自由貿易、産業保護、既得権益に関する長い議論 with「デフレ派監視員」氏

偉く長い議論だし、論点も飛び飛びだし、何より平行線を辿っていてあまり生産性も無いが、備忘録として。
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

明治政府の設立当初の最大の懸案事項であり、重要目的の一つが、関税自主権の回復だったことを忘れてはいけませんね。 明治維新や敗戦と保護貿易は、まずストーリーとして上手く繋がらないし。 @naka4403

2016-11-24 16:38:46
坂巻 @naka3323

開国をきっかけに明治維新が起きたのは明らか。しかも、産業化は日英同盟、関税自主権より先。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 16:41:11
坂巻 @naka3323

ポツダム宣言受諾で様々な抜本的改革に成功したのも、爆撃で既得権を一掃できたから。破壊がなければ、望月さんのように、畜産保護が~みたいな各論反対でなかなか動けなかった。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 16:45:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

戦後の発展は、戦前の基礎なくしてはあり得なかったものだし、そうした爆撃の爪痕が禍根をあまり残さずに済んだのは、戦後の経済状況の都合や、ある程度機能した産業政策のおかげで、マクロ的な経済環境が劇的によくなったおかげですよね。 @naka4403

2016-11-24 16:55:27
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

裏を返せば、それくらい劇的な成長なり改善がなければ、もっと禍根が燻る可能性は普通にあったわけで。 そもそも、戦後発展も戦後体制それ自体に基礎づけられていたかというと微妙なところ。重要だったのは、戦前の基礎、朝鮮戦争、所得倍増計画周囲の産業政策。 @naka4403

2016-11-24 16:58:27
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

あとは、日本に有利な固定為替レートの効果も見逃せない。これだって、戦後体制の成果(戦前体制瓦解の効用)ではないわけだし。 前にも引用したけど、インドみたいに「大して社会変革は進んでないけど成長加速」みたいなことは十分ありえたわけで。 @naka4403

2016-11-24 17:00:19
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

明治維新って、最初は「攘夷」に基礎づけられたムーブメントだったこと、お忘れではありませんか。 @naka4403

2016-11-24 17:01:45
坂巻 @naka3323

攘夷は方便てやつだ。何にせよ、外からの刺激で動き出した。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 17:08:18
坂巻 @naka3323

マイナーな話。人類の経済は、火の利用に始まる技術革新。農業に始まる蓄積、分業。あなたたちのような自給自足経済は淘汰される。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 17:11:40
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

方便ではないでしょう。 攘夷というムーブメントは、単純な対外戦争という形ではなく、富国強兵による自主独立という方向に昇華したわけで。 だから、政府主導の産業政策や、関税自主権の奪還という方向に進んだわけだ。 あくまで安易な開国へのアンチテーゼ。 @naka4403

2016-11-24 17:17:43
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

むしろ、これまで生産できなかった(工業)財や産業をキャッチアップすることで追い付き、追い抜いたのが、ドイツ、アメリカ、日本でしょう。 貿易依存の国(戦前のアルゼンチンなど)こそがむしろ淘汰されたのが近代経済史上の事実。 @naka4403

2016-11-24 17:19:54
坂巻 @naka3323

中南米は高インフレで、資本蓄積ができなかったのが理由 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 17:29:24
坂巻 @naka3323

保護で明らかにダメだったのは改革開放前の中国 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 17:30:16
坂巻 @naka3323

倒幕の方便に過ぎなかったから、大政奉還で忘れられた。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 17:31:35
坂巻 @naka3323

保護貿易なんて、国内の狭い市場しか取れないし、競争なければ、海外との技術格差開くばかりだし、成功するわけないでしょ。唯一の正当化は内生的成長論だけ。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 17:34:11
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

中南米が高インフレなのは最近の話。 戦前のアルゼンチンは豊かな農産資源をもとにむしろ経済的な絶頂を迎え、ヨーロッパから出稼ぎがどんどんやってきていた。白人比率の高さもそれを裏付ける。 しかし、それは工業発展を犠牲にした成果にすぎなかった。 @naka4403

2016-11-24 17:38:21
坂巻 @naka3323

いや、ISバランスの問題。稼ぎが多くても出も多いと貯まらないので、ダメ。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 17:42:52
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

中国の成長も、単純な開放がもたらしたものではない。 資本の誘導が重要な要因であり、しかもその移動性も極めて慎重に制限されていた。 また、政府主導の産業政策や、ある程度の関税障壁を効果的に利用した国として、韓国や台湾が挙げられよう。 @naka4403

2016-11-24 17:45:05
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

監視員さんの中ではそうなんでしょうとしか言いようがないが、現実として、明治政府が目指したのは、自由貿易の利得ではなく殖産工業による発展だったし、市場のさらなる開放ではなく関税自主権の奪還だった。本質的な意味での「攘夷」はそうしたプロセスで達成された。 @naka4403

2016-11-24 17:46:55
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

ところが、現実の経済史では、むしろきちんと保護的な政策を取った国こそが工業発展の逆転を経験した。 よく知られているように、南北戦争は保護主義志向の北部の勝利に終わり、アメリカの工業発展を約束することになった。 @naka4403

2016-11-24 17:49:07
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

もちろん、最終的には、貿易障壁を引き下げ、産業内貿易の恩恵を得ることができるようになるかもしれない、 しかし、その恩恵を得る前段階として、保護主義が必要だったという事実は変わりようもない。 @naka4403

2016-11-24 17:50:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

戦前のアルゼンチンは、書いた通り裕福な国だったので、資本蓄積が不可能だったということはないだろう。実際、農業への投資は存分に行われたに違いない。 しかし、自由貿易の中では、比較劣位である工業に投資が向かう理由がなかったというだけである。 @naka4403

2016-11-24 17:51:58
坂巻 @naka3323

だから、望月さんの一連の説明は、外生的成長論の資本、労働、技術進歩の構成要素とつじつまが合わない。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-24 17:59:50
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

私としては、むしろ監視員さんの議論が比較優位の理論と噛み合わないのですごく不思議に思っているのだが…。 @naka4403

2016-11-24 18:10:41
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