「低線量率被ばくに起因する発がんリスクを直接的に評価」に対して「1%発がん影響大きい」と誤解されている方へ
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構のプレスリリース
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構のプレスリリース qst.go.jp/information/it… 「じわじわ」被ばくの発がん影響を動物実験で明らかに -モデルマウスを用いて低線量率被ばくに起因する発がんリスクを直接的に評価-
2016-12-14 18:56:51日本経済新聞の記事
日本経済新聞の記事「低線量被曝の発がんリスク低く 量研機構、マウスの実験で 」nikkei.com/article/DGXLAS… 「放射線によってがんになったのは1%で、発がんへの影響はほぼないとみなせるという。」← この部分を読んで勘違いをしている人が多いようです。
2016-12-14 18:58:59図3 髄芽腫の発生率
(放医研)「じわじわ」被ばくの発がん影響は低い-モデルマウスを用いて低線量率被ばくに起因する発がんリスクを直接的に評価- qst.go.jp/information/it… pic.twitter.com/SgRRR1SbxC
2016-12-14 13:31:14勘違いを防ぐには、元記事(プレスリリース)を読んでいただくのが一番ですが、上の↑↑↑の図を見れば誤解することもないでしょう。念のため。 被ばく起因による髄芽腫発生率はそれぞれ、非照射群で2%、高線量率被ばく群(540mGy/m:総線量500mGy)で34%
2016-12-14 19:41:47低線量率被ばく群①(5.4mGy/h:総線量500mGy)で16%、低線量率被ばく群②(1.1mGy/h:総線量100mGy)で1%。
2016-12-14 19:42:44非照射群で2%・低線量率被ばく群②で1%という結果を見れば、プレスリリースにある「時間当たりの被ばく量がある程度以下になると、まったく被ばくしていない場合と同等になる」や日経記事にある「発がんへの影響はほぼないとみなせるという」の意味が理解できると思います。
2016-12-14 19:43:21プレスリリースより引用
本研究により、少しずつじわじわと長期間被ばくした場合には、短時間で一度に被ばくした場合よりも、被ばくに起因する発がんのリスクが小さくなること、また、線量率がさらに低くなるとそのリスクは見えなくなることが実験的に明らかになりました。今後、同様の手法で様々な研究を展開することにより、低線量・低線量率被ばくによる発がんリスクの全容の科学的解明が期待されます。