『よみがえれ!黒田清輝』

2016年03月23日〜2016年5月15日に東京国立博物館(平成館)にて行われた特別展「生誕150 黒田清輝-日本近代絵画の巨匠」に関するホットツイートと、展覧会に合わせて美術手帖2016年5月号に掲載された、美術家・梅津庸一による特集『よみがえれ!黒田清輝』に関するツイートをまとめました。随分更新予定。
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パープルーム|(梅津庸一) @parplume

@misonikomioden @Taxxaka (ただ最近の作品は同時代のペインターへの目配せが強く感じられそれが結果的に作品を易しくしている印象。個人的には鉄のフレームに入った日本画の顔料や水彩や鉛筆のドローイングの方が良いと思う)

2015-03-23 08:31:44
Taxxaka @Taxxaka

@parplume @misonikomioden 僕自身は、いわゆる絵画の勉強をしたことないので(美大出てるけど)受験絵画とは無縁なんですよね。むしろ、印刷で知った美術かもしれない。だからか深みのないものにひかれてしまうし、にもかかわらず超越性はそれを求めてしまう。

2015-03-23 08:38:35
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

@Taxxaka @misonikomioden (「いわゆる絵画の勉強をしたことない」というの良く耳にするけどそれはコンプレックスでしかないし、絵画の修練を無駄に神秘化するだけだと思う。表現は伝染するものなので、Taxxaka氏は無意識にどこかからもらってきたのでは?)

2015-03-23 09:04:52
Taxxaka @Taxxaka

@parplume 自分にデザイン科故のコンプレックスがあることは熟知してますが、ここで言う「いわゆる絵画の勉強」というのは「受験絵画」に相当するもののことです。自分の絵を「受験絵画」的なものと指摘されたので、正確さをきすための言い回しですが問題ありましたか?

2015-03-23 10:14:55
Taxxaka @Taxxaka

@Taxxaka もちろん、デザイン科向けのデッサン、平面構成の学習はしてるし、それは絵画の勉強に入るとは思ってはおります。

2015-03-23 10:16:07
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

@Taxxaka (予備校に通わなくても受験絵画的な遺伝子はそこら中の作品やその複製に内在しているということです。コンプレックスに油絵科もデザイン科も関係ないでしょう?中ザワ氏がTaxxaka氏の作品に受験絵画的なものを見たということは興味深いです)

2015-03-23 10:20:18
Taxxaka @Taxxaka

@parplume 誤解があるようです。まず、受験絵画という概念自体、僕は中ザワさん経由でしか聞いておらず、興味を持ちましたが、ある種のマニエリスム的なものと捉えたので、その意味では自分はそれに当たらないのではないか?という留保であり、→

2015-03-23 13:08:28
Taxxaka @Taxxaka

@parplume (承前)→OJUN さんへの言及もそれに関わってます。コンプレックスについて話すのは自らはあり得ますが、人から指摘されるのは愉快ではありません。また、前述の文脈における「受験絵画」概念においては、それが油画かデザインかは重要です。ただ、→

2015-03-23 13:11:37
Taxxaka @Taxxaka

@parplume →僕自身は、そこまでこの話題に拘るつもりはないし、そもそも又聞きの概念をTwitter上で論争することは害しか感じないので、どこかでお会いできたらお話ししましょうね

2015-03-23 13:13:20
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

@Taxxaka (論争じゃなくて会話だと思うのですが)

2015-03-23 13:27:57
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(鋤柄、坂本、設楽の連体の中でタブローの作品として良い形で結実できたのはことごとく坂本ではあったが、鋤柄のドローイングに於ける身体能力の高さはかなりものもので「黄色の二階建て」の左側の中ほどの部分からは特にそれがうかがえる)

2015-03-27 09:41:39
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(鋤柄作品を読み解く上で2013年ガレリアフィナルテで発表された真島直子による油彩画、たしかタイトルは「体内廊」と類似点と相違点を比較すると明瞭になる部分がけっこうある)

2015-03-27 11:07:27
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(坂本は歪んだ空間、人物、グラフィカル的な完成度の高さから世界観に重点を置かれて見られがちだが、歪みは松本キミ子という児童画教育のメソッドに由来しており、絵画空間についての意識も意外なほど厳しく、フォーマリストというか絵画原理主義である)

2015-03-27 11:15:45
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(それに対して鋤柄の造形言語は独特のものがある。人物などの形は予めメタモルフォーゼしているし、油彩だけでなく粘土でも紙切れの工作でも変わらない、うねるようなコブシが共通している。さらに一種の酵素のようなものでメディウムを溶かしながら固めていくような感じもする)

2015-03-27 11:19:30
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(鋤柄作品にとって重要なのは絵画的強度でもモチーフでもテーマでもなく生成そのものと言える。近しいものからモチーフを借用することも十分に自然なことである。問題なのは作品ではなくその前提が省みられることなく素朴に作品を評価することである)

2015-03-27 11:23:22
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(この点にこだわるのには理由がある。名古屋は言わずと知られた絵画王国であって、坂本、鋤柄はその中で重要な位置を占める、占めていたはずだからである。櫃田伸也から奈良美智の初期、登山、OJUN、長谷川の連体、額田のシステマティックな作品は)

2015-03-27 11:35:18
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(関東のフラジャイルモダンペインティング群と繋がっているが、そのいずれとも合流することなく成立しているのである。設楽が放課後のはらっぱ展に出品していたのは未だに疑問が残るが、多くのフォロワーを生んでいる)

2015-03-27 11:38:48
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(ただもう少し解像度を上げて記録するなり評価していかないとまずいのではないかとも思う。洋画とペインティングを横断する大事なところでもあるし、鋤柄作品は日本的記号やコンテクストに迎合することなく成立する可能性を秘めているだけにもっと慎重に見るべき)

2015-03-27 11:53:45
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(鋤柄の絵画作品は一見、複雑で極めて絵画的に見える。しかしそれは粘土の彫刻や紙の立体などになっても変わることのない性質のものである。その性質とは元から持っているものと、設楽のアイデアを坂本が絵画的に再構築、成熟させ、それを鋤柄が酵素で分解し自らの造形言語として取り込んだもの)

2015-03-28 04:54:45
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(名古屋は美大と美術館が多いが、美術予備校は名古屋河合がほぼ独占しており、講師も予備校と大学、複数の大学を兼任していたりすることから有る意味閉鎖的だがより熟成されたものが生まれやすいと言える)

2015-03-28 05:06:46
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(関東の予備校では美術科だけでそのテナント料や経費を賄うところが多く、中小企業のような感じ。規模縮小や方針転換などが生徒にも伝わるくらい生々しい。それは自前で何かをやるという意識には繋がるとは思う)

2015-03-28 05:26:21
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(小谷元彦氏のような現代アーティストでさえ、人体を作るたびに召還してしまう硬直したヒトガタは近代の、受験教育の蒙古斑と言える。受験絵画がネオ受験絵画になってしまうのとは違い、かなり純度の高いままそれは浮かび上がってくる)

2015-04-17 17:07:10
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(たしかに、それは何人かから実際に指摘を受けたが原因は個人にあるわけではない_続) RT @yumi_ando_: 講評会での芸大生の人生相談うざかった

2015-06-08 14:13:20
パープルーム|(梅津庸一) @parplume

(藝大生のそういう態度、姿勢の元凶は美術教育の制度そのものにある。受験予備校が産業化して以来、藝大を神格化して高い倍率に挑戦させ各予備校は成績を競いあった。ただその神格化は実際に藝大がすごいとかではなく理由のない空虚な泡だった_続)

2015-06-08 14:18:11
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