『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』 感想・書評とやりとり

まくねがお氏(@makunegao)のTweetを中心に、感想Tweetややりとりをまとめています。
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まくねがお @makunegao

10/15(土)の夜、杉田俊介さん著『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』の読書会を開きます。題して「男の『弱さ』を語り合う」読書会。会場は札幌です。詳細は下記のチラシをご覧下さい。お近くの方で、ご予定が合えば、ぜひ。 pic.twitter.com/y2PzES4DvQ

2016-09-29 20:16:57
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まくねがお @makunegao

杉田俊介『無能力批評』所収の「誰かに赤木智弘氏をひっぱたけるのか?」を読み。僕のルーツはやっぱり有島武郎にあるのだなあ、と確信。『無能力批評』のp.51-52、有島武郎の「小さき者へ」の引用部分。「自らの怯えを見つめること」が、ここの一節にハッキリと示されているんだなあ…。→

2016-10-07 23:30:24
まくねがお @makunegao

→その他にも、「自らが帯びる権力性を、徹底的に見つめ続けよ」という強迫観念にも似た僕の内なる声も、有島武郎の「宣言一つ」に、その根があるわけで。これまで自分でもハッキリ気づいてなかったけど、杉田さんの本を何度も読み散らかす中で、自分に染みついた感覚のルーツを、やっと自覚したよ…。

2016-10-07 23:35:03
まくねがお @makunegao

→杉田さんの弱者暴力論とは、橋川文三の『日本浪漫派批判序説』がルーツであり、それを有島の無能力批評論へとつなげ、批判的に発展させていったものだったということも、『無能力批評』前掲ページの前あたりを読んで分かりました。引き続き、杉田さんのこれまでの著作を、ゆるゆると読んでいきます。

2016-10-07 23:41:07
まくねがお @makunegao

twitter.com/makunegao/stat… 明日、予定通り読書会を行います。都合が入ってしまい、呼びかけ人の僕が、会場に着くのがギリギリか、やや遅刻するかもしれません。参加をご検討の方は、すみませんが僕が現れるまで、少々お待ち下さい。

2016-10-15 00:02:56
まくねがお @makunegao

『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』、すでに目を通している。以下、荒い感想をいくつか。多くの人に読んでほしいので、その魅力を伝えるような呟きになってほしいが、できるかな…。

2016-10-15 00:20:03
まくねがお @makunegao

『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』、シスヘテロ男性が、「僕にとって、男とは何か」という問いを、真っ直ぐに自分ごととして引き受けた言葉が、そこにある。ウーマンリブ等の議論を充分に経由した上での、内省の言葉。多数派の男という当事者性に真っ向勝負する、当事者研究としての言葉。

2016-10-15 00:39:50
まくねがお @makunegao

『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』、ある男が、自らの足元にある問いを、必死に言葉にしていた。多くの場合、言葉にもならず、消え去っていくであろう問いを、粘り強く言葉へと変えていた。アトピーに苦しんできた、非モテ意識に苦しんできた、父として取り乱してきた、ひとりの男として。

2016-10-15 00:44:10
まくねがお @makunegao

『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』、様々な内省をくぐり抜けた上で、作者自身が自己を尊重し得る、そんな「男」像を提示していた。それはいったい、どのようなものなのか。ぜひ本書を読んで目撃し、皆さんも言葉にしてみてほしい。これまでに全くなかった本であると、僕は断言できる。

2016-10-15 00:47:06
まくねがお @makunegao

『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』、ケア労働や子育てに従事している人にも、ぜひ一読を。ケアとは、弱さと共にあるとは、どういうことか。共依存的な暴力、愛ゆえに振るう「弱者暴力」の罠は、ケアに必ずつきまとう。それでも、ケアには固有の可能性がある。とりわけ、男たちにとっては。

2016-10-15 00:51:08
まくねがお @makunegao

…とりあえず、こんなところで。明日の読書会で、皆さんの言葉を聴くのが楽しみです。

2016-10-15 00:53:15
TOMITA Ryosuke @Tomichin14

杉田さんの新著『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』読みました。特に3章後半の、欲望が変形され拡張されてゆく話、生きることと遊ぶことと働くことが雑ざり合うゾーンで新たな喜びを学んでゆく話がすごかった。読者の「弱さ」を外に開いていく力を持つ本だと思いました。

2016-10-15 01:16:46
TOMITA Ryosuke @Tomichin14

男性学の本というと僕は森岡正博『感じない男』の強度の高い内省に感服していたのだが、「弱さ」に向き合うというのはただ強度の高い内省をすることではないんだという感触を得ることができた。(あの本でも最後の方に「やさしさへと開かれる「不感症」へ」という節があったが具体的ではなかった)

2016-10-15 01:26:08
TOMITA Ryosuke @Tomichin14

「弱さ」に向き合うというのは普通の意味での内省ではなく、「弱さ」とよりうまく付き合うことであり、「弱さ」を肯定することであり、人生の喜びを学ぶことである、と。そういうことを論理としてではなく、実感として得られる。かなり稀有な本だと思います。

2016-10-15 01:30:08
Katak @katakm

わたしもさっき読み終わったけど、後半の掘り下げ方はおどろいた。自分ではこういうかたちの思考の作業はできないと思った。途中、危ういなと思ったところもあるんだけど(男性性の掘り下げ方にはトラップがあると思っていて、そっちに行くのではないかとやや心配になった)、→

2016-10-15 01:20:04
Katak @katakm

→そこからさらに掘り下げがはじまって、そこまで辿り着くのかと。軽い本かなと思って読んでたら、これはおどろくべき本であるなと思った。杉田さんのお仕事の中でも、行った地点は一番、すごいところかもしれないと思いました。時間をかけて、ちょっと考えてみたいと思いました。

2016-10-15 01:22:19
Katak @katakm

気軽に「おすすめ」とか言えないような気もする(言いがちな自分がいて、そういう言ってしまう自分をふとふり返る気分にもこれを書いていてなった)、インパクトのある本で、そういう言葉とともにとりあえず初読の感想めいたものを。「自分には無理だな」と思う本って、あんまりない気がふとした。

2016-10-15 01:24:43
Katak @katakm

@Tomichin14 ぼくはその本について、違和感をそれなりに持っていて、途中、そっちに行くのではないかと心配になったという立場なんだけど、微差かもしれないけど、かなり大きな微差を感じたりしました。

2016-10-15 01:27:44
TOMITA Ryosuke @Tomichin14

@katakm 僕ももちろん肯定できないところはありますが、「男性性」に向き合う内省の力(ちょっと抽象的ですが)は非常に優れていると思っていました。 ただそちらの記憶も曖昧ではあるので、僕の感想はまだざっくりとしたところなのですが。

2016-10-15 01:38:07
Katak @katakm

@Tomichin14 ぼくは「反省」や「誠実さ」の罠みたいなものをどちらかというと感じる経験をさせてくれた本でした。ただ、それのどこがまずいのかって、まだ言語化できていないところもあるのですが。ただ、そっちには自分ははまらないようにしようと思ったこともたしかです。

2016-10-15 01:46:09
TOMITA Ryosuke @Tomichin14

@katakm なるほど。僕が評価しているのは反省や誠実さといった“正しさ”に関わる部分ではなく、己の不能感について(もうちょっとフラットな意味で)自己言及的に思考することくらいの意味での内省ということです。

2016-10-15 01:57:16
Katak @katakm

@Tomichin14 ぼくは、内省を反省と言い換えたくなってしまう本だったのよね(苦笑)。そこが結構、評価に関わるところかもしれないと。

2016-10-15 02:17:23
TOMITA Ryosuke @Tomichin14

@katakm ああ、なるほど。おっしゃっていることが少しわかってきました。ただ、繰り返しになりますが昔読んだときの印象でざっくりと語っているので、その違いにどういう意味があるのか、比較する意味も込みで読み返してみたいです。

2016-10-15 09:21:36
まくねがお @makunegao

RT、面白いやりとり。『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』、僕は昨日、「これまで全くなかった本だと僕は断言できる」と呟いたけども。森岡正博さんの『感じない男』や『草食系男子の恋愛学』と、確かに路線は近い。そこで「弱さ」と「非モテ」と「ケア」を掘り下げた点に、固有性がある。

2016-10-15 08:42:56
まくねがお @makunegao

後日、森岡正博さんの二冊を読みつつ、男と性の掘り下げ方について、比較しながら両者の共通点や差異を考えてみたいと思いました。

2016-10-15 08:44:55
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