇らしきものが見当たらないからといって、付いてなかったとは言えないのだけれど。例えばIS-3の換気扇なんか「そこ?!」って場所についてますものね pic.twitter.com/7NDfjLNL13

2016-03-26 15:27:00
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

IS-4の試作車№6から初期の生産車では砲塔天板右前の換気扇は無くて、天板後方のみなのかしら。49年以降の生産車と近代化改修から右前のを追加って事でいいのかな pic.twitter.com/dy1kdzErqs

2016-03-26 15:35:12
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火炎放射器の装備方法について

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

IS-4火炎放射戦車案の火炎放射器装備方法がよくわからない。チャーチルめいて焼夷剤を牽引式として、通常型と火炎放射型を容易にコンバート可能という話なので、あまり大掛かりなことはしない筈ではあるのだけど

2016-03-27 14:13:10
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

いや待て、コンバート可能という話は無いのかしら。通常型戦車と大きく構造を変える必要がないという話はあるけど、前線での置き換えというのは無さそ

2016-03-27 14:16:54
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

赤軍火炎放射戦車で主砲無しは基本あまり好まれないし、IS-4でのトレーラー式の利点として「弾薬搭載数を圧迫しない」という点が挙げられてるので、IS-4火炎放射戦車案は主砲を残してる筈

2016-03-27 14:20:06
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

そのうえ通常型戦車と設計をあまり変えないとなると……装備位置は同軸機銃置き換えくらいしか無いのでは? 赤軍の車載火炎放射器は火薬式なので、放射器本体は別の場所に置いてノズルだけどこか都合のいい場所に置くという訳には行かない。火砲めいて、砲口の後ろにちゃんと薬室がある必要がある

2016-03-27 14:22:18
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ポンプなりタンクなりからの加圧ガスを使う火炎放射器は火薬式火炎放射器に比べてホースとノズルの柔軟な配置が可能。その柔軟性を活かして、米軍なんかペリスコープ火炎放射器とか車体四隅の近接防御火炎放射器なんてのも試してるくらい pic.twitter.com/Qll012hun4

2016-03-27 14:34:52
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

このE1「スコーピオン」対人防御火炎放射器は主に日本軍の近接攻撃への対策として考案されたもの。放射器は車体四隅に固定されていて、旋回仰俯などの照準機能は無し。操作は電気プッシュボタンでの個別ないし全発射という程にまで簡略化されてて、まったく近接防御専用装備なのですね

2016-03-27 14:41:36
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

肉薄攻撃に対して「近接防御!」とか叫びながらプッシュボタンを叩くと各部の火炎放射器から炎が噴き出して、群がる歩兵を不意に撃退するの。とても悪役めいた良さがあるとおもいませんか

2016-03-27 14:45:45
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

一方ドイツはパンターの近接防御装備として電気柵なんてものを検討してたり。戦車の近接防御兵器って基本的に「なんだかワルそう」です

2016-03-27 14:47:20