『聲の形』を批評家たちはどう捉えたか
@sssugita 私のツイートがご不快に思われたのなら、謝ります。すでに記したように、杉田さんの解釈について異論を挟むものではありません。私の批評的な関心はそこにはないというだけです。
2016-09-23 22:20:34@sssugita 私自身は『聲の形』を物語や主題の倫理性で読もうとはしていませんでした。また、現代においていかなる表現が倫理的かという批評的な問いはなかなか困難だろう(し、したがって自分はそういうアプローチではない)という感慨を述べたのです。…と杉田さんには釈迦に説法ですが…。
2016-09-23 22:26:42@sssugita いえ、こちらこそ不用意なツイートでした。できれば、これに懲りず、変わらず対話を続けていけるばうれしいです。杉田さんの批評には敬意を持っていますので…。
2016-09-23 22:28:51牧眞司
待ち望んだ公開日! これから観にいきます! twitter.com/koenokatachi_M…
2016-09-17 08:43:24本日公開初日を迎えました!! 監督・キャスト登壇の舞台挨拶やライブビューイングもございますので、劇場にてお待ちしております☆ koenokatachi-movie.com pic.twitter.com/yi06IRK6GO
2016-09-17 08:41:28「聲の形」、池袋と新宿で観てきました。横浜の手話イベントですでに観ているけれど、そのときはホールでの上映でした。映画館で観ると映像も音響も精彩なので、印象がより高まります。ディテールによって多くが表現される作品なので。
2016-09-17 22:55:54映画「聲の形」は原作7巻を2時間のアニメにしており、エピソードやシーンが省略されているところも多いのだけど、ただ切り落としているのではなく、かなりの部分を別なかたちで組みこんでいる。アニメは絵・動き・音・間合いなどで重層化できるのだけど、ここまで巧みにつくるのは凄い。
2016-09-17 23:03:19山田尚子監督の劇場映画は「映画けいおん!」「たまこラブストーリー」「聲の形」と、三作ともメインキャラクターが高校三年生で「変わる/変わらない」が大きなテーマになっている。しかし、テーマの位相はまったく違うし、リアリティのありようも異なる。
2016-09-18 00:26:32もちろん、どの作品が「よりリアル」ということではなく、その世界ごとのリアリティがあり、それとマッチするようにキャラクターも「実際に生きている」存在感をそなえているということですが。
2016-09-18 00:30:32カメラを勉強しておけば良かったと思うこのごろ。山田尚子さんの作品で実写的描法が巧みに取り入れられていることはよく知られているが、それだけではなく、作品内においてはカメラや写真が重要なモチーフとなり、また(映像的な)ナラティブではしばしばレンズが話法のように用いられる。
2016-09-19 15:23:51分かりやすいところで言えば、「けいおん!」では澪ちゃんのトイカメラであり、「たまこラブストーリー」ではもち蔵のビデオカメラであり、「聲の形」では結絃の一眼レフなんですが。
2016-09-19 15:24:11「聲の形」では最初と最後の映像がなんなのかぼくはわからなくてずっと考えていたのだけど、すぐ近くに明示的なヒントを見つけて「ああ、そうか!」と。カメラを知っているひとなら(解釈などという手続きなどなく)直感的にわかるんだろうな。
2016-09-19 15:24:37ストーリーのなかでは主人公の将也が落とす涙が重要で、それは原作にあったエピソードなのだけど、アニメでは原作から構成を組み替えていっそう際立たせており、そこに作品全体のテーマが反映されている。その涙と、最初と最後の映像は深く関わっている。おそらく。 また作品を観て確認しよう。
2016-09-19 15:25:30その背景は入場特典の冊子で描かれています。原作者の大今良時さんはお母さまが手話通訳者であり、障碍を持ったかたが一様ではなく、さまざまな状況、価値観をお持ちだと知ったうえで設定を起こされている。 ちなみに、作中にはでてきませんが、硝子は高校は聾学校に通っています。 twitter.com/PiedraIndigo/s…
2016-09-20 20:55:54そもそも、自殺念慮があって、それなり優秀なのに自尊心が低いヒロイン、姉が原因でいじめにあって登校拒否の妹という二人の娘を持っていて、どうして普通学級に固執するんだ、この母親は? 仕事の関係なのか? 聾学校入れなよ!と激しく思う。ま、そうしたら物語自体成立しないからね……
2016-09-20 20:48:42竹内先生は、アニメでもそうですが、じつは原作でも全面的な悪役として描かれてはいません。そのあたりを読み誤るひとがあるようですが、最近発行された『聲の形 公式ファンブック』で、大今良時さんみずから語っています twitter.com/PiedraIndigo/s…
2016-09-20 21:04:35アニメだとほとんどわかんないけど、担任が最低なので(イジメ加担者)、このような学校でまともにはやっていけないだろうなとも思う。聴覚障碍で普通学級に通う子は、みんな強いんだろうなとは思うけど(基本的に頑張り屋でないとついていけない)、でもこのヒロインにいろいろおっかぶせすぎだろう。
2016-09-20 20:53:34「聲の形」については、障碍やいじめをテーマにしていると定型的にとらえてしまうと、こまかな感情の動きや表現を見落としてしまうのですが、それについては映画のパンフレットでも、ウェブ上にある山田尚子監督をはじめとする制作側のインタビューによって補うことができます。
2016-09-20 21:09:05まあ、どんな作品であってもどのようなテーマを受けとるかは、観るひとの自由ですけれどね。ただ、制作者の証言も、観賞のひとつの補助線にはなる。とくに「聲の形」の場合、構成やディテールがたんに技巧的なレベルの高さではなく、作品世界全体として響きあうように表現されていることがわかります。
2016-09-20 21:15:46「聲の形」は登場人物ひとりひとりが、他人のあやまちを許し、さらに自分のあやまちを認めながら過去の清算(贖罪)ではなく、現在をともに生きることを選ぶまでの物語だけど、そのなかでほぼ唯一無垢な存在である彼女が「マリア」という名なのは示唆的だと思う。ただし、それ以上の深読みは不要だが。
2016-09-22 22:18:51