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『小説ジュニア』はどんな雑誌だったのか

『小説ジュニア』は、小説誌『Cobalt』の前身のジュニア(中高生向け)小説誌。 現在のライトノベルのご先祖ともいえるこの雑誌はどんなものだったのか? まこ(@mako_0722)さんが『小説ジュニア』1981年11月号の画像をTwitterにアップしてくださったことから始まる『小説ジュニア』談義。
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嵯峨景子@少女小説ガイド2刷発売中 @k_saga

芸能誌的な1980年『Cobalt』という試みを踏まえたうえで1982年の『小説ジュニア』廃刊からの季刊誌『Cobalt』へと踏み切ったと私は捉えています。1980年にはコバルト四天王や新井素子が出てきていたけれど若手女性作家の人気と勢いを編集部側がまだ掴みかねていた印象です。

2016-06-02 19:09:05
嵯峨景子@少女小説ガイド2刷発売中 @k_saga

1980年版の小説ジュニア特別編集『Cobalt』を探しているのですがこちらはなかなか出てきません。自称コバルトオタとしてはなんとしても揃えて写真の『小説ジュニア』『別冊小説ジュニア』『Cobalt』創刊号コレクションと並べたい。 pic.twitter.com/3ElxBx2Z1F

2016-06-02 19:09:28
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嵯峨景子@少女小説ガイド2刷発売中 @k_saga

私は小説ジュニアは文学少女の雑誌と捉えています。青春小説新人賞や投稿欄もあったし、当時若い人向けの文芸雑誌が他にあまりなかった。性の体験談や実録が多いのは思春期の好奇心を満たすためという側面もあるけど、小説に人気がなく月刊誌としてコンテンツが足りてなかった要素も大きいと思います。

2016-06-02 19:10:50
嵯峨景子@少女小説ガイド2刷発売中 @k_saga

当時のジュニア小説家の小説は古臭くて若い読者の好みと合わず、でも月刊誌だからコンテンツは必要で性関係の記事が多く掲載されたのではないかと。氷室冴子や新井素子が登場して小説がメインコンテンツになり、季刊誌としてリニューアル後は発行ペースが落ちたこともあり実録や体験談は消えています。

2016-06-02 19:11:13
嵯峨景子@少女小説ガイド2刷発売中 @k_saga

以前の論考では富島などのジュニア小説家と氷室冴子の比較でしたが単著では小説以外の『小説ジュニア』記事も取り上げて論じます。そもそも『Cobalt』になってすぐ少女小説が出てきたわけでなく、諸々の紆余曲折を経て花井愛子とティーンズハート、80年代少女小説ブームへと繋がるわけです。

2016-06-02 19:11:32

金田淳子さんがさりげなく参加

「やおい」研究家の金田淳子(@kaneda_junko)さんが、さりげなく参加。ご専門はジェンダー論なんですね。

金田淳子@実写ドラマ化ッッ @kaneda_junko

やおい・BLの研究家、フェミニスト、在野武将の金田淳子です。『『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』発売中&驚異の実写ドラマ化! はてなブログkanejun.net アイコンは21歳で亡くなった♀猫です。お仕事はopengomajpあっとまーくyahoo.co.jpまで

note.mu/higez/n/nf4eaf…

金田淳子|実写ドラマ化ッッ @kaneda_junko

集英社『コバルト』電子化に寄せて手前味噌ですが、1966年創刊~80年代後半までの『小説ジュニア』(1982『Cobalt』に改題)の大きな変化について、論文「教育の客体から参加の主体へ」を『女性学年報』vol.9(2002年)に載せてますので、興味のある方は図書館などでどうぞ。

2016-06-02 11:28:06