押井守監督自らが語る、劇場版パトレイバー2の後藤隊長論(日経ビジネスオンライン連載より)

日経ビジネスオンラインの記事より引用。この"押井守監督の「勝つために見る映画」"は編集されて「仕事に必要なことはすべて映画で学べる」として書籍化もされています。面白いので、登録して読むことを強くお勧めします http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20120614/233355/
パトレイバー 後藤隊長 押井守
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林司@るーしゃんず @Archangel_HT
これ日経ビジネスオンラインで押井監督自ら後藤隊長について語ってる。強制も命令も嫌いと言いつつ部下に選択肢を与えていないって 全国の課長さん、あなたに「最後まで逃げない部下」はいますか? business.nikkeibp.co.jp/article/interv… twitter.com/CCCP1917/statu…
リンク 日経ビジネスオンライン 126 users 503 全国の課長さん、あなたに「最後まで逃げない部下」はいますか? 「機動警察パトレイバー2」(1993年 押井守監督)【承前】 命令も強制もせずに、部下が最後の最後まで付いてくる。そんなある種夢のような状態を“しがない”中間管理職がどう作り出すか? が、実は「パト2」では語られていたのです。全国の課長さん、必読!
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"後藤が中間管理職として一番優れてるところは何かというと、口を開けば「命令も強制も俺は嫌いだから」って言うんだけど、でも結果的に選択肢を与えていないというところです"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"「やってもやらなくてもいいんだけど、あなたの生き方としてはどうなのよ?」とか「技術者としてのあなたはそれをやらないことについてどう思う?」とかいう言い方をすると、必ずその人のプライドが出てくるんです。"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"後藤は言ってることとやってることが逆なんだよね。さっきも言ったけど命令も強制も確かにしてない、だけどしっかり追い込んでるし、しかも選択肢も与えて ない。部下にしてみたら本当は別にやらなくてもいいことを、本人に「やります」と言わせてるんだよね。"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"本当は、やることは既に返事をする前に決定してる。そのために後藤はあらかじめ一所懸命根回しをしてるんだから。彼は自分だけの情報源も持ってるし。"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"職人とか技術者ってみんなそうなんだけど、あの人たちは横しか見てないから上下関係で世界ができてない。仲間が、同業者が、同じ職人が自分をどう評価する かっていう価値観なんです。…だけどそういうふうに思い込んだ時点でじつはもう、後藤のような人間に絡め取られてるんです "
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"偽装クーデターの時に特車二課のハンガーが最初に襲われたけど、あれだって特車二課が叩かれるのは後藤にはわかってたんだよ。わかっててあえて放ったらか しにしてたんだもん。なぜならそれも利用するから。「自分の家を蜂の巣にされてそれで黙ってるの?」ってさ、そこでも相手を追い込む"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"後藤は別に今の特車二課は必要ないんだよ。特車二課の内実ってなにかと言ったら、あのハンガーや新式のレイバーじゃなくて、遊馬とか野明とかのことなんだよ。最後の最後になっても逃げないヤツが自分の戦力であり、手持ちであり、部下なんです。"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"だから「二課は壊滅したけど戦力はまだある」って言ってるの。むしろあいつらを戦力にするためには、二課を壊滅させるしかなかったんですよ。 …そうやって命令も強制もしない、「だけどやってくれるよね?」という状況を作り出せるかどうかが中間管理職の真骨頂ですよ。"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
以上。かなり長い引用になったけど、この記事を読んだ後でパト2を見直すと、なるほど…と思うところがたくさんある。
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
この記事は前後編なんだけど、前編では"映画に登場する中間管理職というのは必ず何かテーマを見つけてそれをやろうとするわけです。それは黒澤明の「生きる」の志村喬だってそうだったでしょ。…「生きる」と「パト2」は、実は同じテーマなんですよ(笑)。誰も言わないけど。"とか無茶苦茶言ってる
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"そういう「中間管理職の自己実現」というテーマを描いた映画だから、この映画は社会人が見た方が絶対面白いと思ってたんだけど、結局そのとおりになったんです。社会人のほうが反応した。" パト2は「何かを成したい中間管理職」必見の映画 business.nikkeibp.co.jp/article/interv…
リンク 日経ビジネスオンライン 375 users 877 パト2は「何かを成したい中間管理職」必見の映画 「機動警察パトレイバー2」(1993年 押井守監督) 組織の中にいるから「中間管理職」。自分のやりたいことを実現するには、上下を動かさねばならない。それは映画監督も同じこと。お待たせしました。全国の「何かをやりたい」中間管理職の皆様。必見の映画を監督が解題します。
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
この押井守の連載、別なところで、自分は日本のアニメ界のナンバー2だったから好きなことができた、とか好き勝手に喋っててほんとにウケる
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"歴史でも戦争でも、僕はあるヒエラルキーの中のナンバー2に興味がある。ナンバー2というのは一番面白いポジションなんですよ。上も見えれば下も見える。 絶えずトップの側で見られるから。「何をするべきか」というよりも「何をしちゃいけないのか」を一番よく知ってるのがナンバー2。"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
"そもそも僕自身がアニメの世界のナンバー2ですなんですよ。それは宮さんという同時代人がいたから。あの人がトップにいてくれるおかげでどれだけ楽チンにできたか。 " "誰も僕にトップを期待しないからね。大ヒットも期待しない。"
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
以上2ツイートは下の記事より ナンバー2のススメ~勝利条件は「仕事は自分の好きなようにやる」こと 「裏切りのサーカス」(2011年 トーマス・アルフレッドソン監督) business.nikkeibp.co.jp/article/interv…
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
なおこの連載は編集されて、「仕事に必要なことはすべて映画で学べる」として出版されてます。 amazon.co.jp/gp/product/482…
リンク www.amazon.co.jp Amazon.co.jp: 仕事に必要なことはすべて映画で学べる: 押井 守: 本 Amazon.co.jp: 仕事に必要なことはすべて映画で学べる: 押井 守: 本
で、結局後藤隊長のモデルは誰?
林司@るーしゃんず @Archangel_HT
ちなみにさっき貼った後編の登録無しで読める1ページ目にも書いてあるけど、後藤隊長のモデルはジブリの鈴木敏夫なんだと。

コメント

SlowLifer:趣味にリソース全振りしてて人間を好きになれないメェン @SlowLifer935628 2016年4月14日
パト2に限れば「いいわけないじゃないの」の時点でやばい人だと気づけると思う
ehoba @htGOIW 2016年4月14日
その後藤に付いて行かせるために野明のキャラが凄く大人寄りになってる
🍔織部助🍕 @shutyan113 2016年4月15日
パトレイバー2ほんとすき。早速見直すやで~。
marumushi @marumushi2 2016年4月15日
それほどの人間でありながら、結局帆場にも柘植にも勝てない(戦う前から勝負がついている)というのが、また切ないね
瑞樹 @mizuki_windlow 2016年4月15日
私はパト2のお偉いさんの集まった会議で「遅すぎたと言ってるんだ!」とキレる後藤さんよりも「おれたちの仕事は本質的にはいつも手おくれなんだ」って言ってる漫画の後藤さんの方が好き。
まさかなまき @MASAKANA_MAK 2016年4月15日
うわあー、モデルが鈴木敏夫・・・納得。
atlan @atlan1701 2016年4月15日
遊馬なんて、一番の被害者だよなぁ。
オブジェクト@図書館はいいぞ @oixi_soredeiino 2016年4月15日
目的のためなら同僚も部下も使用する後藤隊長のこのセリフが大好きです。「みんなで幸せになろうよ……」(byコミックス1巻)
やし○ @kkr8612 2016年4月15日
押井守の描く後藤隊長よりもゆうきまさみの「風邪薬のプライド」を説く後藤隊長のほうがずっといいよね…というか、前者は危険思想すぎて近寄りたくないw
長介 @chousuke 2016年4月15日
うん、コメント欄でちらほら出てる通り、これはあくまで押井さん世界の後藤隊長であって、ゆうきまさみの後藤隊長は違うよね。もうちょっとなんというか、ふつうのおっさんであることが見え隠れするしけっこうムラがある。愛嬌があるというか。非常に賢く策謀もめぐらすがそこまで冷徹には描かれていない。
瑞樹 @mizuki_windlow 2016年4月15日
押井のパトレイバー(特に劇場版)は「警察官の職分を守ってたら正義なんて実行できない!むしろ、非常事態に警察官であろうとする奴らは無能どころか害悪だ!!」で、ゆうきまさみのパトレイバーは「警察官の職分の中でどうするべきなのか?」って話な気がする。もっと言うと押井パトは「警察官の体裁を取ってる戦隊物」で、ゆうきパトは「近未来SF世界での警察官職業漫画」
長介 @chousuke 2016年4月15日
まあ、押井さんが出渕さんやゆうきさんが作ったパトレイバーの原作世界が気にくわないというのは個人の自由だし映画というフィールドで改変するのも自由なんだけど、この人の場合はとにかくあちこちでしゃべりまくって気にくわない気にくわないと全否定するからなあ……。押井映画の後藤隊長はカッコよく渋いが押井さんの顔がちらついて俺はかなり萎える。余計なこと言い過ぎ。
オブジェクト@図書館はいいぞ @oixi_soredeiino 2016年4月15日
ゆうきまさみさんの後藤さんも、かなり「おっかない片鱗」を見せてるので、こういう緊急事態に強い多面性のあるオジサンほんと好きです。
オブジェクト@図書館はいいぞ @oixi_soredeiino 2016年4月15日
後藤隊長がゆうき先生か押井監督かの一面というより、それぞれのボス(ゆうき先生=内海課長、押井監督=帆場など)と対決する「まっとうじゃない公務員」じゃないかなと思います。
@g_y_o_g_y_o 2016年4月15日
後藤隊長は組織・部下・自分自身(加えて南雲さん)の間で揺らいで半ば流されつつ、それでもやらなければならない事をやる能力を持つ器用貧乏みたいなとこが魅力だと勝手に思ってたので、確信犯だったという種明かしは正直興ざめ。
はるを待ちかねた人でなし @hallow_haruwo 2016年4月15日
押井さんパトもゆうきさんパトも両方好き。あ、TV・OVAのもね。映画版1の小説版は初めて買ったラノベだし、2は初めて一人で電車乗って見に行った映画だし、コミックは初めて単行本買った漫画だし、TV・OVAは初めてレンタルしたビデオだしで。パトは「メディアミックス=名前一緒で姿形近くても別人」をオタ人生の最初の最初で分からせてくれたから、「みんな違ってみんないい」ですよwあ、横手美智子さんの小説の後藤さんもまたちょっと違う感じいいですよね。
ハドロン @hadoron1203 2016年4月15日
もともとパトレイバーの原案はゆうき先生だしな。普通の会社でサラリーマンやってただけあって、組織のなかで人が何を感じ、どう考えて動くかをよく分かってるよ。内海課長の最後は惨めだが、あれが現実ってもんだよな。
はるを待ちかねた人でなし @hallow_haruwo 2016年4月15日
元記事にあってまとめの抜粋にないのが「俺は命令も強制もしないから」に並ぶ「みんなで幸せになろうよ」に関する部分で、根っこの仕事観とこれがないと押井後藤さんがうまく人をノセて使うおっかないだけの上司キャラになっちゃう。できれば元記事のシリーズ全部読んでみてほしいとこ。無料の会員登録はいるから無理にとはいえないけど、日経BPオンライン面白い記事多いよ(くっそつまらん記事もおry)(ダイマ)
うさぎはマシマロ @sononamousagi 2016年4月15日
俺も人のこと言えないが、押井さんの言うことと引用者の言うことは別と思うのが正解。一人歩きするのは忍びない。
麻婆豆腐 @Gmammy102 2016年4月16日
パトレイバー2では幼子と妊娠している奥さんがいる進士を本来行かなくてもいい戦場に二課の連中が当然のように引きずっていく光景が柘植より狂ってると思ってた。
Holten @Holt800 2016年4月16日
確かに後藤隊長は外堀埋めて狼煙まであげるんだけど、強制はしないんだよな。劇場版2の特車二課は実際動いてなかったし。動かそうとして諦めたのか、最初からやらなかったのか解らないけど、とっくに卒業して自分の道を歩いてる元メンバーに頼りっきりで、現行のメンバーを見捨ててるのは隊長らしくなくてなあ…。「押井キャラらしい」とは凄い思うけどさ。押井版のバトーとかも似たようなキャラになってるし。
kamm @kammjp 2016年4月16日
「価値観を共有させる」ならすっきりするけど、まとめた人の「追い詰める」と言うとらえ方にスッゴい違和感。2課の壊滅も意図的とか書かれると何だかなあ。そんな状況だったっけ?
Kenji Kido @dookiisan 2016年4月16日
「部下にプライドを持たせない様にしつつ、動機としてはプライドを要求する中間管理職」と言うのにしばらく仕えたので、やっぱり一線は画してると思うのよ。
@simachina 2016年4月16日
押井さんの後藤さんは「鈴木敏夫」だけど、ゆうき先生の後藤さんは「俺の理想のオジサン」だからね。 小説版のブラック・ジャックでもまた違う感じなので、後藤さんの性格は脚本家によって大分変わってくるよな。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2016年4月30日
日経オンラインで読んだときも興味深かったが、まとめてもらうとまた面白いね。/…で、別作品だから違って当然なんだろうけど、ゆうき まさみ氏 (@masyuuki) が造形したマンガ版後藤隊長とどこが違い、どこが共通しているのか。ここを誰かが詳細に論じてくれれば、いーんだがね。本人が…とは要望できんよな(笑)。マンガ版でも遊馬が「こういう部下の動かし方はもうやめてほしい」と言ってたっけ(研修で野明が行方不明になった時)
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2016年4月30日
chousuke まあ、らいとすたっふ中核も「押井さんをみんなで羽交い絞めにした」「『押井さん』はそれでもにじみでてくるから、それで丁度よかった」とか言っていて、双方、ひとこと言いたいことを持ち、反発しながら生まれたものが傑作になるんだから大したものです。いま、サブカル創作秘話がつぎつぎ漫画などになっているけど「パトレイバー創作秘話」「パトレイバーを創った男たち(※女性もいる)」は是非とも漫画で描いてほしいですな
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