2016-12-09のまとめ
「労働時間」については業種を問わず広く指摘されるものの、特に「教育、学習支援業」で多く指摘されている。これに対し、
2016-12-09 23:48:43「休日・休暇」については「宿泊業、飲食サービス業」で多く指摘され、「ノルマや成果、進捗管理」については「金融業、保険業」で指摘される割合が突出して高いといった特徴がある。なお、図表は割愛するが、こうした業種特性は、残業する理由の違いとしてもうかがえた。つまり、
2016-12-09 23:49:02「教育、学習支援業」では、業務量が多いこと、仕事への責任感などが残業理由として挙げられるのに対し、「宿泊業、飲食サービス業」では人員不足、「金融業、保険業」では目標値・ノルマが高いことが大きな残業理由となっていた。
2016-12-09 23:49:18「教育、学習支援業」は、労働時間が長い業種として知られるが、同時に「持ち帰り残業」が突出して多い業種でもある(図1)。これは、試験の採点や授業準備などの業務を自宅に持ち帰る教師の姿を思い浮かべれば、妥当な結果だろう。
2016-12-09 23:50:00仕事における心理的負荷の規定要因[教育、学習支援業](順序ロジスティック回帰分析) pic.twitter.com/9ob9s3LGCc
2016-12-09 23:50:31「持ち帰り残業」の頻度を分析で考慮すると(モデル2)、心理的負荷に直接に影響するのは持ち帰り残業がどの程度あるかであり、残業時間の長さは背景に退く。つまり、「長時間残業が問題」とみえていたものが、実際は「持ち帰り残業が多い」という残業の性格にこそ問題がある
2016-12-09 23:51:01「宿泊業、飲食サービス業」は、休日・休暇を確保しにくいことが特徴的な問題。そして、休日が少ない場合、年次有給休暇を全く取得できない場合に、心理的負荷が大きくなる。
2016-12-09 23:51:45休日・休暇の取得困難の背景は、人手不足や要員管理に起因する部分もあるが、職場の非正社員比率の高まりも関係する可能性がある。
2016-12-09 23:51:57「金融業、保険業」は、成果管理にともなう問題が大きい。目標管理制度の適用それ自体は問題ないが、行うべき仕事量に裁量性が乏しいと、心理的負荷が大きくなる。また、個人の成果・業績を月給に反映する運用がなされると、激しい従業員間競争を呼び、働く者の心理的負荷を高める。
2016-12-09 23:52:14教育関連業者の倒産動向調査~2016年は77件、過去最多に迫るペース。学習塾、少子化や競合で増加 / tdb.co.jp/report/watchin…
2016-12-09 23:53:14データを読む:東証1部・2部上場メーカー128社 2017年3月期決算「下期想定為替レート」調査~下期の想定為替レート、1ドル=100円が最多 / tsr-net.co.jp/news/analysis/…
2016-12-09 23:53:37[PDF] DIO 2016年12月号 / rengo-soken.or.jp/dio/pdf/dio321…
2016-12-09 23:54:29どうして生産年齢人口が減っているのに就業者が増えたのかというと、今まで労働力人口でなかった人たちが働くようになった。要するに、非労働力人口が減ったということです。
2016-12-09 23:55:01相対的に賃金の低い非正規の女性、高齢者の男性、それから外国人が増えており、これが全体の平均賃金の足を引っ張って賃金が伸びないということだと思います。ですから、いわば低賃金依存型の雇用増という状況を脱しないと、トリクルダウンのようなことはなかなか起きないだろうと考えています。
2016-12-09 23:55:18生産性基準原理・単位労働コストとデフレーター pic.twitter.com/WK7D09iUdw
2016-12-09 23:55:55GDPデフレーターと単位労働コスト(名目就業者報酬/実質GDP)は、結構きれいに相関している。つまり、生産性基準原理に沿ってやっておれば、ある程度物価というものは制御できるのではないか(図表2)。
2016-12-09 23:56:15時間当たりの労働生産性上昇率を見ますと、1%を大体超えています。よく生産性が先か、賃金が先かみたいな議論をされるわけですけれども、労働生産性が上がっていないから、賃金を上げられないと決めつけるのはいかがなものかと思う次第です。
2016-12-09 23:56:33所得分布の変化:薄れる中間層と二極分化の兆し pic.twitter.com/TwAhnFbBpb
2016-12-09 23:56:55家計調査で年収ごとに所得階級を区切り、それぞれの所得階級に当てはまる世帯のシェアがどのように変化したかをみると、アベノミクス前では、日本の構成する世帯は、総じて金持ちが減って、貧乏人が増えました。
2016-12-09 23:58:01(´・ω・`)ショボーン ピケティは、二極分化がアングロサクソン系の国で起こっていると指摘しましたけど、日本では幸か不幸か、アングロサクソン的な二極分化は起こっていません。皆仲よく貧乏になっているという状況なのです
2016-12-09 23:58:34今どうなっているかをみると、少し気になる変化が生じています。つまり、いわゆる中間層の人たちのウエートが減って、両脇に広がっているということです。これが、中間層が薄くなって二極分化の兆しが出ているということをサポートする材料になると思うのです。
2016-12-09 23:59:00なぜこのようなことが起きたのでしょうか。まず雇用が増えたといっても、そのかなりの部分が所得の低い非正規の人たちの雇用増で説明できるというのが一つあります。もう一つ、円安の効果というのは確かにあったのですけれど、
2016-12-09 23:59:18円安の効果を享受している人は国際競争力を持っている優良企業で働いている人たちです。ところが、恩恵を受けている人と受けていない人が両脇に分かれて、所得分布が二極分化的なモメンタムを持つようになったという点が注意すべきところです。
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