勝川俊雄氏(katukawa氏)による漁業問題関連発言まとめ(2月3日から18日分)

一覧で拝見したくて、とりあえずまとめました。 公式サイトの関連エントリ; シーフードサミット その1(2011-02-08)http://katukawa.com/2011/02/ss0.html 「水産資源の持続可能な利用とトレーサビリティの確保にむけて:国際動向と日本の取り組み」(2011-02-08)http://katukawa.com/2011/02/trafficsemina.html ガーディアンが気仙沼のサメ漁業を非難している件について(2011-02-14)http://katukawa.com/2011/02/sharkkesennuma.html
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勝川 俊雄 @katukawa
シーフードサミットはすごく盛り上がっていた。700人が参加して、持続的な漁業のあり方について、活発な議論が行われた。残念だったのが、日本から参加者が全くいなかったこと。水産業界も、NGOも誰一人として参加していない。日本は完全に獲り残されている。
勝川 俊雄 @katukawa
シーフードサミットの参加者は、欧米がほとんどでアジアからは少ない。中国人を数人見かけたぐらいかな。サミットサイドも、その問題点はわかっていて、「どうやって中国を持続的水産物の運動に参加させるか」というパネルディスカッションをしていた。
勝川 俊雄 @katukawa
欧米の水産業者、NGOは、中国への関心が非常に高い。その一方で、日本についてはマグロのセッションで少し話題に上がったぐらい。関心の違いは歴然ですね。次回のシーフードサミットは香港で、2012年の9月に開催予定です。10年前だったら、アジア初回は東京になってただろうな。
勝川 俊雄 @katukawa
中国が持続性の基準に注文をつければ、中国を取り込むためにある程度は妥協するだろう。中国は参加をにおわせつつ、今後の議論に影響を与えることができる。日本もかつてはそういう存在だったのだけど、最後まで議論に参加をしなかった。
勝川 俊雄 @katukawa
「マグロ争奪戦を、養殖で問題解決」という安易な記事。日経は、いまだにこの切り口か。クロマグロは水揚げ自体が減っているだけで、ほぼ全てが日本に来ている。15kgの魚をつかって1kgのマグロを作る畜養が解決策になるとは思えない。http://bit.ly/f4fCgf
勝川 俊雄 @katukawa
「日本の対応が十分効果を上げていないという不信感は、国際社会ではまだ根強い。そこで水産庁も動き出した。 」だってさ。水産庁は外圧ごときで、漁業を規制するような組織なら、とっくに調査捕鯨はやめてるよ。日本の規制強化は、国内(一本釣り、築地)からの圧力がきっかけです。
勝川 俊雄 @katukawa
単に無知なだけでしょう。業界に都合が良い情報は電話一本でいくらでも出てきます。都合が悪い情報は、中に入って地道な取材をしないと出てこない。 RT @QX70: @katukawa 日本のメディアが現状を報道しないのは、やはり漁業関係の商社と癒着しているからなのでしょうか。
勝川 俊雄 @katukawa
きちんと取材をしているメディアの人間も大勢います。その一方で、調べもせずに、役所や企業の受け売りをそのまま垂れ流し、結果として、世論操作に荷担するケースも少なくないです。
勝川 俊雄 @katukawa
マグロ養殖では、巨大なイケスを浮かべられる静かな内湾が必要になる。そういうところは、ほとんどマグロイケスですでに埋まっている。それで年間1万トンの生産。日本人のクロマグロの年間消費量は4万トンです。
勝川 俊雄 @katukawa
日本の漁業者が乱獲しているマグロ0歳魚5000トン。これを6年待って獲れば100kgのマグロが4万トンになる。環境負荷もないし、燃油を使って餌を捕りに行く必要もない。養殖と資源管理のどちらが合理的かは、考えるまでもないでしょう。
勝川 俊雄 @katukawa
クロマグロ漁業の現状も調べずに、養殖がすべてを解決するような論調の記事を垂れ流すのは、やめて欲しいです。http://bit.ly/f4fCgf
勝川 俊雄 @katukawa
フランスの魚屋組合の代表と仲良くなった。フランスには魚しか扱わない鮮魚店がたくさんあるらしい。でもって、そこで、鱗や内臓をとったり、調理法を教えたりしながら、対面販売をしているんだって。昔の日本と全く同じ。話を聞いていて、フランスは食を大事にしているとおもったよ。
勝川 俊雄 @katukawa
フランスの魚屋曰く「フランスで、クロマグロを扱おうものなら、犯罪者扱い」だそうだ。フランスだって、伝統的にクロマグロを消費してきたし、今だって、それほど食べているわけでもないのに。非持続的な漁業は改めないといけないけど、伝統的な消費まで叩くのは間違いだよ。
勝川 俊雄 @katukawa
欧州では伝統的な消費も含めて、クロマグロの消費が弾圧されていて、気の毒です。そういえば、CITESの締約国会議の前に、「モナコ提案は欧州のクロマグロ資源の囲い込みが目的」とか、誰か言ってなかったけ。
勝川 俊雄 @katukawa
環境NGOとの対話は、とても有益だった。持続的漁業に関する議論をフォローして、彼らが何を問題視しているかを把握しておくのは重要。その上で、共有できる部分は共有し、反論すべきところは反論する。話せばわかる部分もかなりあるよ。
勝川 俊雄 @katukawa
漁業者だって、いろんな人間がいるように、環境NGOにもいろいろな団体がある。持続的漁業がテーマの会合だから、「漁業反対」という人は見かけなかったけど、マグロも含めてかなり温度差がある。価値観が近い環境NGOと協力関係が築ければ、誤解に基づく一方的な非難は減るだろう。
勝川 俊雄 @katukawa
俺は、「持続性の範囲で、魚はどんどん食うべし」と思っているんだけど、環境NGOの中にも、価値観を共有できる人間は数多くいる。彼らとの連携を強化していくことが、今後は重要になるだろう。
勝川 俊雄 @katukawa
「マグロはすばらしい生き物だから,殺すべきでない」という団体とは連携できないが、「乱獲を止めて、マグロ漁業を持続的にすべき」という団体とは、連携できる。
勝川 俊雄 @katukawa
乱暴に分類すると、1)非持続的漁業(水産業界)、2) 持続的漁業(水産業界+環境NGO) 、3)アンチ漁業(環境NGO) という、3つの陣営がある。持続性への意識が高い業者と、漁業への理解があるNGOが連携し、2)の陣営が育ちつつあるというのが、シーフードサミットの印象。
勝川 俊雄 @katukawa
日本のNGOも、漁業が持続的な産業になるように、社会的影響力を発揮して欲しいです。 RT @surfyuzi: @katukawa 日本のNGO、NPOはほとんどが2)ですよ。応援している方々多いです。但し漁業関係はどうだか・・・が実感。
勝川 俊雄 @katukawa
SSはいませんでした。今回の会合には環境原理主義というような団体は来ていないとおもいます。個人的には、そういう人と話してみたい気もします。 RT @sametune: @katukawa 環境テロリストssは参加してるんですか?RT
勝川 俊雄 @katukawa
欧米のNGOは、PhDを持った専任スタッフが、大学と連携を組んで、大きなプロジェクトを動かしています。残念ながら、日本ではそういう活動は目にしませんね。 RT @surfyuzi: @katukawa 欧米に比べ、自立出来るような仕組みに成っていない現状なんです。
勝川 俊雄 @katukawa
会議には、グリーンな人も大勢いて、彼らと話していると、最後は捕鯨ネタに行き着く。「鯨は賢くてかわいいから、食べるべきではない」とステレオタイプの主張をされたので、「ブタだって、賢くて可愛いじゃないか」とステレオタイプの反論をしてきた。
勝川 俊雄 @katukawa
その上で、「持続性は、世界全体の義務であり、日本がその義務を果たしていないのは事実。そのことを非難されるのは仕方が無いし、改善は必要。でも、持続性の範囲で何を利用するかは、価値観の問題であり、外からとやかく言われることではない」と主張してきた。
勝川 俊雄 @katukawa
ハードコアな環境保護主義者との議論が、平行線になるのは、最初からわかっている。同意するにせよ、しないにせよ、相手の話をしっかり聞いた上で、自分たちの意見を、きちんと主張していくことが大切。実際、議論を聞いた上で、俺の意見に同意してくれる人も、沢山いました。
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