- ElementaryGard
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26)その説明が印象的でした。映像いっさいなしで野球の試合を伝える、つまり音声言語オンリーで情報を伝えるとは、細かいところまでいちいち説明しなければ伝わらないハンデがあるということです。
2016-04-12 14:11:5027)イチローが韓国人ピッチャーを相手にヒットを打つ。テレビの実況アナウンサーは「うったあ!」と叫ぶ。ラジオの実況なら「イチローうったあ!」と叫んだと思います。誰が打ったのか、テレビなら一目瞭然だけどラジオではそうはいかないから。
2016-04-12 14:14:5928)語学教材のテープ(!)を聞いていると、しつこく「第〇課」と連呼するのが不思議でしたが、音声だけだと本と違って今どの章のどのあたりかわからなくなるので、ああやってくどく「今第〇課の△ページだよん」と連呼していたのです。
2016-04-12 14:16:5029)言語だけで何かを相手に伝える場合、細かくことばに置き換えないと伝わらないのです。言語といっても音声と書き文字では全然違う。書きことばはテレビ中継でもラジオ中継でもなく、譬えるならばラジオ中継を文字に書き起こしてさらに手を入れたものなのです。
2016-04-12 14:19:2830)「なんやあたりまえのことをくどくど語るんやなあんた」すみません。でもね、これ国語の一番大切なことなんですよ。それなのにこの教科書、そこのところをろくに論じていない。小2ではまだ難しすぎるという判断からか、そもそもそこまで頭が回らないのか。
2016-04-12 14:21:0231)まんがのふきだしは書きことばなのか話しことばなのか?こうやって文字になってしまえば、どんなに話しことば風でも実は書きことば。 pic.twitter.com/qsD3K9AcBx
2016-04-12 14:41:5732)取材をするとき、相手の方の承諾を得て録音させてもらって、後でそれを文字起こししようとすると死ぬほど大変。そのときは瞬時に理解してやり取りしているつもりだったのに、ひとつひとつ文字に置き換えていくのは至難の業。とんでもない忍耐力を問われる。
2016-04-12 14:45:2933)そのため録音していてもその場で必ずメモをするようにしています。大判のノートに、びっしりと。これは集中力を維持するのにもとても効果があることを経験で知りました。
2016-04-12 14:48:3234)いつだったか、あるアニメ監督に何度目かの取材をさせていただいたとき「いずれこの話はブログでまとめてみたいんだ」という意味のことを言われたので、そのたたき台になるかと思って私の取材ノートをもとに、うかがった内容を箇条書きにまとめて送ったんですよ。そしたら
2016-04-12 14:49:5935)不機嫌そうな返信が来ました。「ぼくの話し方がよくないのかな、とりわけ後半になると間違いがひどく多くなる」と。
2016-04-12 14:53:0336)それでこうメールしたら、ようやく自分の非に気が付いてくれました。「同時通訳をやったことがありますか。あれは最高でたった15分しかできません。そのくらい集中力を問われます。[続く]
2016-04-12 14:54:2837)「[続き]あの日お話しをうかがったのは食事をしながら、しかも合計で軽く3時間を超えていました。それを紙とペンだけで最後までフォローするのはとてつもなく神経と体力の消耗を伴います。[続く]」
2016-04-12 14:57:5038)「[続き]私の知らない世界の、知らない人々、知らないアプリケーション、知らないスタジオの話を、なんの事前知識もないところに連射されて、それでも必死に書き留めて、帰宅後に検索を駆使して調べていって、そうして箇条書きに整理したのです。[続く]」
2016-04-12 15:01:0140)代表作をここで明かせば「ああ!」と皆さん思われるであろう、そういう作品の監督さんです。独自の洞察力と、やはり独自の雄弁さをもった面白い方ですが、ファンションセンス皆無、そしてひとの心を悪意なく小刻みに切り付けるところがあります。このときのやり取りなんてまさにそうでしたね。
2016-04-12 15:07:0141)また脱線してしまったので話を戻します。書きことばと話しことばはけっして同じものにはならないということを言いたかったのです。私たちは映画やドラマのなかの登場人物のようにはけっして喋らない。あれは音声ではあっても実際は書きことばです。台本を覚えて喋っているのだから。
2016-04-12 15:09:0742)明治の言文一致運動は過去のできごとではありません。今も続いている。そのことが小2の国語教科書にも見て取れると、そういうことです。 pic.twitter.com/JrW1ImY7vv
2016-04-12 15:13:3743)動詞と形容詞の類義語、対義語のお話。むろんそこまで踏み込んではないくて、初歩というか導入どまりですが。この話題にもっと踏み込むのは小3以降ですね。 pic.twitter.com/QU3vEWwa0q
2016-04-12 15:18:2944)書きことばと話しことばの葛藤、それから〈国語〉ではなく〈日本語〉として考える視点。これらは小2ではまだ難しすぎるようです。
2016-04-12 15:20:2045)4-3は3-4と同じにならないのに4×3と3×4は同じになるという交換法則の不思議、天動説から地動説への離陸。幼年期の終わりをつかさどるこれらの通過儀礼をどう用意してあげたらいいのだろう。
2016-04-12 15:24:10