ラノベとエロゲの歴史的関係
- mizunotori
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@makoto_sanda 丁寧にありがとうございます。どこまで遡るかもさることながら、ぼくは「禁書がハーレムと言われている」ということ自体もわりと驚きでした。単にぼくがそう感じたことがないというだけですが、蒙が啓かれた思いです。
2016-06-02 00:06:25@truetomb いえいえ。2005~2006年にはちょこちょこ言われてた記憶がありますね。もう十年以上前になるので、インフィニットストラトス以後の僕たちから見ると、同じハーレム系という言葉でもだいぶ印象が違ってくると思います(なんで元祖という言葉を使ったのですがやや雑でした)
2016-06-02 00:32:48「とにかく困っている少女がいたら命懸けで助ける主人公」というタイプのラノベとしては最初期の事例…という意味合いなのかな?
2016-06-01 14:10:19禁書ってハーレムなのかな、という疑問は俺にもある。少なくとも、ハーレムものとして当初から構想されてたのか、にはちょいと疑問がある。あれってお馴染みのメンバー(上やん、インちゃん、ビリビリくらい?)がゲストキャラをお助けする話、シティーハンターみたいなフォーマットで始まったものが
2016-06-01 18:46:28前回できた知り合いとのコネをいかしていくうちになんかハーレムっぽくなっていった、という変質をきたしていったんじゃないか、と思うのね。
2016-06-01 18:48:27禁書目録はハーレムじゃないでしょ。ストーリーを作るのに新キャラを次々に投入した結果、大量の登場人物を抱える羽目になっただけで、ヒロイン候補は基本2名だし、しかもあんまり三角関係にすらならないので、ラブコメ物としてのぱわーはあまりない。
2016-06-01 19:13:30禁書は単純なようで多面的な作品で、ハーレム要素も解釈は複数ある。イベントヒロインの滞留の結果という側面はたしかに強くあるけど、そのロジックだけだと浜面周りとか説明つかない。
2016-06-01 19:11:38禁書について。ハーレムについては保留しても、戦闘ヒロインと非戦闘ヒロインのダブルヒロインを意識してるとは言い切れるかと。上条―御坂―禁書、浜面―麦野―滝壺と、同じ構図を二度繰り返してるんで。おそらくモデルは悠二―シャナ―一美だろう。戦闘ヒロイン優位が崩れてるのが、時代の変化だね。
2016-06-01 19:48:34イベントの立ち上げのために新キャラを出し、学園設定などの理由でヒロインが滞留するのでヒロインたくさんになってしまう…という側面は間違いではないのだけれど。それだけで解釈しきれないキャラも時々いて。 一つ目の答えが出た時点で安心できないのがかまちーなのよねー。
2016-06-01 19:54:19もともとの、エロゲとハーレムとラノベの関係の話に戻して。 ラノベや漫画に導入されたエロゲ性の最重要要素は「複数のヒロインをフラットに扱う感覚」である…という観点から考えるなら、その感覚は明らかに禁書にはないものだ。
2016-06-01 20:07:28まぶらほは先行例だが実装にやや不満が残り直接的には後続も見えない。シャナ・ハルヒ・禁書にフラットなヒロイン意識はない。MF傭兵作家―――陰マモ・あそイクあたり、メインの優位はあるけどサブヒロインを圧迫しないバランスも感じられて、この路線の先にISの成功を置くのは納得できる
2016-06-01 20:21:19そらそうだ。 この一点を決定的な転換点として挙げていいかちょっと腰が引けるものがあるとはいえ、魔法戦士リウイ(イラスト:横田守)のドラマガ連載開始が97年。
2016-06-01 20:42:27『冗長とも言えるキャラクターの掛け合い』 これってエロゲ由来だったの??これやるの西尾維新のイメージが強いけど、西尾維新がラノベに輸入したんです??逆にエロゲのテキストを水増しするために、ラノベでやられているこういうのを輸入したと思っていた。
2016-06-01 13:55:06・「エロゲーは紙と違ってデジタルデータなので紙幅の制限というものがほとんどない」 ・「エロゲーでは、シナリオ容量○メガなど、長大なシナリオが求められたこともあり、主人公とキャラクターのかけあいが肥大化していた」
2016-06-01 20:10:46・「本来、そうしたヒロインと主人公のかけあいというのは、エッチシーンまでの尺稼ぎという側面が強かったはずだが、えんえんと続くヒロインと主人公のどうでもいい会話 こ そ にユーザーが魅力をかんじるようになっていた。
2016-06-01 20:15:44・が、前述のとおりこれは紙幅の制限のないゲームだからこそできたことであり、これを紙の本で再現すると本の8割が本筋と関係のない主人公とヒロインの会話に占められる、という極めていびつな構成になる。 ・そうしたエロゲーのかけあいをラノベにどう取り込むか……というのがひとつの課題だった。
2016-06-01 20:16:29・「別に本の8割が本筋と関係のない主人公とヒロインの会話に占められてて何が悪いの?」という身もふたもない方法で解決したのが西尾維新(の特に『化物語』シリーズ)
2016-06-01 20:17:53というような理解で、まあ、70点はもらえると思う。 西尾維新のエロゲーからとの関係はデビュー当時はよく指摘されていた……というより、指摘する必要も無いぐらい自明で、とりわけ奈須きのこからの影響よく語られてましたよ。
2016-06-01 20:19:36……以上、セカイ系とファウストとエロゲー華やかなりしゼロ年代のお話でした。それでは、これ以上ぐたぐた語ってると「ゼロ年代から出てくるなよ」と怒られてしまいそうなので、ゼロ年代に帰ります。
2016-06-01 20:30:40「西尾維新の冗長な掛け合い」って奈須きのこを経由しているにしても(メフィスト系の?)ミステリの特徴だと思ってたけど…違うのか…
2016-06-01 20:27:05本人が明言してるのでなければ、西尾維新の奈須きのことの類似は、文化的なバックグラウンド(講談社ノベルス、上遠野浩平)が一部共通してることから来る同時多発的なものなんじゃないかと思ってたが……
2016-06-01 20:36:11