某社で行われた @AkieIriyama 先生のセミナーまとめ:イノベーション理論のホンネ〜世界の経営学の知見から

今回こそ本気で、怒られたら消します。
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Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「知の深化は、短期的には儲かる。しかし、中長期的な知の深化をおろそかにするので、中長期的にイノベーションが枯渇する。これがCompetency Trap」「日本企業の多くはこれにハマッている、だから知の探索を興さねばならない」

2016-07-11 17:54:50
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「Appleが出した、あんまり売れていない商品たちを見れば、ジョブズはなんでも当てている人に思えるがそんなことはない。失敗王。しかし、経営学の視点から見れば、彼は典型的な知の探索をしている人。で、IT業界のサイクルからローンチを多くした」

2016-07-11 18:01:58
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「ジョブズと比較すると、クックは深化型人間。探索型のジョブズがNo1、深化型のクックがNo2という時代は良かった。けれどクックがNo1になった。徐々に新しいことができなくなってきている、のではと思われている」

2016-07-11 18:04:04
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「なにより心配なのは、クックがNo1になってから3年間、失敗がない」「個人ベースでも経営者ベースでも、いかに遠くを探索するか。その探索は失敗を伴うから、どう許容するか、それが大切」

2016-07-11 18:05:02
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「では、企業・戦略レベルでの探索は、オープンイノベーション(ex.アライアンス、M&A、Corporate Venture Capitalなど)。特にCVCは、Cisco、Intel、MS、J&Jなどがやっている」

2016-07-11 18:08:08
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「たとえばロート製薬さん。10年ほど前から進行ベンチャーに京都の研究所を貸して一緒に知の探索をしている」「統計分析をしても、CVCを積極敵にやる会社の方が、条件付きではあるが、業績やイノベーションの起きやすさにいい影響があるようだ」

2016-07-11 18:10:02
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「でももっと、日本式のイノベーションの起こし方があるのではないか、と思う。たとえば、WiLの伊佐山氏がいう仮説では、イノベーションの種は、まだ日本の会社にあるはずで、それが腐ってきているのではないか」

2016-07-11 18:13:25
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「中の人材を外に出して、それこそシリコンバレーやら渋谷のベンチャーやらに出していき、そこで知の探索をさせる、と。そううると、優秀なエンジニアの目の色が変わる、と」

2016-07-11 18:15:03
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「組織レベルの一番手っ取り早い知の探索は、なるべくバラバラの人を組織に入れること。それがダイバーシティ」「日本企業ですり替わっているダイバーシティは女性の社会進出。それはそれで大賛成だが、目的と手段が混同していないか」

2016-07-11 18:18:01
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「2種類のダイバーシティ:1)タスク型=知識や経験や能力といった目に見えないモノが組織で多様化すること、2)デモグラフィー型=見た目に依拠するもの」「統計分析からも、タスク型の多様性は良いのだが、デモグラ型だけだとマイナス作用になる」

2016-07-11 18:20:52
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「人はどうしても人をグルーピングしてしまう、なぜなら認知リソースが限定されていくから。タスク型ダイバーシティが進行すると、逆にデモグラ型ダイバーシティに負の影響を与える可能性が高い」

2016-07-11 18:25:02
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「社員がいろんなことを知ってくる。その後に必要なのは共有。しかし、組織のみんなが同じ知を知っているなんて無理。だから必要なのは、組織の人間がWhatを知るのではなく、組織の人間がWho knows whatを知っていることが大事」

2016-07-11 18:27:15
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「いや、おれ全然分かんないけど、あいつ知っているから行こうぜ-、となるほうがいい。それがあふれている組織の方が成果が高いことも経営学のコンセンサス」

2016-07-11 18:30:10
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「Hollingshead(1998)によると、顔が見えない状態だとトランザクティブメモリーが下がる」「結局は、目は口ほどにものを言う、と。また別の研究でも、トランザクティブメモリーをあげられる人はFace-to-Faceを第一にしている、と」

2016-07-11 18:33:19
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「なんで今日話がこんなに長いんだろう」

2016-07-11 18:34:55
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「社会学におけるネットワーク理論、言い換えれば人脈。その善し悪しも研究されており、その一つに『強い結びつき・弱い結びつき』がある」「強い=親友、弱い=タダの知り合い:強い結びつきは重層化する、弱い結びつきはスカスカ。で、効率が良いのは後者」

2016-07-11 18:38:07
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「弱い結びつきの方が、遠くに伸びやすいし、複雑なラインが無いから効率が良い。そうすると、情報を得る=知の探索をすることにおいては、弱い結びつきのほうが向いている。これは多くの研究でも明らか」

2016-07-11 18:39:30
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「意外とチャラ男の方が、会議でもいい発言をしたりする。現に、三越伊勢丹の大西さんも、若手の『チャラ男』とラインでやりとりする」「斬新なアイディアには弱い結びつきだが、それを実行するためには強い結びつきの方が必要」

2016-07-11 18:42:25
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「外でちゃらちゃらして、なかで確実に通す、それを一人でやるのはなかなかのスーパーマン。なので、若手をチャラチャラさせて、その芽を目利きする根回しオヤジの存在」

2016-07-11 18:44:17
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「繰り返しますが人脈は情報をとるためにつくるもの。ネットワークの結節点が一つに集約されるところがあるとすれば、その人が一番得をする。『ホールがある人脈』をいかにつくるか」

2016-07-11 18:46:25
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「まとめ:知の探索とトランザクティブメモリー、弱い結びつきとストラクチャル・ホール」「これらは、世界標準のイノベーション研究では、ごくごくあたりまえに言われているが、使われていないだけ」

2016-07-11 18:48:31
Shinobu ENDO 遠藤 忍 @enshino

#mm_IriyamaSemi 入山「私の仮説では、実は昔のほうが、よかったんじゃないの、と思う。日本企業にはインフォーマルに、イノベーションの要素が備わっていたのではないか?」「たとえば、夜の『闇研』から生まれたイノベーション。平場のオフィス。たばこ部屋。人の縁」

2016-07-11 18:52:38