【エイクス・アゴニィ・アンド・エクスタシー】

SUMIYUによるニンジャスレイヤー二次創作テキスト
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SUMIYU @SUMIYU1987

------------アッ-------------

2016-03-28 00:34:57
SUMIYU @SUMIYU1987

ブブーン...ブブーン...ブブーン...ブーン... ブブーン...ブブーン...ブブーン...ブーン... フロアから響くくぐもった重低音が部屋の壁を揺らす。どぎついサイバー照明で照らされる薄暗い室内。壁にはハンス・マタヨシのサイケデリック抽象画。「ン...ンアア!ア」 ◆

2016-03-28 00:46:05
SUMIYU @SUMIYU1987

全身から汗を流し横たわるオイランが狂ったように目を見開き、うめく。オイランは酸素を求めるバイオキンギョめいて口を開け、数度嗚咽を漏らすと、嘔吐した。彼女の額にべっとりと貼り付い黒髪を男の手がかき上げる。男も目の焦点が合っていない。よだれを垂らし、手負いの獣のように吼える。 ◆

2016-03-28 00:57:15
SUMIYU @SUMIYU1987

オイランに覆いかぶさるその男の身体には隙間なくイレズミが彫られている。そして、そのイレズミのマッポー絵図をズタズタに切り裂くかのように身体のあちこちに真新しい傷が口を開け、どす黒い血を垂れ流していた。 「オオオ!」男はうなるとオイランの左腕に乱暴に注射器を刺した。 ◆

2016-03-28 01:01:44
SUMIYU @SUMIYU1987

ブブーン...ブブーン...ブブーン...ブーン... フロアから響くくぐもった重低音が部屋の壁を揺らす。 男はベッドの端に腰かけ、先刻までの狂気が嘘のように静かに薬物煙草をくゆらせる。 オイランは吐瀉物の上でこと切れていた。 「ブガー!」部屋のブザーが鳴る。「入れ」 ◆

2016-03-28 01:06:10
SUMIYU @SUMIYU1987

古びたドアが耳障りな音を立てて開き、なだれ込む騒々しいビートと共に若いヤクザが入室した。ヤクザは室内の退廃的惨状し一瞬顔をしかめつつ報告する。「通信が」イレズミの男は彼を見ようともせず応える。「揉め事か」「それが...ニンジャです」「ニンジャか」イレズミの男は立ち上がった。 ◆

2016-03-28 01:12:35
SUMIYU @SUMIYU1987

【エイクス・アゴニィ・アンド・エクスタシー】

2016-03-28 01:13:31