
側方間隔ルールと構造分離 ~クルマが自転車を安全に追い越す・追い抜くようにするには~(2016年11月)
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kosukemiyata
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車道混走環境での施策
現段階において自転車とクルマが混走するしかない環境では、まずは側方間隔ルール+取り締まりというソフト施策を採ることが有効だと考えられます。
米国テネシー州のチャタヌーガ警察はレーダー機器を採用
クルマが自転車をパスする際の側方間隔を測るC3FT codaxus.com/c3ft/を、TX州オースティンの開発者が解説。同機器はTN州チャタヌーガの警察に採用されているipmba.org/blog/comments/…。 youtu.be/c9GLZRaoKzQ
2016-11-24 14:53:04
チャタヌーガ警察によるC3FT/BSMARTの導入を伝えるニュース映像。実効性の怪しい"Share the Road"という呼びかけに頼っていた路線で活躍しそうな機器。市は構造分離自転車レーンを含むインフラ計画も進めているとのこと。 youtu.be/HjaQhdsk_6s
2016-11-24 15:15:06※側方間隔1.5m未満が取り締まり対象(普通車の場合)

十分な側方間隔を保たず自転車を追い越す自動車ドライバーを「覆面サイクリスト警官」らのチームが取り締まる試み、英バーミンガムで2016年9月からtheguardian.com/environment/bi…。3ヶ月は悪質でなければ講座受講も選べるが、その後は罰則のみになる。他地域に広がる可能性も。 twitter.com/Trafficwmp/sta…
2016-11-04 08:37:00
#OpClosePass #Givespacebesafe came to Walsall Rd, Sutton Coldfield today, might get the undercover cyclist a #Strava account at this rate. pic.twitter.com/W1oEkhcxG9
2016-11-04 02:21:37
前掲のガーディアン紙の記事によれば、この地域での自転車とクルマの事故の98%がドライバーの振る舞いに因る。クルマが追突する事故は経験豊富なサイクリストでも未然に防げない、と取り締まりチームの警察官。 側方間隔ルールは、それを守らせる具体的手段が伴ってこそ効力を持つものですよね。
2016-11-04 08:38:15
@kosukemiyata まさにその通りで、地域のドライバーのほとんどが善意により側方間隔を確保してくれたとしても、逸脱した一部がたまたま追突すれば我々は即死。自己防衛する術はない。 ただ、他方で、側方間隔を守らせるインフラを全てに用意するのは現実的に不可というのもその通り。
2016-11-04 08:41:05
英ウェスト・ミッドランズ警察は、自転車をスレスレで追い越すドライバーの取り締まりに動画撮影を使用。危険な追い越し事例の動画もアップしているyoutu.be/MXrqJ8R9yQM。愛媛県の「思いやり1.5m運動」pref.ehime.jp/h15300/1-5m/1-…でも真似しては。
2016-11-04 08:58:01
2013年施行の愛媛県自転車安全利用促進条例pref.ehime.jp/h15300/jitensh…は第6条「自動車等運転者の責務」で「自転車側方通過時の注意事項」を定めている(罰則なし)。思いやり1.5m運動pref.ehime.jp/h15300/1-5m/1-…はこれが元(Q&Aが分かり易い)。
2016-11-04 09:38:22
クルマが自転車をパスする際の安全確保に関する具体的記述が道交法にない→愛媛県自転車安全利用促進条例pref.ehime.jp/h15300/jitensh…は第6条で側方間隔について記述→具体的数値を示した周知活動「思いやり1.5m運動」pref.ehime.jp/h15300/1-5m/1-…を展開。
2016-11-04 09:49:05
愛媛の「思いやり1.5m運動」の説明pref.ehime.jp/h15300/1-5m/1-…に「自動車等が自転車に追突する事故も少なからず発生しており…一度発生すると自転車運転者の致死率が極めて高くなる傾向」とある。ITARDA報告think-sp.com/2012/09/03/tw-…とも重なる。
2016-11-04 09:08:22
愛媛県「思いやり1.5m運動」Q&A pp. 3-4。車道通行する自転車の被追突事故における死亡リスクの高さは、県内の10年の統計から算出されたもの。 twitter.com/kosukemiyata/s… pic.twitter.com/Ini5SkSPfg
2016-11-24 16:56:15
「追突事故で死亡する確率は、交差点での出合頭事故で死亡する確率に比べ、約 6.2 倍も高…衝突時の自動車等の速度が高いこと、自転車利用者側が回避措置をとって自分の身を守ることが困難であることなどが原因として考えられ…」愛媛のpref.ehime.jp/h15300/1-5m/1-…のQ&A。
2016-11-24 16:46:11

自転車の対クルマ事故。死亡事故は出会い頭が55%=致死率0.47%、被追突が9%弱=致死率4.7%。死傷事故の自転車側無違反率は出会い頭29%、被追突82%。イタルダ報告itarda.or.jp/itardainfomati… No. 88。 pic.twitter.com/03vY3hyffx
2016-04-02 00:51:51

構造分離タイプの自転車空間を増やそう
市街地など自転車利用が盛んな場所、また潜在需要の高い場所では、クルマの流れから構造的に分離された空間を作るというハード施策が重要です。
「シェア・ザ・ロード」は混走前提
前述のように、愛媛県の条例と「思いやり1.5m運動」は国内では先進的。ただ、同条例の基本理念は「シェア・ザ・ロード」という、英米でも時代遅れの代物。自転車の「利用促進」を目指すなら「思いやり」の連呼pref.ehime.jp/h15300/kenkyuk…より物理的に分離された空間の整備を。
2016-11-04 10:13:13
愛媛の自転車インフラ整備、2015年3月末の時点で自転車道(物理的分離)0km(四国全体でも香川の2kmのみ)pref.ehime.jp/h15300/jitensh…。計画の下敷きはやはり国交省の「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」mlit.go.jp/report/press/r…。
2016-11-04 10:25:21
全国の自転車インフラ計画の元になる国交省ガイドラインは2016年に一部改定されたがmlit.go.jp/report/press/r…、パブコメで車道の危険性を指摘されても2月の委員会では愛媛の1.5m運動https://t.co/r3RVxCQNrHの背景など追突事故リスクの話ナシ。
2016-11-04 10:35:51
第7回 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会の開催について mlit.go.jp/report/press/r… これが2016年2月25日(木)13-15時(開催発表23日)。なおITARDA報告88は2011年4月、愛媛の1.5m運動は2015年11月15日から。 pic.twitter.com/6ImxkGqOtO
2016-11-24 17:37:06

車道の自転車の被追突リスクに関し、愛媛は県条例6条や1.5m運動などソフト施策で頑張ってる(※罰則なし)。構造分離空間などハード対策は手薄だが、計画の雛型たる国のガイドライン自体が「構造分離は60キロ道路のみでOK」と安全軽視、改定時パブコメでの車道リスクの指摘を委員会はスルー。
2016-11-04 11:02:21※車道の危険性を危惧するパブコメを無視できない、と発言した委員がいましたが、被追突リスクについて知っていなければならないはずの複数の委員からは愛媛やITARDAのデータに対する言及がありませんでした(詳細については傍聴レポートをご覧下さい)。また、国土交通省の事務局は「対クルマ事故のデータ」を改定後のガイドラインに盛り込むと明言したにもかかわらず、被追突リスクを含む重要な情報を記載しませんでした。