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初出探偵・カスガ氏の元ネタ探しファイル~ヒーローから各種SF、人情ものまで

カスガ @kasuga391 さんはそのツイートでしばしば、現在定番になっているテーマや設定の、古い系譜や元祖を提示してくれており、勝手に自分は「初出探偵」と呼んでいるのですが、最近そういう話題が続いていたので、これまた勝手に章立てして「短編集」としてまとめました。 まとめ人の特権で、そこから当方が感じた考えた感想なども盛り込んでいます。これ、どこにカテゴリ分けすべきかなあ…
文学 設定 キャラクター カスガ 創作論 ライトノベル ファンタジー SF お約束 ストーリーテリング
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カスガ @kasuga391

自サイトで虚航船団の同人マンガとか海外同人コミックの翻訳とかやってました。発語訓練(by小林信彦)の一環として、今更ながらtwitter始めてみました。

https://t.co/5il1G4pUwr
1:「文明無双もの」とそのパロディ
ふぎさやか @maomaoshitai
「事故で死んだ主人公が異世界に転生し、現代の知識や技術で活躍する話」は、「航海中に事故で溺れた主人公が未開の地に遭難し、現代の知識や技術で活躍する話」と読み替えればだいたい大丈夫です。文明人が蛮族を教化し尊敬され王のようなるという、一昔前の植民地小説の世界です。
guldeen/父は要介護5/求職中 @guldeen
@maomaoshitai ロビンソン・クルーソーなんてそのまんまですもんね(´・ω・`)
カスガ @kasuga391
この手のネタだと、『アナクロノペテー』にある19世紀スペイン人の主人公たちが後漢時代の中国人に活版印刷や黒色火薬を披露したら、「いや、それくらい知ってるから」と返される展開が好き。 twitter.com/maomaoshitai/s…
カスガ @kasuga391
「非文明世界で文明人が無双」という、今でも使われてる定番ネタへのアンチテーゼが、既に19世紀の小説で書かれているという皮肉。@kasuga391
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
togetter用資料 結局、自分が「文明無双もの」を追ったら、「アーサー王宮廷のヤンキー」で止まってしまったが、その前に(続く) 「歴史改変」「文明チート」の元祖?マーク・トウェイン「アーサー王宮廷のヤンキー」はすごいらしい… d.hatena.ne.jp/gryphon/201508…
リンク はてなダイアリー 62 users 10 「歴史改変」「文明チート」の元祖?マーク・トウェイン「アーサー王宮廷のヤンキー」はすごいらしい…そこから色々考える - 見えない道場本舗 ※土曜日のBSジャパンで見る人は、ネタバレに注意くださいhttp://www.youtube.com/watch?v=Gy4y496EXOo お..
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
続く) よくあるように、SFやフィクションの定番前に、膨大な実録、体験記があり、たぶん産業革命前後の西洋人がドヤ顔で書いた「俺たちの文明で野蛮人どもに無双だったぜヒャッハー!」の記録があるのだろう(たぶん日本体験記含む)。 その系譜を追うのは、今後の課題だ。(俺以外の誰かの)
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
あと、自分がこのパロとして登場した「文明無双をしようと思ったら、”野蛮人”連中が俺たちより知恵があって困った」を読んだのは北杜夫「船乗りクプクプの冒険」でした。 ただ、同じ土俵の科学で上回るという設定以外の「科学はこっちの勝ちだが哲学、道義、道徳面で相手が上でぎゃふん」は(続く)
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
(続く)何が元祖なのでしょうね。 ガリヴァ旅行記の「巨人国」や「フウヌイム」あたりか、ヴォルテールあたりの政治思想本か? 未知の外国に理想郷を仮託するほか、実際の探検家・冒険家たちも、体験から「非欧米、非キリスト教徒にも奥深い知恵や道徳はあるなあ」は実感だっただろう。この系譜は?

追記
ウィキペディアの「野蛮」に
「高貴な野蛮人」という章もありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/野蛮
17・18世紀の、野蛮人を「自然」の代表とする文明批判の例としては、フランソワ・フェヌロンの《テレマックの冒険》やモンテーニュ『エセー』に出てくるアメリカインディアンについての記述がある。『エセー』の第1巻第31章では、理性と芸術に対して自然が称賛され、「野蛮」という概念について考察を加えている。
「この国には全くいかなる種類の取引もない…役人という言葉もなければ統治者という言葉もない」という一節が、そのままシェークスピアの『テンペスト』に引用され、ルソーの『エミール』もモンテーニュの〈自然〉賛美から多くの着想を得たという。 ディドロは『ブーガンヴィル航海記補遺』で罪のない平和な未開民族に比べて、争いに明け暮れる〈野蛮〉なヨーロッパを批判し、〈野蛮〉を未開人種の属性ではなく戦闘行為にも付与した。高貴な野蛮人は、平和と寛容の象徴とされた。

19世紀以降では、植民地の進展とインディアンの反抗がヨーロッパ白人の意識に達したのか、誇り高く自由な民としての「高貴な野蛮人」(高貴なる野蛮人、ノーブル・サベージ、高潔な野蛮人、高潔なる野蛮人)があらわれる。
ジェイムズ・フェニモア・クーパーの小説『モヒカン族の最後』、アレクサンドル・ブロークの詩『スキタイ人』などでは、戦闘や復讐における残忍さも、自然力と無秩序のあらわれとして理解されている。ロシアでは「野蛮」というものを、伝統・規律からの自由という政治概念としてとらえていた。

2:「家族と再会するホラ吹きに、皆が協力してそのホラが事実のように見せる」ネタ
ショーンK @sakeirazu
@kasuga391 カスガさんはじめまして。いつも更新楽しみにしています。このページの上から4つ目のマンガのストーリーについて質問があります。 geocities.jp/kasuga399/oebi…

作品セリフの文字起こし

「わたしお母さんに、フランスではグレンダイザ―以来の大人気アニメだってことにしてあんのよ」
「えっ」
「なんでそんなすぐばれるような嘘を…」

「だいじょうぶです わたしたちが話をあわせます」

gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
togetter用資料 パロディのさらにパロディになるのか(笑) 全コマはこちら geocities.jp/kasuga399/oebi… pic.twitter.com/WIBIXKEn4l
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ショーンK @sakeirazu
@kasuga391 この、①田舎から母がやって来る②手紙で見栄を張っていた③ウソがバレないように友達に頼んで演技してもらう④田舎から帰った母から手紙が届く。⑤手紙には、演技がすべて見通されていたことが書かれている。…という一連のストーリーに元ネタはあるのでしょうか?
ショーンK @sakeirazu
@kasuga391 というのもこの前、伊集院光のラジオでも同じ話をしていたのです。確かに何処かで聞いたことがあるストーリーなのですが元は有名な話なのでしょうか?教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。
カスガ @kasuga391
@sakeirazu ども、はじめまして。おそらくこのパターンの大元は、フランク・キャプラ監督の『一日だけの淑女』という映画と、その原作となったデイモン・ラニアンの短篇「マダム・ラ・ギンプ」だと思います。 ivc-tokyo.co.jp/yodogawa/title…
ショーンK @sakeirazu
@kasuga391 ご丁寧にありがとうございます!原作も見てみます。これからも活躍期待しています。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
この吉本新喜劇や漫画にも流用され定番化した「これまでホラ吹いてた遠方の親兄弟に再会する時、一日だけ皆が協力し成功者のように演じる」…つう話、ラニアン原作のオチがひどすぎて(ほめ言葉)向井敏氏が掟破りのネタバレ絶賛をしてたっけ。 (続く @kasuga391 @sakeirazu
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
続き ※画像は上RTの作品のオチを紹介しています。ご了承の上で見てください 定番の「ホラをふいてた親戚に再会する時、仲間たちが演じてあげる」の(たぶん)元祖は泥棒仲間の話。しかし… @kasuga391 @sakeirazu pic.twitter.com/gU4xjS8GE3
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gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
この定番化した「家族に再会するホラふきに皆で協力し…」パロの最高傑作が、ほりのぶゆき氏@nobhori 「怪獣人生」。 宇宙人が「地球侵略した」「恐怖の帝王だよ」と手紙に書いてたら、母ちゃんが地球訪問。ヒーローが協力してあげる(笑)… @kasuga391 @sakeirazu
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
togetter用 ちょっとだけ試し読みができるほりのぶゆき「怪獣人生」。 (「メカ」と「生」の上下巻です) 『怪獣人生 (メカ)』を読もう! csbs.shogakukan.co.jp/book?book_grou… #コミック小学館ブックス @comic_sgk_booksさんから
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コメント

メー @haruhiz 2016年5月23日
インド人でノーチラス号を駆るノア船長は「文明人が野蛮の土地で俺tueee系」の逆だな。船長がインド人設定になった経緯からすると結果的に逆になっただけだが。
おく のぶ @samorou 2016年5月23日
笑う(哄笑して登場する)ヒーローの造形って芝居や演劇からきてるんじゃないのかなぁと、なんの根拠もないけど思ってしまった
山本弘 『BIS ビブリオバトル部』 @hirorin0015 2016年5月23日
『バットマン』でも、ペンギンのおばさんがゴッサムシティにやってくる話があったな。甥がまともな事業で成功していると思いこんでいる彼女を失望させないように、バットマンとロビンがペンギンに話を合わせてやるの。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2016年5月23日
このまとめを読んで興味を持った人は、そもそもカスガ氏 @kasuga391 を、フォローすることをお勧めします。
第四干瓢期 @0086smart 2016年5月23日
「話を合わせる」パターンのヒネリで、小市民一家の親父が息子(富豪令嬢と交際中)を見て「わしを安心させるために一芝居打ったんだな」とカン違いをする…ちうのがありましたな。
Rick=TKN @RickTKN 2016年5月23日
黄金バットが産まれるきっかけとなった黒バット(悪役だが人気があり過ぎて、これを倒すために黄金バットが産まれた)は初のダークヒーロー? ダークヒーローの方が先ってのもすごいな。
寸田次naÑ @SundarDinant 2016年5月24日
たいへんべんきょうになります
はるを待ちかねた人でなし @hallow_haruwo 2016年5月24日
元ネタなのかネタかぶりなのか。どっちもあるんだろうけど。
🍺番長♨️ @acrobunch 2016年5月24日
ナージャの話のパターンはゴーゴリの検察官(1836年)じゃないのか。オリジナルのオチはもうひとひねりしてあるが
🍺番長♨️ @acrobunch 2016年5月24日
黄金バットも"1:人間を超越した能力"に該当するのは戦後に製作された紙芝居で、焼けて現存してない戦前の作品は単なるマスクをした怪人物(例:鞍馬天狗)だった可能性も無きにしも非ず
ユーセ コーイチ @ko_iti30 2016年5月24日
自分としては「HAHAHAHAの高笑いヒーロー」は1928年にパルプ雑誌に登場して1931年からラジオドラマになった『ザ・シャドウ』が最初ではないかと思っている。実はこれ1994年にアレックス・ボールドウィン主演『シャドー』で映画化されていてサントラ盤のボーナストラックに1937年のオーソン・ウェルズの高笑いがあるからそう思っているだけだけど。それだと「黄金バットは最初から高笑いをしていたのか」問題にひっかかるのだな。
ユーセ コーイチ @ko_iti30 2016年5月24日
単純に「神出鬼没」のイメージで「天狗笑い」を日本ではヒーローの特徴として使った可能性も捨てきれない。
ユーセ コーイチ @ko_iti30 2016年5月24日
間違えた。「黄金バットは最初から高笑いをしていたのか」ではなく「ザ・シャドウは最初から高笑いをしていたのか」だ。
大石陽@聖マルク @stmark_309 2016年5月24日
高笑いしながら現れるのって、どっちかというとスーパーヒーローというより時代劇的な文脈のような気もするな。
言葉使い @tennteke 2016年5月24日
フレデリック・ブラウンだと思うのですが、遙か未来の若者が中世に行って王さまに技術を教えようとしたけど、授業をまともに出なかったから詳細が言えなかったってショートショートがあったような。 >> 文明無双
bn2 @bn2islander 2016年5月24日
ニクタロープは実に興味深いですね。パルプSFとの流れを調べてみたい
アストラゴン@web売文家 @asutoragon 2016年5月24日
「正義の為に人並外れた力を用いて戦う」と言う事で、シャーロックホームズをアメコミヒーローの元祖とした人もいる。アイザックアシモフとか言うSF作家だけど
深井龍一郎 @rfukai 2016年5月24日
[c2744930] 遠藤綾はふぶき姫をやってるから十分ヒロイン声優名乗れると思うが。
@door06764388 2016年5月24日
神様視点だったら神話で文明無双物語はありふれているんだろうね。破壊は終末論位しか思い浮かばないや。
ちいさいおおかみ〜クリアカード編〜 @siu_long 2016年5月24日
rfukai 他にも色々なヒロインを演じているから十二分でしょう。未だ"主役"としてのはまり役は演じられる機会には恵まれていない様ですが。
ちいさいおおかみ〜クリアカード編〜 @siu_long 2016年5月24日
あらゆる物語の原型は各国民族の神話伝説にその原始を求める事が出来るんだよなぁ。そのルーツを探ると神話伝説が元ネタってのは結構ある。こう云うのは宇宙考古学的にも面白い。
Tsuyoshi CHO @tsuyoshi_cho 2016年5月24日
高貴な野蛮人のニュアンスを引いてるギャグ漫画としてターちゃんも入るのだろうか?
亜山 雪 @ayamasets 2016年5月24日
南総里見八犬伝はコスプレ描写がないので、該当せず?
あぶらな @ab_ra_na 2016年5月25日
そもそも未来からやってきて現代で文明無双してるのがドラえもんで、「現代人が」異世界や過去に口出しするのがお好みならそういうのもあるし、あとスネ夫が親戚に見栄を張って口裏合わせる話とかもあるし、ドラえもんはいろんなパターンをカバーしてるぞー!
なると帝国@新連帯ブレイクブレイブ頒布中 @narutoteikoku 2016年5月25日
宇宙人侵略、タイムマシン、透明人間・・・ HGウエルズ凄すぎや。
カスガ @kasuga391 2016年5月25日
実は宇宙人の侵略もタイムマシンも透明人間も、ウェルズ以前に先行作品があったりします。
カスガ @kasuga391 2016年5月25日
「宇宙人の侵略」は、オーストラリアの聖職者ロバート・ポッターが1892年に書いた、伝染病の栽培によって人類を堕落させようと目論む悪の宇宙人と、それに対抗する善の宇宙人が登場する、『黴菌を育てる者』という長篇の方がウェルズより早い(この話の内容は『宇宙戦争』と全然違いますが)。
カスガ @kasuga391 2016年5月25日
「タイムマシン」は、上のまとめで紹介されてるガスパール・イ・リンバウの『アナクロノペテー』が『タイム・マシン』より8年、「時の探検家」と比べても1年早い。
カスガ @kasuga391 2016年5月25日
「(科学的手段による)透明人間」なら、アメリカの大衆作家エドワード・ペイジ・ミッチェルがウェルズの透明人間より16年早く、「水晶人間」という短篇を書いてます。http://p.tl/t/30180
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2017年3月28日
2017年のカスガ氏考察「異世界にちょっと行ったら、数百年」説話の紹介を追加収録しました。
カスガ @kasuga391 2017年3月28日
すんません、ちょっと訂正。よく調べたらカクドミー王とブラフマーの話が載ってるのは『マハーバーラタ』じゃなくて、『バーガヴァタ・プラーナ』(第9巻3章)と『ヴィシュヌ・プラーナ』(第4巻1章)でした。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2018年7月11日
@kasuga391さんの新考察 「これは〇〇の分!と言って殴る復讐者」を追加。
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