アームヘッド三章ジ・エンドまとめ完結編

ジ・エンドの続きです。タコ付き。 このアカウントで連載をしています。 https://twitter.com/makitateriz ジエンドほか登場するアームヘッドの画像が見れます。 続きを読む
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マキータ @makitateriz

あれはLBFGのアームヘッドだ。スケアクロウとビーハイブは見えない。ショットガンが先行したのか?そもそも今騒ぎを起こすとは何を考えている?最悪決起がおじゃんになるぞ。これだから乗られものどもは信用出来ないのだ。力なきニンゲンがアームヘッドの力を借りたに過ぎぬ連中は自制心を知らん。

2016-03-07 23:33:08
マキータ @makitateriz

ショットガンの乗るアームヘッド、センチュリークリーパーが燃えるビルディングを蜥蜴のように這い上っていくのが遠目に見えた。「テルミ、お前のがっ、いやガールフレンドじゃないけどあのこ・・・まずいぞ」青いアームヘッドから聴こえる声はオサナイのものだ。Mプリズナーと対峙している。

2016-03-07 23:37:42
マキータ @makitateriz

Mプリズナーと青いアームヘッドの得物同士が触れるたび接触回線による会話が自動補助機能を介して聴こえる。「不良のつまらない弥生ばかりで飽き飽きしていたが少しはやるようだな!お嬢ちゃん!」オサナイは答えない。しかしその後ろをショットガンのセンチュリークリーパーが不意を突こうとする。

2016-03-07 23:40:53
マキータ @makitateriz

「ゆうきくん!危ない!」テルミが叫んだ!無論この距離で聴こえるはずが・・・。しかし青いアームヘッドは後ろを振り向いた!「このシュヴァリエをなめないでよね」オサナイの声に応じて赤い剣が精製される。それを用いてセンチュリークリーパーに斬りかかる!「アイアンワークス!」「調和だと!?」

2016-03-07 23:44:35
マキータ @makitateriz

辺り一面に鉄のにおいが充満する。「ゆうきくんの調和はアイアンワークス。空気を血に変える能力なんだ」テルミが答えた。あれは血でできた剣なのか?「あなたの血は美味しくなさそうだね」「俺の血の味を知る必要はない」センチュリークリーパーがシュヴァリエを押し返す!「ゆうきくん!」

2016-03-07 23:47:24
マキータ @makitateriz

血でできた剣が粉砕され血の粉末へと変わる。「妙だな・・・貴様、その機体・・・」シュヴァリエにはセンチュリークリーパーのハンドホーンが半ば突き刺さっているのだ。「シビルヘッドですぜ!ショットガンのあにき!」パイドパイパーも来たか・・・。「ゆうきくんがやられちゃう!」急げ!

2016-03-07 23:50:54
マキータ @makitateriz

「ふぇええ・・・おじさん。シビルヘッドじゃないよお」シュヴァリエがアームホーンを展開した!「コイツ!」センチュリークリーパーがアームキルを諦めハンドホーンを抜き後退!そこをシュヴァリエのアームホーンが追う!空を切るアームホーン!「このシュヴァリエはマシンヘッドさ」

2016-03-07 23:53:11
マキータ @makitateriz

「マシンヘッド?」既にラストダイナソー秘密基地についた私はテルミに聞いた。「アームホーンを持つアームヘッド部を頭胸部に採用しアームキル危険の高い部分にシビルフレームを採用したハイブリッド。ティガーお兄ちゃんの遺産さ。コイツと同じでね」ラストダイナソーの目が光った。

2016-03-07 23:55:38
マキータ @makitateriz

「行くよ。生首先輩・・・。でもまずいかも」オサナイの声に焦りが混じる。「テルミ、早くしなきゃ」「でも・・・僕は一度もコイツを動かしたことがないんだ・・・それに怖いよ」「・・・テルミ」「え?」急に私に抱かれたテルミは驚いた。私もこの雰囲気ならしていいという流れに乗ったが恥ずかしい。

2016-03-07 23:59:03
マキータ @makitateriz

体液循環ポンプが激しく動く。今日も切った自動補助機能なら冷却を警告するだろう。私はテルミを抱き上げながらテルミの脈拍と体温も上がっているのを感じた。「怖いのは分かるわ。でもオサナイはもっと怖いと思う」「お姉さん・・・いやウィノナ」「フフフ」正直私も限界だ。私はテルミにキスを・・・

2016-03-08 00:03:47
マキータ @makitateriz

「え?」ハァーッ!!ハァーッ!!私はやったぞ!エクジクト様!「・・・お・・・落ち着いた」「・・・いや全然」・・・役得なだけだったか・・・。「でももう全然怖くない。アイツらをやっつけよう!」え?「早くラストダイナソーに乗って!「あっはいわかりました!」

2016-03-08 00:06:39
マキータ @makitateriz

ラストダイナソーのコクピットの椅子に座ると上にテルミが私の・・・膝の上に乗った!え?アビススカージ様?女神様?私は死ぬのでしょうか?「僕まだ手足が届かないんだ。ウィノナ頼んだよ」「わ、わかったわ」そういうことか・・・。「アームヘッド搭乗確認、人間搭乗確認」機械音声が流れた。

2016-03-08 00:10:46
マキータ @makitateriz

「ラストダイナソーは両者の搭乗により起動するアームヘッドです」機械音声。「そうだったのか・・・」「アームヘッドの方、人間の方と手を握ってください。そうすることで精神の同調が手助けされます。あなたと人間のパートナーの同調を介して私は起動します」なっ?「ウィノナ。」テルミが手を握る。

2016-03-08 00:14:14
マキータ @makitateriz

「ラストダイナソー起動確認。アームヘッドの方操縦をお願いします」「ウィノナよ。ラストダイナソー」「ウィノナ、それでは御武運を」私はなんだかテルミと仲を励まされた気がした。「行くわよラストダイナソー!とにかくぶっ飛ばす!」ラストダイナソーは秘密基地の屋根を吹き飛ばし空を舞った!

2016-03-08 00:16:58
マキータ @makitateriz

幼女先輩がピンチだ!幼女先輩・・・?そうかテルミはオサナイをそう呼んでいたんだね。テルミと心が融け合うように感じた。センチュリークリーパー、パイドパイパー、Mプリズナーがシュヴァリエを囲む!「お前らあああ!何を考えているんじゃあコラッ!」私が怒鳴ると奴らはこちらを向いた。

2016-03-08 00:20:00
マキータ @makitateriz

「ウィノナ?サニーレタスがなぜここに?」「うるせえ!!」私は叫んだ!テルミも怒っているのを感じる。私はそれを代弁して叫んでいるだけだ。「やはり噂通り貴様裏切っているな!」Mプリズナーがアイアンボールを振り回しながらこちらに向かう!「テルミッ!!」「ウィノナ!!」これが武器だ!

2016-03-08 00:22:36
マキータ @makitateriz

ラストダイナソーの口が開いた。さながら龍の咆哮だ!「テトラバスターッッ!!」Mプリズナーの下半身が一瞬で蒸発した!「なっ」「まずいぜあにき!」「・・・貴様」Mプリズナーをパイドパイパーに任せるとセンチュリークリーパーが牙を剥いた。「あんたは全身蒸発させてやるわ」「やってみろ」

2016-03-08 00:25:35
マキータ @makitateriz

「待てショットガン、ウィノナ」新手だ!二機のアームヘッド。アドバイザーのスケアクロウとLBFGのリーダーヒットメイカーのビーハイブだ。「もう遊びは終わりだ。帰るぞ」「なんだと!俺はコイツをぶっ殺さねえと・・・」「・・・私が相手をしようか?」ヒットメイカーの声にショットガンは黙る。

2016-03-08 00:28:16
マキータ @makitateriz

「・・・ウィノナ。君が裏切っていないのは知っている。話はあとで聞こう。そしてこの日の混乱は終わったのだが・・・。

2016-03-08 00:29:36
マキータ @makitateriz

どうして私が牢屋に入るのよ!プンプン!そりゃまた自動補助機能切ったけどさ!悪いのはアイツらでしょ!とにかく切れたり妄想恋愛小説を記憶領域に溜め込んだり正月の餅を食べたりして決起の日が・・・。あっ続く!テルミに会いに行くよ!

2016-03-08 00:31:49
マキータ @makitateriz

「プレジャー・ソング4」 (ウィノナ・サニーレタス編)

2016-03-08 22:32:40
マキータ @makitateriz

その日はいつもと同じように始まった。世界中が青空というわけではないがここは青空の朝を迎えた。だがこの日、世界の空は総て終焉に染まる。それはアームヘッドの時代の始まりを意味するのだ。だがもうどうでも良かった。テルミのことだけが気になった。・・・テルミは無事だろうか。

2016-03-08 22:37:14
マキータ @makitateriz

「心配か?」いつの間にか扉の前にヒットメイカーがやって来た。「山田の息子が気になるんだろ?ウィノナ」テルミのことだ。「・・・」「お前はあいつに情を感じて向こう側についた・・・。と少なくともおしゃべり人形たちは思っているわけだ。・・・俺もお前が裏切ったと思っている」「・・・」

2016-03-08 22:41:02
マキータ @makitateriz

「お前は正しい」扉の鍵が開いた。「!?」「ついてこい、テルミのところへ連れていってやる」「・・・なぜ?」「俺は借りがあるのさ」罠かも知れないがこのままこの日を終えるよりずっといい。私はついていった。いや・・・まあ罠とかそのときは微塵も考えていなかったんだけど。

2016-03-08 22:44:45
マキータ @makitateriz

燃える街を私は走った。テルミがいる場所はわかる。きっといる。空の上を円柱が飛び数キロ先に突き刺さった。落ちていくアームヘッドたち。さながら最終戦争の様相を見せた。いやこれはまさに最終戦争なのだ。アームヘッドとアームヘッドがあちこちで戦っている。人類と戦うアームヘッドもいるのだ。

2016-03-08 22:49:50
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