湾岸戦争について

CNNが出版した「湾岸戦争」と、当時の航空ファンを古本屋で入手したので備忘録がてら 目次↓ ・開幕航空戦の小ネタ ・トマホークの小ネタ 続きを読む
55
前へ 1 ・・ 4 5
深海さかな @dzurablk_kai

このソ連の介入により、「砂漠の嵐作戦」の決行は3日遅れ91年2月24日となったものの、多国籍軍側が提示していた無条件降伏をイラク側が蹴った(というか条件をつけてごねまくった)ことで、多国籍軍が一挙にイラクとクウェートに雪崩れ込んだ、と

2017-01-24 19:08:42
深海さかな @dzurablk_kai

砂漠の嵐作戦の陸戦は、CNNの本でも「100時間戦争」なんて言われてるが(実際、100時間で当初の目的を果たしてブッシュ大頭領が声明を出してる)、この成功の理由の一つが先程リプで頂いた「陽動と情報操作」

2017-01-24 19:17:22
深海さかな @dzurablk_kai

まず多国籍軍は、低空侵入のアパッチ攻撃ヘリやF111戦闘爆撃機、F117ステルス機で徹底的にイラクのレーダーや指揮通信施設を破壊した これによりフセインは以後、軍の指揮施設へ近付けなくなり窮屈な車上から指揮せざるを得なくなったという pic.twitter.com/5YFT4yDJu6

2017-01-24 19:22:39
拡大
深海さかな @dzurablk_kai

また対空ミサイルのレーダーにはEA6BプラウラーやF4Gワイルドウィーゼルが対レーダーミサイルを使用し「世界一高密度な対空陣地」と称されたバグダットの防空施設は瞬く間に機能を喪失した

2017-01-24 19:27:08
深海さかな @dzurablk_kai

以降は機関砲による対空砲火が主となったものの、爆撃の照準レーザーを直視すると失明するとあって、砲火の激しさ(=士気の高さ)は日によってかなりマチマチだったらしいw ステルス機のF117に至っては、対空砲の破片一つ負わない完璧な無傷だったとか

2017-01-24 19:28:26
深海さかな @dzurablk_kai

レーダーを破壊したことで対空ミサイルも迎撃機の誘導もできなくなったイラク側はすぐに制空権を多国籍軍へ明け渡し、また戦場の把握ができなくなった 以降フセインが情報を得る手段は衛星放送の記者会見だけとなり、それが多国籍軍が情報戦を制する一因となった、ともCNNの本には書いてある

2017-01-24 19:30:23
深海さかな @dzurablk_kai

つまり、多国籍軍は ・制空権を無くし偵察すらできなくなったイラク相手に ・テレビで上陸演習のような限定的な情報だけを流しながら ・こっそり部隊を有利な位置へ就かせることで 先の、史上最大なスレッジハンマーによる包囲殲滅を可能としたわけですね

2017-01-24 19:36:39
深海さかな @dzurablk_kai

第二次大戦でドイツ軍を率いたロンメル将軍の著書を愛読していた、多国籍軍総司令官のシュワルツコフ将軍が立てた作戦によって、フセインがまるで第二次大戦のドイツ軍士官のように「車上で指揮し」「航空機に追い込められる」ことを強いられたなったとは、なんたる皮肉なことだろうか・・・w

2017-01-24 19:39:30
深海さかな @dzurablk_kai

CNNの本では、このマスメディアを用いた情報戦略をこうも評している(いくらか意訳) 「このように湾岸戦争ではレポーターが戦況を実況したことで、世界の視聴者はマスコミの手が加えられていない生の情報を手に入れることができ、ベトナム戦争の時とは逆にマスコミの評価を低め軍は評価を高めた」

2017-01-24 19:45:19
深海さかな @dzurablk_kai

「しかし自由な取材という印象とは裏腹に、厳しい報道検閲も存在した 貴社は報道代表取材しか許されず、ジャーナリストやカメラマンの行動は制限され軍のエスコートが必要とされた 誤爆の写真は絶対に公表されることはなかった イラク軍捕虜へのインタビューも公表されなかった」

2017-01-24 19:48:26
深海さかな @dzurablk_kai

アメリカは記者会見に発表するニュースを徹底的に検閲し自軍に有利な情報を流すことでフセインを欺くと同時に、戦況を有利に運ぶことができた 限定的な情報で多国籍軍がクウェート側から攻撃すると思い込んでいたイラク側は二十万の兵力がクウェートの側面へ回り込んだことを最後まで把握できなかった

2017-01-24 19:33:20
前へ 1 ・・ 4 5