アニメ「この世界の片隅に」が日本を加害者として描いてないと憤るいつもの人達【反戦思想】

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ゆうき まさみ @masyuuki

@macchiMC72 @takukitazaki せめて自分で観てから言って欲しいですよねえ(´・ω・`)…

2016-11-19 23:26:07
yunishio @yunishio

@masyuuki なるほど。なので、たぶん明示と暗示の違いなのですね。原作だと加害性が明示されてるのに対して、アニメ版だと仄めかしに変えられていて、注意深く読み取る観客でないと加害性を指摘する意志を見落としてしまうという…。

2016-11-20 00:40:24
ゆうき まさみ @masyuuki

@yunishio おそらくですが、監督はあそこもできるだけ「すずさん個人の慚愧」という形にしたかったのだと思います。

2016-11-20 00:50:18
yunishio @yunishio

@masyuuki 監督インタビューを見ながら思ってたんですけど、やっぱり原作で主人公がいったん日本と一体化した上でその加害性を恥じるという筋の方が、力強さが際立つ感じがしますね。アニメ版のセリフだと加害性を責めるにしてもどこか他人ごとみたいな感じが入っちゃう。

2016-11-20 00:56:32
籠原スナヲ @suna_kago

私も左翼だけど全く同意できない。何でもかんでも政治や道徳の問題に矮小化することはできないし、そんなせせこましい見方で素晴らしい映画作品を観ることもできない。 / “「反・反戦」イデオロギー - はてな匿名ダイアリー” htn.to/szRbdC

2016-11-20 00:23:31
籠原スナヲ @suna_kago

私は善悪の問題よりも美醜の問題を擁護したいことがある。社会の問題よりも個人の問題のほうが重要なのだというモーメントを信じたいと思うことがある。この意味で私は芸術や文学を政治だの道徳だのに「矮小化」しようとする意見には賛成できない。そう信じる自分自身の感受性を誇りに思う。

2016-11-20 01:59:04
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

俺が『この世界の片隅に』に感じる気持ち悪さは、あれが一方で当時の現実(特に気温だの何だの)に忠実に取材してると主張しながら、一方であまりにも見る人を気持ちよくするために作られてる作為的な映画であることに尽きるんだよなあ。

2016-11-18 07:38:13
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

いかれぽんちのすずさんが、敗戦を機にいきなり悟りだす下りもだ。あんな豹変がありうるわけはないので、結局この映画は見てる人が気持ちよくなるためものなのだなあと。

2016-11-18 07:47:40
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

ただこれは見た上での文句というか、その見る人を気持ちよくする部分に浸った上での、なんか変じゃねえかという感想なので、見もせずになんか翼賛映画みたいなこと言ってる人とは自分でも差別化したいんだが。

2016-11-18 08:05:33
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

そうじゃなくて、翼賛映画であることを拒否しようとした結果として別の無理が感じられるという

2016-11-18 08:06:54
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

たぶん作者の作家性に無い、書かなくっちゃで入れた部分が全部独白になってるんじゃないかな、あれ。

2016-11-18 08:16:01
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

原作の「この国から正義が飛び去っていく」というセリフを消した映画は、旧軍批判や反戦思想を少しでも排除してほしいと願うこうした観客の要望には沿えたわけだ

2016-11-18 20:16:32
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

思った通り、あの現実と幻想をないまぜにするトリッキーな手法で作られた映画を「当時のリアルな現実を写し取ったもの」として受け取っている人がいるのだな。

2016-11-18 20:18:24
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

で、やっぱり「反戦映画ではない」と受け取るひともいるんなあ。表現の仕方が違うだけで、どう見ても反戦映画だと思うんだけど

2016-11-18 20:21:14
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

反戦イデオロギー()はそれでも濃厚だったと思うのだが。今の世の中おかしいだろ、という告発がそこかしこに。一番はっきりしてたのは例の幼なじみくんが出征前にすずさんに語ったセリフだが。

2016-11-18 20:25:15
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

あれを反戦映画ではないと思って見たら、戦時下ではこんなもの食べてこんなふうに仕事してたんですねーとか、すずさんかわいいねーとか。まあ映画の半分がそういう受容を狙った作り方してるから仕方ないけども、それだけで終わったらまずいでしょう。

2016-11-18 20:28:26
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

いい大人が威張って言えるあの映画の鑑賞態度じゃとうていないと思うんだけど、なんであんな自信満々よ。映画の作り手はあの心地よい幻想を作りながら、それなりに「自分勝手だと言われないように」も作っちゃいるんだけど、全開で作り手に甘えてるよな。

2016-11-18 20:31:25
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

俺からすると反戦ものという評価をしない方が原作も映画も愚弄してると思うんだが、ああいう作り方をするとそう受け取る層が出るのは仕方ない。

2016-11-18 20:36:06
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

日本が悪い!という思想やメッセージのおしつけがないからいい!っていう層が喜ぶ映画になってしまってるかもしれんのだよなあ。まさにそう評価してるついっとを見たんだけども。なんでそう思うんかよくわからないけど。

2016-11-18 21:02:16
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

住民の頭の上にバカスカ爆弾が落ちてきてる時点で「日本」が悪いんだけど、爆弾が降ってきてる時点ではそれがわからない映画になってるのはまあ作り方とはいえ、最後までそこがわからないままに映画を身終えている観客がいるというのは作り手にとって計算通りなのか計算違いなのか。

2016-11-18 21:05:43
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

さすがに原作通り「この国から正義が飛び去っていく」とか、「(太極旗を飾れないように)暴力で従えとったいうことか じゃけえ暴力に屈するいうことかね それがこの国の正体かね」とまですずさん自身に言わせれば、観客も気づかずにはいなかっただろうけど。

2016-11-18 21:07:57
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

俺は「事後にああいうご都合説明セリフを吐かせるのでなく戦時中の描写の中で日本のアレさがリアルタイムにわかるようにすべき」と考えるから文句を色々書いてたんだけど、なんか都合のいいとこだけ残る受容になってしまってるのを見て、映画が事後でもぼやかしたのこれ狙ってたのかってなってる。

2016-11-18 21:14:05
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

あれ原作通りやったらめっちゃ興ざめだったと思うけども、今みたいな「反戦映画はクソ」みたいな受容の仕方するくらいなら、そっちの方がよかったんじゃないかと。

2016-11-18 21:22:45
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

あんだけこれでもかと人の死を悲痛を込めて描いてるものが反戦映画でないわけねえだろ…

2016-11-18 21:32:25
(○´ω`○)ゞ @ToshIYk

で、まさに原作から映画への改変ポイントも加害者性の消去に関わる部分なんでなあ。観客を夢から冷ましてくれないのよね、あれだと。かつてあった悲劇と、それを乗り越えて生きる人々の話、みたいな。

2016-11-18 21:59:33