甲状腺癌生存者のQOLが意外と低いことについて-早すぎる早期発見の弊害

きっかけになった論文はアブストラクトしか読んでいません。あしからず
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甲状腺がん生存者のQOL(生活の質)は、より生存率の低いがんと同等という報告 http://link.springer.com/article/10.1007/s00268-015-3300-5 …  この論文の調査結果によると、甲状腺がん生存者のQOL は、結腸がん、グリオーマ、婦人科癌の場合と同等で、乳がんの場合より悪い。

シュー @shu_n148

生存率の高い甲状腺癌の生存者へのアンケートで、QOLが他の癌の生存者とかわらなかったりむしろ悪かったりする原因として考えられるのは、1つにはおとなしい癌ゆえに担癌状態での生存者が多いこと。他には甲状腺を切除されることで生涯に渡ってホルモン剤の服用が必要になること、美容上の問題など

2016-04-14 12:47:15
シュー @shu_n148

あとは、これもおとなしい癌ゆえに再発の不安が長期に渡って続くこともQOLを下げる一因。

2016-04-14 13:23:00
シュー @shu_n148

過剰診断は当然こういう不必要なQOLの低下の原因になるし、過剰診断でなくても早すぎる早期発見は生涯に占める病悩期間を長くしてしまう

2016-04-14 16:36:19
シュー @shu_n148

過剰診断などの検診の不利益があるかないかよりも、それを利益が上回るかどうかが重要で、その目安が、(癌と診断された人ではなく)検診を受けた人の死亡率の低下。死亡率が下がらないと、命に関わらない利益と不利益の比較に。この場合、早期発見が多いほど、治療成績が良いほど過剰診断ではとなる。

2016-04-14 09:01:22

その後の会話

二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@tonkyo_Vc しかも体も頭脳も成長真っ盛りの子どもの甲状腺をとっちゃうってかなり面倒くさい。めちゃQOLは下がる。 @shun148

2016-04-21 23:43:04
シュー @shu_n148

@drsteppenwolf @tonkyo_Vc だいぶちがいますよね。過剰診断でなくても早期発見がQOL低下につながる場合が相当あると思います

2016-04-21 23:51:05
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@tonkyo_Vc @shun148 甲状腺を切り取るなら子どもを産んでからが望ましいと思われ...。

2016-04-21 23:47:47
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@tonkyo_Vc @shun148 甲状腺に関しては部分切除した場合は再発がそれなりにあるので快癒とはとてもいえません。しかし、全摘して内照射となると、結婚・出産前の若年者の安全性は確立されていません。

2016-04-22 00:11:14
シュー @shu_n148

@drsteppenwolf @tonkyo_Vc 早期発見されたばっかりに縮小手術を受けて、再発再手術になってしまうこともあるでしょうし。

2016-04-22 00:21:49
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@shun148 甲状腺に関しては早期発見はデメリットだらけですね。特に年齢が若くなればなるほど。 @tonkyo_Vc

2016-04-22 00:27:44
シュー @shu_n148

@drsteppenwolf @tonkyo_Vc 早期発見治療という癌対策の基本を甲状腺癌に当てはめるのは要注意ですね

2016-04-22 00:46:32