ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』読書メモ集

ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』(全二巻、石井洋二郎訳、藤原書店、1990)の読書メモをまとめました。Pierre Bourdieu, La distinction. Critique sociale du jugement, Minuit, 1979, 1982.
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荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「プチブルとは文化に対する畏敬の念である」(ブルデュー『ディスタンクシオンⅡ』105p)。わざわざ覚えなきゃいけない(と意識せにゃならん)ものだからな。私は完全にプチブルだな、文化畏敬してるし。

2016-12-27 15:27:42
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「学歴資格の効果を享受できない犠牲者である独学者は学識免状が与えてくれる「無知でいる権利」を知らない」(ブルデュー『ディスタンクシオンⅡ』117p)。この解釈面白い。免状は「無知でいる権利」である。

2016-12-27 19:42:11
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

独学者は学校制度によって確立された正統的手順に従って教養を獲得したのではないため、自分が正しい分類をしているのかどうか不安でならず、そうした態度のうちに自分の分類の恣意性を絶えず露呈してしまい、それによって自分の学識の恣意性をもまた露呈してしまう。byブルデュー

2016-12-27 19:43:56
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

プチブルとは、ブルジョワになるために自ら規模を縮小したプロレタリアなのである。byブルデュー『ディスタンクシオンⅡ』132p

2016-12-28 14:29:22
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

純粋趣味の原理とは拒否、あるいはこう言ったほうがよければ嫌悪にほかならない。byブルデュー『ディスタンクシオンⅡ』373p

2016-12-29 13:59:12
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

もし『判断力批判』を哲学的に卓越したしかたで読んだとしても、その読解によって、正当にも哲学的卓越性の象徴そのものとしてみなされているこの作品の基本にある卓越化の社会的関係が明らかになるということは、まず期待できないであろう。byブルデュー『ディスタンクシオンⅡ』

2016-12-29 14:01:12
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

ブルデュー『ディスタンクシオンⅡ』読了。第一巻ほどの興奮はないが、とても良い。私の関心からすると、やはりdesinteressementには階級性がある、という点。これはリベラリズムの特有の無私のモードを獲得するには一定のハードルがある、ということを示しているはず。今後の宿題。

2016-12-29 14:17:25