アームヘッド三章ジ・エンドまとめ完結編

ジ・エンドの続きです。タコ付き。 このアカウントで連載をしています。 https://twitter.com/makitateriz ジエンドほか登場するアームヘッドの画像が見れます。 続きを読む
0
前へ 1 ・・ 9 10 次へ
マキータ @makitateriz

◎おわりにもおわりはくる◎

2016-03-28 20:28:23
マキータ @makitateriz

「キス・トゥ・ヘブン終」 (ルーン・エイワズ編)

2016-03-28 20:29:51
マキータ @makitateriz

クロワ離脱、オプショナル戦闘不能、ノルン、ガスト共にバイタルを消失。全領域支配皇アームヘッド七割が機能停止。奇妙な新兵器のせいだ。残るは私とアンラッキーのみか。偶然にも創立者が残ったことになる。・・・これは失敗ではない。既に我々は勝利している。アビススカージがいるからだ。

2016-03-28 20:34:45
マキータ @makitateriz

アビススカージは両腕と副腕二対の腕を伸ばし跳躍した。例の人類兵器がアームヘッド密集地帯に降り注ごうとしているのを一瞥する。「コンバットッッ・・・!」アビススカージは赤い竜巻となり円柱上の人類兵器と触れる。鎧袖一触。人類兵器はズタズタに裂ける。本来の機能を発揮せぬまま崩壊する。

2016-03-28 20:42:07
マキータ @makitateriz

だがいまだ多くの人類兵器が降り注ごうとしている。地平線の彼方に数本墜ちていく人類兵器を見た。当然間に合う。アビススカージは消える・・・。否。アビススカージは遍在する。この赤きアームヘッドの姿は単なる物理現象に過ぎぬ。アビススカージは人類兵器の前に顕現しまたそれらを裂いた。

2016-03-28 20:46:05
マキータ @makitateriz

このまま人類の希望をズタズタにするのが私の役割と言うわけではない。この歪んだ塔にやられるほど我々は貧弱ではないし、頼るほど人類(かれら)は弱敵ではない。多くのアームヘッドが進化した。すなわちプロトデルミスの自己生産能力の獲得。塔に奪われるエネルギーを自ら出すことができる。

2016-03-28 20:49:41
マキータ @makitateriz

そして人類もまた・・・。向こう側にも多くのアームヘッドがいた。彼らは裏切り者ではない。むしろ共存を選択できたものたちだ。・・・私のあろうとした姿!・・・羨ましかった。憎かった。なぜ私はここで救世主の真似事をしなければならないのか。ティガー。答えてくれ!私はセイントメシアではない。

2016-03-28 20:52:39
マキータ @makitateriz

・・・もはや私には逃げ道はない。ルーンを裏切り、武蔵を欺き、スウマを見捨てた。それでもなおこれが正しいと思ったのだ。人に見捨てられたアームヘッドを救済する。そんな私がティガーに救われようなどと最初から間違っていた。・・・よかろう。私はエイワズではない。アビススカージだ。

2016-03-28 20:56:30
マキータ @makitateriz

アームヘッドの新時代を導くアームヘッド自身が産み出した神性。そしてそれが為すべきは・・・。アームヘッドを殺すアームヘッド。セイントメシアの排除だ。それが為されれば私は報われる。報われなくては・・・!ティガー、セイントメシアで私を滅ぼすのだ。それこそが私への唯一の救いだ。

2016-03-28 20:59:44
マキータ @makitateriz

私は彼女の前に顕現する。「セイントメシア・・・」さあ来い。お前は私が憎いだろう。私を未来永劫滅ぼし続けろ!私を呪え!四本の羽を持ったセイントメシアは私の姿を見るとそばにいた白い恐竜のようなアームヘッドを庇うようにその前に立った。「ルーン・エイワズだよね?」

2016-03-28 21:03:03
マキータ @makitateriz

「私はアビススカージだ」「・・・アビススカージ、ティガーは生きている。アンラッキーを出して彼に全てを聞こうよ」aaahhh?アンラッキー?ティガー?生きている?・・・だから?私を滅ぼさないのか?なぜ問答無用に私を切り裂かぬ?なぜ我々が殺しあわないのだ!?「もはや無意味だ」

2016-03-28 21:06:51
マキータ @makitateriz

ティガーが生きている?・・・私は救われる?・・・関係無い!あのようなものに何ができるというのだ!・・・私は・・・私は・・・。「ファイアボール」冷たい声が私の口から発せられる。もう・・・私は救われないのだ。アームヘッドを救うために自らを犠牲にしたのだ。「私を滅ぼせ!秋那!」

2016-03-28 21:09:42
マキータ @makitateriz

火の玉。それはすなわち隕石に他ならぬ。無数の隕石が私と秋那のもとに降り注ぐ。人類兵器も複数巻き込まれ炎上する。「エイワズ、大丈夫よ」何が・・・大丈夫なものか!パニッシュメント級隕石!「ネクロドネイト!」セイントメシアの拳が隕石に衝突する!「ま、まるで神話!」ウィノナの声。

2016-03-28 21:13:42
マキータ @makitateriz

ファイアボールとネクロドネイト、二つの絶対文明破壊が相殺しあう。お互いのエネルギーは無限。このまま終わりのない戦いが続くかに見えた。私たちは、ふと白い刃が私たちの間に割っているのを見た。

2016-03-28 21:16:06
マキータ @makitateriz

もう一機のセイントメシア。「エイワズちゃん、秋那姉さん。もうやめよう」灰色のセイントメシアからの声は間違いなく・・・。ティガーのものだった。

2016-03-28 21:17:47
マキータ @makitateriz

「キス・トゥ・ヘブン」終わり

2016-03-28 21:18:08
マキータ @makitateriz

エピローグ「デストロイ・デスティニー」に続く。

2016-03-28 21:18:41
マキータ @makitateriz

「デストロイ・デスティニー」 (ティガー・K・テーリッツ編)

2016-03-28 21:57:47
マキータ @makitateriz

なぜ僕がここにいるのか・・・。それは地球の人たちのおかげだ。アンラッキーの調和攻撃の際、先輩戦争で呼び出された地球の先輩たちが庇い僕はショックで寝込んだものの初めて最終反乱に介入出来たのだ!

2016-03-28 22:00:16
マキータ @makitateriz

「ティガー・・・」「エイワズ、君はもう頑張ったんだ。これは間違っていたやめれば良いんだ」「・・・そうじゃぞ、ドーボーキ。いやエイワズ。俺など幾つ過ちを犯したかわからん」スウマも僕に同調する。「でも・・・」「私からもお願いする。エクジクト様」クロワだ。「ピットギアス・・・クロワか」

2016-03-28 22:03:49
マキータ @makitateriz

「そうです。私とティガーは憎みあっていました。それもエクジクト様・・・いえエイワズ。あなたの為でした。だからこそ止めてください。アンラッキーの思うつぼです」「・・・」アビススカージは止まっている。「・・・だが私はなんのために・・・」冷たい声が問う。「それはあなたが決めてください」

2016-03-28 22:06:41
マキータ @makitateriz

「私が・・・。決める?」「アームヘッドの神も最終反乱も押し付けられたものです。あなたの存在理由ではない。アビススカージ」僕は彼女を自らが名付けた名で呼んだ。「・・・ティガー。わかりました」アビススカージは頷いた。「エイワズ、共にそれを見つけましょう」「・・・うむ」

2016-03-28 22:09:05
マキータ @makitateriz

「姉さん、お久しぶり」「ティガー!」アブソリュートオメガが抱きつく。こちらもアブソリュートオメガでなければ耐えきれなかった。「・・・ごめん、はやく顔を出せなくて」「良いのよ!礼三郎くんが私たちを待っているわ!」「うん、みんなで会いに行こう!」

2016-03-28 22:10:59
マキータ @makitateriz

パチパチ。拍手の音がした。四機のアームヘッドは振り向いた。「おめでとう、これで見事ハッピーエンドだ。破壊と殺戮の未来は回避できた。・・・だが少し待ってくれないか」

2016-03-28 22:13:07
マキータ @makitateriz

アスモデウス!僕とクロワをここに導いたアイリーンのアームヘッドだ。「・・・先生、なんのようだ?」どことなくいつもと違う不穏な空気を感じていた。「・・・本当にすまない。確かに救われた。だがこの時代だけだ。まだ本当に未来は救われていない」「何が言いたい!アイリーン・サニーレタス!」

2016-03-28 22:16:09
前へ 1 ・・ 9 10 次へ