飯田一史『ウェブ小説の衝撃』読書メモ集

飯田一史『ウェブ小説の衝撃――ネット発ヒットコンテンツのしくみ』(筑摩書房、2016)の読書メモをまとめました。
人文 ウェブ ネット小説 新人賞 セルフパブリッシング
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荒木優太 @arishima_takeo
「褒められたものではない側面を持っている人間や作品の方が、清廉潔白でおとなしい人間や作品よりも、売れやすい。イケダハヤトもはあちゅうも東浩紀も古市憲寿も、みなそうではないか」(飯田一史『ウェブ小説の衝撃』)。すごい勢いで一括りにされてて、笑ってしまった。
荒木優太 @arishima_takeo
↓なにいってんだか全く分からん。
荒木優太 @arishima_takeo
二〇〇〇年代初頭に「萌え」という言葉が流行ったが、あれは男子的な「ブヒる」と女子的な「かわいい!」の曖昧な野合だった。二〇一〇年代初頭には、女子的な「かわいい」はボカロ、男子的な「ブヒる」は狭義のラノベが満たしてくれるものとして存在していた。by飯田一史『ウェブ小説の衝撃』
荒木優太 @arishima_takeo
飯田一史『ウェブ小説の衝撃』読了。途中なかだるみの感はあるが、出て来る作品全て知らない私の方が悪いのだろう、総じて面白かった。しかしこんなによく読んでるよな。ウェブを馬鹿にするつもりはないけど(事実紙の現代小説も読まない訳だが)、大体残らないし、古典の方がコスパ高いと思っちゃう。
荒木優太 @arishima_takeo
本編には「一時の流行で終わったら何が問題なのか。長く続いたり、残ったりするものがえらいなんて、誰が決めたのか」って言葉も出てくるが、この辺の感覚が(良い悪いでなく)全然違うんだなと思った。偉いとは全く思わないけど、残るものには研究的価値があると思っちゃうんだよな、私は。
荒木優太 @arishima_takeo
だから、いいものであれ悪いものであれ、残ったものへの分析に執心できるのだが、代わりにイマココに全く興味が持てない。いや、私もウェブ小説家ならぬウェブ研究者なので、これって変な話だけど、でも私の書いてるものって基本的にイマココに興味がないような人が対象読者なんで、仕方ないのかな。
荒木優太 @arishima_takeo
でも、既存出版社に対する苛立ちとかはすごい共感しますよ。商業よりも文学的価値が大事とか言われても、じゃあウェブに全公開すればよくね?ってまあそうですよね。私は自分の本が売れてそれなりの印税とかもらいたいわけだけど、同時に無料で論文を公開してもいる、まあこれが私なりの矜持な訳で。
荒木優太 @arishima_takeo
あと、出版社がミス=悪の価値観で動きが鈍いのに対し、ウェブ世界では間違ったら直せばいいというトライ&エラー精神が活きているという話はすごい納得するし、哲学・思想的にも興味深い。プラグマティズムとウェブの意外な相性。プラグマティズム2.0みたいな感じで、テンション上がる。
荒木優太 @arishima_takeo
面白かったですよ。個人的な意見だと四・五・六部はざっと読む感じでいいんじゃないか、とか。 twitter.com/htoym/status/7…
荒木優太 @arishima_takeo
『ウェブ小説の衝撃』は新人賞disが繰り返されるわけだが、新人賞出身者(優秀賞でしかも評論だけど)からみても、それなりに正しいと思う。たとえば私が群像しか頼りにできなかったとしたら、確実に死んでいる(比喩的な意味ね)。可能性があるとすれば、それは完全にウェブがあるからですよ。
荒木優太 @arishima_takeo
新人賞は著述家のちょっとしたアクセサリーくらいにはなっても飯のタネにはならない、ってのはもはやデフォだと思うけどな。これは作者が悪いのでも出版社が悪いのでも読者が悪いのでもなく、単にそういう時代になってきましたねって話。
荒木優太 @arishima_takeo
そもそも、新人賞が機能してきた歴史の蓄積なんて大したことないしな。文学の歴史全体からみれば、ホント、特殊条件で成立していたとしか思えない。

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