書記言語かつ音声言語としての歌詞の可能性(畑亜貴・ミスチル・マキシマム ザ ホルモン)

本題の二重母音の話はできなかったのですが、「歌詞が聞き取れる」「聞き取れない」とはどういうことなのかについて、議論をして楽しかったのでまとめました。
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料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

wikipedia には”日本語では通常の会話においてアイ、アウ、アエ、ウイ、オイなどが二重母音として現れやすい。しかし、ゆっくり丁寧に発音されると母音接続となり、日本語話者の意識では2つの母音として扱われる。”とあって、僕もふつう日本語では二重母音ではなく二つの母音だと思う

2011-02-04 02:18:16
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki 以前に「歌詞が聞き取れないこと」と二重母音について考えてみたことがあります(http://twilog.org/ja_bra_af_cu/date-100430)。わたしも二重母音は日本語にはないと思います。

2011-02-04 02:31:05
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu いま読んでます。僕も「もってけ!セーラーふく」と「Cagayake!Girls」にはかなり良い意味での問題を感じていて、一度ブログで書こうとしたのですが、むなしくなりやめましたw

2011-02-04 02:38:21
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki どちらもどういう歌詞かはっきり聞き取れはしないんだけど、押韻の気持ちよさはばっちり伝わってくる感じですよね。だからこそ2chなんかで歌詞当てで盛り上がったりしてたのかも。

2011-02-04 02:48:33
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu 「あと歌詞を文字で読むようになったのは、TVのテロップだけでなく、カラオケも原因の一つだろうなあ。」とは指摘されがちですが、僕はそうではないんじゃないかと思っています。

2011-02-04 03:03:48
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu 菊地成孔さんなどが仰っていたかと思いますが、音楽において作曲が複雑化したのは、記録すなわち楽譜の誕生、そして録音技術の誕生によっているといいます。

2011-02-04 03:08:12
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu あ、なんか話がずれてる気がするけど、楽譜がなぜ音楽を複雑化するかというと、音の操作を、楽器だけではなく「文字」つまり譜面によって行えることができるようになったからです。それでなにができるかというと、時間の操作ができます。

2011-02-04 03:10:29
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu 「あ、なんか楽しい」というわけで、譜面をつかうことで自分の身体や音とは離れた抽象的な操作ができる。それが複雑化を引き起こす。録音も同じ。

2011-02-04 03:11:49
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki はい、そのあたりはおしゃる通りですね。

2011-02-04 03:13:20
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu そして歌詞の話に戻すと、ふつう歌詞を書くとき、「書きます」。つまり、僕たちがふだん話すときのように即興で歌うわけではなく、「書いて」作られているわけです。音声を「書いて」、推敲して、「読んで」再生する。つまり歌う。それが歌として届いている。

2011-02-04 03:16:14
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu だから歌詞を文字で読むことはそんなに変なことではないし、もしかしたらふつうCDを聞くときにも頭の中に「テキスト」を思い浮かべようとしている、読み解こうとしていると僕は思います。「書かれたはず」という前提があるので。

2011-02-04 03:18:04
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu そして話がずれていますね。すいません…

2011-02-04 03:18:29
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu それにしても、もってけ!とCagayake!についてはかたりたいことが多すぎて、胸からあふれそう。

2011-02-04 03:20:52
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu 櫻井唱法の閉音節についても語りたい…けど、置いておきます。

2011-02-04 03:21:49
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki おっしゃっていることに特に異論はありません。文字を持つ文化での歌詞や詩はそうして書記的につくられるのだろうなと思います。

2011-02-04 03:21:59
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu やっぱり、そういう道すじで考えると、たとえば「おどろう」をodorouだからouという二重母音でとらえるというのはなしでoとuのふたつと一般的にはとらえるべきだと思いますが、あなたはどう感じますか。

2011-02-04 03:24:09
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki ただ、私があそこでポイントにしているのは、カラオケやTV文化以前のポップスの分野では、オーラルだけで歌詞が聞き取れるのって前提じゃなかったかな~、ということです。

2011-02-04 03:24:44
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu たしかに前提だったのかもしれませんね。

2011-02-04 03:26:27
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki もしかしたらメディアの変遷と関係があるかも知れませんね。ラジオ、ミュージカルといったメディアでは歌詞を表示しようにもできなかったわけですし。レコードや映画でもそれほど歌詞の表示はされてなかったですよね。

2011-02-04 03:27:34
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu テレビのテロップとかね。昔はなかったのに。

2011-02-04 03:28:09
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu 二重母音とは話がずれそうですが、その「オーラルでも歌詞が聞き取れる」というのは山田耕筰あたりの時代に歌詞をどう書くべきかでうんぬんされたと思うのです。

2011-02-04 03:30:07
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu それは、たとえば近代小説が「日本語」をつくろうとしたのと同様に、「正しい日本語」をつくろうとしたために「オーラルで」という意識ができたんじゃないかとか。

2011-02-04 03:31:59
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki おお、そうなのですか。私が聞き取れるかどうかにこだわってしまうのは、聞き取れないものは歌詞の言葉の意味や物語が薄くなってしまうように感じているからです。特に最近は上手い隠喩をつかった曲も少なくなってるように思いますし。

2011-02-04 03:33:04
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki なるほど、日本語やおそらく童謡のイデオロギーにおいて「正しい・美しい」言葉、発音などが作られた面もあるのかもですね。でも外国のものを含めたポップミュージックではどうでしょう?

2011-02-04 03:37:21