2022年10月6日

埼玉に「カラスを丸呑みにする」芋虫みたいな生き物が?怪談・オカルト研究家が注目した謎の生物「はんぼ」とは

毒を持っていて、触ると十日で死に至るとか
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元気な字で「はんぼ!」「いろのところはどく。!」と書かれた、子どもらしいタッチの黒い物体の絵。ぱっと見「働く車かな?」「ヒーローものに出てくる何かかな?」と思ってしまうが、その正体は意外な存在だった。

この写真に添えられた投稿は以下の通り。

イラストは、埼玉県の小学生が「はんぼ」という謎の虫を描いたものらしい。投稿したのは怪談・オカルトの研究をしている吉田悠軌(@yoshidakaityou)さん。

吉田さんが投稿したはんぼの詳細には、「芋虫っぽく大人の腕くらいの太さ」「カラスを丸呑みする」 「触ると十日で死ぬ(犠牲者が数名いる)」など、なんともおぞましい特徴が挙げられている。どうやら、都市伝説の類の存在みたいだ。

はんぼについての目撃例や証言を求めるツイートに対して、正体の推測や似たような存在についての情報などが多数寄せられている。

「はんぼ」について情報を求めた経緯について、吉田さんに詳しく話を伺ってみた。

他の地域からも興味深い証言が

「はんぼ」の存在を認知したのはいつ頃ですか?

最初のツイートを投稿した当日で、2022年9月14日です。

「はんぼ」の情報提供を呼びかけた理由はなんでしょうか。

私は怪談を集め、研究することを仕事としており、その類似ジャンルとして都市伝説全般についても調査しています。

今回、知人から「はんぼ」について聞き、詳細を知りたく情報を募りました。

過去には「傷痍軍人をいつまで目撃していたか」「1978年以前に口裂け女の噂を聞いたか」なども同様にTwitterでアンケート調査しております。

「はんぼ」のイラストはどのように入手しましたか?

情報提供してくれた先の友人の、そのさらに知人AさんがFacebookにて「はんぼ」に関する投稿をされていると伝え聞き、コンタクトを取りました。イラストはAさんの息子さんが描いたものです。情報提供を呼びかけるために貸してもらいました。

吉田さんが気になった証言は

寄せられた反応の中から、吉田さんが特に興味をひかれたという情報の一部を紹介する。

一つ目はヒラタイクワガタ(@002zz)さんのこちらのツイート。

ヒラタイクワガタさんは、小学2年生頃に学童保育ではんぼに似た生物の噂を聞いたという。

投稿者は当時、埼玉県の小学校に通っており、噂の詳細は以下の通り。

・遊水池のそばのススキ林でドデカイ、マダラ色の芋虫が出る

・触るとすぐ死ぬほど猛毒

・遊水池の鯉を食べる

発生した場所がはんぼと同じ埼玉県であること、その特徴もはんぼの噂に即しており、同一の存在である可能性がかなり高そうだ。

二つ目はデストラーデ(@destradefromonj)さんのこちらのツイート。

こちらは長野県に伝わる「ぼんが」という存在で、吉田さんが投稿した「はんぼ」の特徴と「ほぼそのまま」だという。また「(ぼんが)お地蔵さんや道祖神の御供物を食べている時は絶対に近づくな」と言われたという情報からは、妖怪・怪異の類のような趣がある。

後日デストラーデさんが、情報の提供者にさらに詳しく話を聞いた結果、

・芋虫とダンゴムシを混ぜたような形

・大きさは30~40㎝くらい

・ぼんがが出始めると山奥から絶叫が聞こえる

といった情報も得られたそうだ。やはり、芋虫のような特徴を備えているという点ではんぼと共通している。

最後に、ハイライト2箱(@LOSER_NABE)さんのツイート。

なんと、電車に乗っていたら、いつの間にか隣にはんぼに似た生き物が座っていたというではないか。

ハイライト2箱さんによると、謎の生き物の特徴は以下の通り。

・雰囲気は芋虫よりもナマコに近い

・体長40~60㎝くらい

・一つ目で真っ白

・体にはナマコにあるような突起が点々とある

ハイライト2箱さんはその生き物に対して「ジロジロ見てはヤバイ予感」を感じ、何事もなかったかのように電車を降りたそうだが、「幻ではない」としている。

謎の生き物が隣にちょこんと座っている様子を想像すると、ちょっとだけカワイイ気もする。

最後に、吉田さんにTwitterを通じてはんぼの情報を募った感想を伺った。

今回、現在の子どもたちの噂話について調査するためにツイートしました。

私個人的には「はんぼ」の実在を信じてはおりませんが、敢えて「この虫は実在しません。これは事実を探る目的ではなく、子どもの噂話についての調査です」といった断りは入れませんでした。存在を信じている方の証言が阻害されてしまうことも考えられますし、「非実在と断定する」こともまた非科学的ですので。

結果的に「これは実在しない虫なのに怪しい情報を流してけしからん!」といった意見(都市伝説を調べるという前提が無い)や、「ヤマカガシやセスジスズメの幼虫を、子どもが大げさに捉えた・見まちがえたのではないか」といった意見(あくまで自然科学的に解釈する)なども集まりました。ずっと怪談や都市伝説の界隈にいると触れにくい反応なので、新鮮に感じました。

まだまだ謎が多い「はんぼ」だが、数年・数十年後には「口裂け女」「トイレの花子さん」級のメジャー都市伝説になる可能性を秘めているかもしれない。

吉田さんの活動が気になった方は、ぜひTwitterアカウントをフォローしてみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。

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