イギリス発「寝る前に食べると変な夢を見る」「チーズの種類で夢の内容が変わる」噂を検証してみた

イギリスチーズの世界へようこそ
0

4日目 懐かしい人と再会できる?「レッドレスター」

チェダーと見た目も味も似ているがやや硬い

セミハードタイプのチーズ。これもお酒に合う。ワイン以外でもいけた。でも夢は覚えてない。

「殺人透明人間」がいる狭い部屋の中で、透明人間に見つからないように逃げ回るデスゲームに参加している。

なぜか高校時代の陽キャ同期・Rも参加している。逃げ回る人は次々とやられていくが、なぜか長テーブルに座っている人は狙われておらず、私もとりあえずそれに習って座っている。

攻略方法が全然浮かばず焦っていたら、陽キャが「そろそろ○○(賭けゲームの名前っぽいけど覚えてない)で決着つけようぜ」と提案。テーブルに座っていた人たちも続々と賛同して「あれ、ひょっとして俺以外みんな攻略方法分かってる?」と静かにショックを受ける。

被験者Y:石器時代にいた。工場のトップは乳幼児で言葉が通じないが腕は確か。宝飾品を作る。

だいぶめちゃくちゃだが夢なので仕方ない。2人ともスティルトンを食べたときよりつらい内容では?

5日目 スティルトンチーズ2回目

ここから先は、自分ひとりで行った結果を紹介したい。

スティルトンチーズをもう一度食べてみることにした。また疲れる夢を見たら嫌だなあと思っていたが、その日見た夢に、10数年前に亡くなった祖父が登場した。

部屋に大量の書物や史料が部屋にあふれていて、『歎異抄』や『源氏物語』があった。源氏物語は古語で書いてあり、祖父は私にその章を音読してくれという。小学館文学全集みたいな本があって、これも読もう、などと話をしていた。文学全集の中にはなぜかドラえもんがあったーーーー。

祖父は生前から歴史小説が好きで大量の本を持っていた人だった。そして基本的に、私の夢に出てくると変わった要求をしてくることが多いので、内容にはあまり驚かなかった。でも夢に出てきたのは久しぶり。元気そうで何より(?)。

つまり、レッドレスターでなくても懐かしい人が夢に出ることはあるということだ。ですよね。

6日目 レッドチェダー、レッドレスター2回目

5日目の結果を受けて、レッドレスター、レッドチェダーをもう一度食べてみた。夢は覚えていなかった。

7日目 スティルトンチーズを使った料理

最後に、スティルトンチーズを使った料理で試すことにした。今まで直に食べてきたが、調理すると効果に違いが出るのか気になったのだ。

「スティルトンチーズ レシピ」で検索したらとても手軽な一品を発見。イギリス在住で料理教室を開いている、みずえさんという方のブログにあった「ブロッコリーとレモンとスティルトンチーズのグリル」だ。
ブロッコリーを細かくしてレモンを切り、上からスティルトンチーズをかけてオーブンで焼くだけ。

材料はブロッコリーとレモンとスティルトンチーズだけ
スティルトンチーズの量はこれまでと同じ20g

ブロッコリーとスティルトンチーズがとても良く合っていて美味しかった。これはワインのお供にぴったり。もしスティルトンチーズを買って食べきれなかった人がいたら試してみて欲しい。

しかし、この日の晩は夢を見なかった。調理してしまうと効力が薄れるのか…?

こうしてチーズを食べて寝るだけの実験の日々は終わった…。

結論

結論としては、チーズを食べようが食べまいが、変な夢は見るし覚えてないこともある…という当たり前の結論に落ち着いた。だがスティルトンチーズについては、インパクトのある内容の夢を見させられた気はする。

ふ凡社鈴木はチーズを食べたことで、明らかにクリアな夢を見たそうだ。

どのチーズもだいたい詳細な記憶が残る夢を見ましたね。普段ここまで夢を覚えていることがあんまりないので…。

「チーズを食べると夢を見る」という事前の刷り込みもあったからかもしれない。

ちょっと待て、英国チーズ委員会の行方がわからない

ところで現在、英国チーズ委員会という団体はどこで活動しているのか。検索してみたところWebサイトは消滅していて、研究発表があったページもWebアーカイブでしか閲覧できない。

それらしきアカウントがTwitterに残っているものの2018年以来の投稿がない。いったいどこへ行ったんだ。

https://twitter.com/britishcheeseuk

どこにいるのかわからなくなった「英国チーズ委員会」。もし消息を知っている人がいたら教えて欲しい…。

英国チーズ委員会は発表文をこう締めている。

The British Cheese Board aims to increase consumption of cheese in the UK, and British cheese in particular.
(英国チーズ委員会は、英国、特にブリティッシュチーズの消費量を増やすことを目的としています。)

イギリスのチーズをアピールするためにこんな話を持ち出しただけだったのでは…という気がする。そうだとしたら

……そういうことか!!!?(チーズを食べながら)

最後に、ふ凡社鈴木がスティルトンチーズを食べたときの動画を頼んでもいないのに送ってきたので、ここで供養しようと思う。

スティルトン、単体で食べて死にかけましたが、クラッカーに塗り広げたらまだましになりました。発酵臭がとにかくつらかったですね…

青カビチーズが苦手なら無理せんでも…(←食べさせた人)

※味の感じ方には個人差があります※