地向斜の霊気を払う比企丘陵突撃ジオツアー(海中でできた緑色凝灰岩など)

築地書館さんの「埼玉の自然をたずねて」の付加体の記述の疑問から始まって、本に載っていた比企丘陵のジオスポットを実際に訪問して来ました。 台風前日、天気はぎりぎりの突撃ジオツアーです。 1.「さいたまの自然をたずねて」の記述の誤り発見編 2.比企丘陵突撃編 続きを読む
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

福田石の層をつないだ線と、「グリーンタフ」で見た傾斜を考えると、地層の走向は北西-南東で、傾斜は北東下り(ただ、福田石の層厚や高低差を考慮していませんので、ずれているかもしれませんが)。 @hira_sail pic.twitter.com/w3PaMAf9vt

2016-08-30 09:10:43
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

最初に見た石切場と、地点②の崖の福田石が一番新しく、砂岩泥岩互層などを挟んで二ノ宮山山頂の「グリーンタフ」が二番目、さらに最後に見た砂泥互層や、凝灰岩の細かい層が一番古いということかも知れません。 @hira_sail pic.twitter.com/2RJiivW6cP

2016-08-30 09:17:14
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

比企丘陵の昔は、混濁流の流れる海底斜面の下あたりで、近くに海底火山が噴火。少なくとも二回の大噴火(「グリーンタフ」層と、「福田石」層)を経験している、ということなのでしょうか? 両凝灰岩はキメが大分違います(グリーンタフが細かい)ので、条件の違いが。 @hira_sail

2016-08-30 09:43:42
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

さて、比企丘陵突撃編、あと少し(๑•ㅂ•)و✧

2016-09-02 08:18:30
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

おまけ。 ②の露頭を探しまわったときに寄った伊古神社。「比企」もそうですが、「伊古」って少し不思議な響きです。 @hira_sail pic.twitter.com/llqICVKOKk

2016-09-02 08:31:02
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

鳥居下の階段あたりなのですが、湧水が流れていました。 崖下から湧いているようです。ローム層と新第三紀層の間から? 井戸?がありましたが、雨のせいか湧水が多く、この下あたりが激しく水たまりでした。 @hira_sail pic.twitter.com/3XCCrMYskj

2016-09-02 08:39:16
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

伊古乃速御玉比売神社。 名前はそうなのですが、祭神はなぜか神功皇后とかなんですよね…。 元は二ノ宮山上にあったそうで、山の名前などからも、妄想広がる神社です glassesmaiden.blog81.fc2.com/blog-entry-346… @hira_sail pic.twitter.com/Rns3P2tG4t

2016-09-02 08:56:13
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訪問した地層の謎編


平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

比企丘陵あたりの層序の研究。 珪藻の化石を使って、年代決定をした論文がありました。 中新世珪藻化石を用いた比企丘陵(荒川、植松橋付近)の不整合の再検討 jstage.jst.go.jp/article/japt19…

2016-09-10 16:51:24
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

比企丘陵全体像。 真ん中辺りの黒っぽいエリアと、その右側の「FUKUDA」とあるあたりが、今回行ってきたエリア。 黒っぽいのは「Thick felsic tuff」とあって「厚い珪長質凝灰岩」。 @hira_sail pic.twitter.com/AuA3kldxyi

2016-09-06 08:44:22
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

「グリーンタフ」のあった二ノ宮山は、このあたり? この図で見ると、「グリーンタフ」の外側にもう一つ黒い枠があって、前述の②や③の地点はこれにかかっているように見えます。 ふむむ。 pic.twitter.com/KT1snxGQnp pic.twitter.com/unMY0eIuAF

2016-09-06 09:13:31
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

もうひとつ。 画像中央の「Odateyama anticline」を頂点に、このあたりの地層は山なりになっているようです。 線を挟んで、傾斜が逆転します。 堆積後、北東 南西の軸で圧縮されている? @hira_sail pic.twitter.com/er7Lu32CYs

2016-09-06 09:18:18
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

さっきの大立山背斜(Odateyama anticline)のあたりが、このあたりの新第三統でいちばん古い地層(七瀬層)みたいです。そこから両側に向かって、新しい地層が露出しています。 @hira_sail pic.twitter.com/nNVt3pqbk3

2016-09-06 12:35:53
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

いろいろな場所の地層年代比較。 「Hiki」とあるのが、比企丘陵の地層。 「Chichibu(秩父)」の堆積層と同じような時期の堆積層のようです。 「kozono(小園層)」は、七瀬層の上のようですので、二ノ宮山は少し古いのかも。 pic.twitter.com/OuJUj0PRLn

2016-09-06 12:51:28
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

比企丘陵の地質は複雑で、2002年時点ではまだ決定版の地層の順序はでていないようです。 「福田石」は15〜1600万年前の海底火山噴火みたいですが、二ノ宮山のものとの関係など含めて、少し消化不良…… @hira_sail pic.twitter.com/nbbVlkr63g

2016-09-06 18:37:39
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

メモ: 比企丘陵の七瀬層の凝灰岩や、棚倉堆積盆の男体山は、引張場で陥没してから火山噴火が起こっている? 引張場が先でマグマ上昇が後? これも受動的なマグマ上昇?

2016-09-07 09:24:30

ふたたび「埼玉の自然をたずねて」

平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

(さて、「埼玉の自然をたずねて」の旅の総括せねば……)

2016-09-09 08:13:21
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

元は「埼玉の自然をたずねて」記述の問題から始まった比企丘陵ツアーですので、一応、総括(感想)をば。 twitter.com/hira_sail/stat… @hira_sail

2016-09-10 13:29:32
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

これ、結構いいです。 「埼玉の自然をたずねて」 堀口萬吉監修 築地書館 2000年に出た新版のようです。 pic.twitter.com/dBLq2ZBHKY

2016-08-27 13:36:49
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

さらに改定版が出ていましたので、購入して比較。(旧版は、図書館で借りてました) おおもとは、かなり古いようなのですが、旧版(新訂版)が2000年、新版(改定版)が2012年の発行です。 @hira_sail pic.twitter.com/rliFyU48yS

2016-09-10 13:34:13
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

まずは、現地の記述について。 改定時に、載っている場所を回り直しているそうで、改定が入っていました。 例えば、地点②は、写真の差し替えと、崖下のお宅に許可を取って見学するようにとの追記がありました。 @hira_sail pic.twitter.com/jP6FZtk0JW

2016-09-10 13:38:40
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

地点③の露頭について。 擁壁に覆われた旨、修正されていました。 新版でいっていれば……ぐぬぬ。 @hira_sail pic.twitter.com/GKMjAj24M5

2016-09-10 13:41:48
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

石の年代について。 その後の研究を受けて、アップデートされています。 「福田石」が1600万年前、二ノ宮山の「グリーンタフ」が、1900万年前〜1600万年前に修正されました。 日本列島形成時期っぽい。 @hira_sail pic.twitter.com/hbC4OUxm6r

2016-09-10 13:48:54
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

そもそもの問題であった付加体の記述。 これは、まるごと一ページ追加して、解説していました。 @hira_sail pic.twitter.com/btL8wefHJw

2016-09-10 13:51:47
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