生殖技術、生命倫理の抱える問題

これからの考察の土台にする意味で個人的な考えを連ツイしました。「命」に対する様々な人の思い…「普通」や「当たり前」は多くの人間を追い詰める言葉であること。他者を考えることの重要性を意識しながらまとめてみました。
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@mijinko_t

生殖と倫理について思うこと。

2011-02-25 11:53:30
@mijinko_t

私は生殖技術の可能性を全て肯定するわけではありません、と断った上で。「親のエゴで子どもを巻き込むな」と親を否定する事は、親の「行動」の下で生まれて来た、出生における選択権の無い子どもの存在を否定することでもあるということ。

2011-02-25 14:10:41
@mijinko_t

「議論」や「倫理」、「死生観」をグレーにした状態で、技術や希望だけが先行していることは日々感じる。だからと言って簡単に答えを出せる問題でもないし。

2011-02-25 11:57:04
@mijinko_t

無理な生殖行為をすると、その問題に無関係な人々は一斉に「非難」する。だけど私は「子どもが欲しい」という願い、その気持ちを実現できる技術が目の前にあるならば縋りたいって思うのは当然だと思う。

2011-02-25 11:58:26
@mijinko_t

どうして妊娠適齢期に子どもを産まなかった、若い頃、仕事や趣味と好きに生きて、高齢になってから焦る女性が悪いという意見も聞く。そういった言葉を聞くと、少子化や生殖技術の可能性は加速するばかりだなって思う。

2011-02-25 12:00:05
@mijinko_t

女性の仕事、生き方、そして結婚、妊娠への不安……妊娠、出産という女性の役割に対して社会が寛容では無い状況(妊娠、出産、育児を切り捨てとする雇用観など)で「妊娠を選択出来ない理由」を考えず、女性の生殖における葛藤や矛盾を自責で突き放す考えこそ、生殖を軽視していると感じる。

2011-02-25 12:07:56
@mijinko_t

これは男性だけではない、女性にも言えること。自分が自然に妊娠、出産できた事と他者の生き方は「異なる」。高齢出産、不妊治療…生殖技術の需要が増え、技術が加速する背景は本当に「自責」だけですか?女性、母親を追い詰めている多数の「意識」は女性の選択と「無関係」だと本当にいえますか?

2011-02-25 12:14:03
@mijinko_t

「妊娠」可能な状況にある人達が、妊娠適齢期に子どもを作れない状況、それは決して「自責」で終わる問題では無いと強く思う。繰り返すけど私は男性だけに問う問題では無いと思っている。性、命に対する偏見を作っているのは「女性」でもあると私は感じているから。と、ここ迄は「母親」側の問題。

2011-02-25 12:19:50
@mijinko_t

親の「願い」によって多種多様な方法で出生する子ども達。それは「事実」だ。「宗教、倫理、感情」で既に出生している子ども達の是非を問うのはおかしい。子どもには出生の選択権が無いのだから。(この持論も毎回書いているけど)

2011-02-25 12:24:45
@mijinko_t

「生殖」におけるグレー状態な「倫理」はしっかりと議論されていくべきだと思う。だけど、母子を一方的な感情で責める事で「子ども」の存在を否定する事は、別の倫理が問われることも忘れてはならない。中絶、障害、生殖問題…すべてに通じるのは「不寛容さ」であることは間違いない。

2011-02-25 12:29:49
@mijinko_t

政策や体制も大切だけど、本当に重要なのは直接的当事者ではない人間の「受け入れる心」だ。他者の抱える問題について無理に理解しようとしなくてもいい、だけど、考える事は出来るのではないのだろうか。自分の意識を変えることで見える事実もあるのではないのだろうか。

2011-02-25 12:35:35
@mijinko_t

自分の出生について子どもが知り、疑問に思う時が来るかもしれない。その時にご両親は思い出して欲しいです。願って欲して抱いた赤ちゃんへの思いを。衝突する親子を見て周囲はどちらを責める事無く、親子の在りのままを受け止めて欲しいと思う。

2011-02-25 12:44:53
@mijinko_t

どのような妊娠、出産であれ、生み育てると決めた自分の子どもの存在に対して、親が迷ったらいけない。成長に応じて抱える子どもの様々な「思い」に、戸惑うのではなくて、それこそ「本気の愛情」で衝突して欲しいって思う。人と人として。

2011-02-25 12:48:37
@mijinko_t

周囲は好き勝手を言うけど、子どもは親を信じているから。周囲の声、特に暴言に負けないで欲しいって思う。

2011-02-25 12:52:20
@mijinko_t

生殖技術の難しさって生命倫理もあるけれど、それを「悪」だと言って止めることは、既にその方法で出生をしてきた母子を強者の論理で否定し、生殖の可能性、選択を消失させることでもある。

2011-02-25 12:58:44
@mijinko_t

子どもを必要としない人達、子どもを自然に作った人達が倫理否定をするのは簡単だけど、それって自分たちさえ良ければ、問題当事者の苦悩なんて知らないってことだよね。

2011-02-25 13:01:53
@mijinko_t

自分が別の問題にぶつかったときに、他者から同じ事を言われるよ、それ。

2011-02-25 13:02:47
@mijinko_t

昔は生殖技術の加速についてどちらかといえば否定的だったんだけどね、当事者達の生の声を聞いて言えなくなったよ。得た人間、求めていない人間の「当たり前の理論、感情」は、問題当事者をどこまでも突き落とす。言葉とは難しい、倫理や技術の可否は、「存在」の否定にも繋がるから。

2011-02-25 13:32:25
@mijinko_t

「生命、生殖」についての定義、倫理の議論と同時に、既に確立された技術で出生する子を親も他人も否定しないこと。これは大前提。ですが、自分の子どもを産ませる為に他者の命をお金で買う事の「美化」には反対。それをビジネスにするなんて問題外。命の売買交換は決して許される行為ではないと思う。

2011-02-25 13:15:49
@mijinko_t

自分の子どもを望む感情の結果、他人の肉体、精神、未来を犠牲にするか、しないか…というのが私の思う生命倫理です。「善意」の美化は何時の間にか「強要」に変わる。「善意」が「犠牲」に変わってはいけないと思う。

2011-02-25 13:24:28
@mijinko_t

自分が当たり前に出来る事、または望んでいないから(わからない)事を他人の行動の是非の前提として用いない事。否定の強要は、そのまま排外的な攻撃へと繋がることを忘れてはいけない。だから、私は生殖議論は「慎重」であるべきだと思う。

2011-02-25 14:18:20