アニメが原作より絵が上手い逆転現象が起きるまで

宮尾岳 @GAKUJIRA

ドラゴンボールにアラレちゃんかあ…… 80年代初頭、「Dr.スランプ」がアニメ化されると聞いた時　嬉しかった反面、アニメ界では「どこまであの画力につき合うんだ？」という疑問があった。 マジに鳥山明の絵をみんなが描けると思ってんのかと。

宮尾岳 @GAKUJIRA

70年代までは、漫画をアニメ化するというのは「アニメ用のキャラに起こし直す」という意味だった。 線を減らして動かしやすくする。 色数も減らす。 だが！ 鳥山明の絵は「線を減らして色数減らすと鳥山明じゃ無くなる」なんだ。 ここがね。 大問題だった。

宮尾岳 @GAKUJIRA

だから、始まったDr.スランプのアニメを観て「うぎゃあーーホントにそのままやる気だーー」となった。 同じ「どこまでつき合うんだ問題」は北斗の拳の時も、ひばりくんの時も、パタリロの時も起こった。 漫画の絵を「そのまま動かす」ってのは、難しく　贅沢なことだったんだよ。

宮尾岳 @GAKUJIRA

今の日本アニメ界の画力があるのは 80年代からのトライアンドエラーの積み重ねがあるからだよ。 最初は上手い作監の回しかマトモな物にならなかった。 今はそのバラつきは少なくなってる。 これは全体の作画レベルが上がったおかげだ。

宮尾岳 @GAKUJIRA

90年代以降になると「アニメのほうが原作漫画より絵が上手いかも」なんて逆転現象すら起こるようになる。 お客にも「アニメのほうがオリジナルでしょ」という認識が芽生える。 そこへCG技術も加わって今に至る。 大変だよもう。