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フローサイトメトリーってバラバラにした細胞ならなんでも行けるのかしらん?血球でなくても、上皮細胞とか腫瘍組織とか。マスで取ってきた細胞塊からCD133やLGR5の陽性細胞を抜き出すとか。
2016-12-10 00:33:06![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ソーティングは主に実験の世界の話なので、臨床家にわかってもらいたいのはこのへんまでかなと思って、でもなるべく噛み砕いて図と動画を、となると分量が増えますね
2016-12-10 00:37:47![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
FCM/FACSが何やってるかわかる、ならこのあとソートで十分なんだよな。でも実際に自分で動かせる、となると蛍光と補正の話は避けて通れない。ホントどこまでしゃべったもんだか…
2016-12-10 00:49:46ということで、続きは明日(2016.12.10)以降になります。
みなさま、一旦おやすみなさい。
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引き続き、セルソーティングのお話を。FCMを使って、細胞をバラバラに1個ずつ流してそのいろいろを測定できるようになりました。せっかくいろいろを測定して細胞を集団として分けて見ることができるんだから、どうせなら細胞そのものも集団ごとに仕分け(sort)したいですよね。
2016-12-10 22:01:48![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
これも言うのは簡単ですが、流体中を流れていくある微粒子を、どうやって他のものから選り分けて取る(分取)ことができるか。みなさんならどういう方法を考えるでしょうか。
2016-12-10 22:12:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
これは枇杷の完全な主観ですが、ヒトが宇宙に行って帰って来るのと同じくらい、細胞1個を取ってくるのって昔は夢のような話だったと思うんですよね。その夢は、FCMの発展とともに全く違ったところで実用化されていた技術で可能になりました。インクジェットプリンターです。
2016-12-10 22:17:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
当時使われていたインクジェットプリンターは、次のような原理で動いていました。 (1) 液状のインクを噴射して粒子状の液滴にして飛ばす (2) 紙に吹き付けるまでの飛程に高電圧の偏向板を置いて、液滴を飛ばす際に1滴ごとに荷電をつけることで、紙に当てる液滴と回収する液滴とをわける pic.twitter.com/a36ryFZVRG
2016-12-10 22:29:23![](https://pbs.twimg.com/media/CzUX2GoUAAAIOQs.png:medium)
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「欲しい細胞だけ取ってくる」って海岸の砂粒の中から星の砂だけ取ってくるみたいなもんで、すごく気の遠くなるような作業で事実上無理と思われていたのが、フローサイトメトリーの技術応用でできるようになったのよね
2016-12-10 22:31:06![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
水道の蛇口から水を出して、だんだんに水量を絞っていくと、あるところから吐出される水の線が途切れ途切れになります。この途切れ途切れが液滴の形成です。ただ、ノズルから水を吐出するだけでは、液滴形成は全くのランダムで、印刷にもソートにも使えません。
2016-12-10 22:33:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
このとき、流体を吐出するノズルに一定の周波数で振動をかけると、流線はノズルから一定の距離で規則正しく液滴を形成し、一滴の容量もほぼ等しくなります。動画でその様子をご確認ください。youtube.com/watch?v=qcH6Iu…
2016-12-10 22:37:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
フローサイトメトリーを用いた細胞分取(cell sorting)でキモになるのがこの液滴の調整(drop delay)なんだけど、これができればほぼ成功したと言って間違いないと思う
2016-12-10 22:50:04![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
液滴ができて1滴1滴がバラバラになってしまったあとで電荷をかけることはできないので、実際のソーティングでは液滴形成を微調節しながら安定させた状態で、まさに液滴ができる瞬間(break off point)を狙って電圧をかけます。 pic.twitter.com/QPgM5EDdnL
2016-12-10 22:55:47![](https://pbs.twimg.com/media/CzUdt5dVEAEu0Kf.jpg:medium)
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ある細胞が上流のレーザーに当たって散乱光と蛍光が発生し、そのデータから細胞が目的のものかどうか判定されてから、その細胞が下流のbreak off pointに流れてくるまでタイムラグがあります。この時間差をディレイと呼んでいて、毎回の実験ごとに調整を行います。
2016-12-10 23:01:56![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ソーティングのいいアニメーションがなかったので、イメージ図を。ただしこの図では液滴が表現されていません。ディレイのイメージはつきやすいでしょうか。 pic.twitter.com/GQtCsjFoRK
2016-12-10 23:05:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
レーザーを当てて細胞の大きさや蛍光を見る→ひよこ鑑定士の目 細胞を1つずつ入るような液滴を形成する→ひよこを1匹ずつ小さい箱に入れる 細胞を分ける→ひよこ鑑定士の判断に基づいてひよこの入った箱を仕分けする
2016-12-10 23:11:36