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通貨の起源と本質に関するuncorrelated氏との論争―通貨は信用か商品・実物かー

アンコリ先生に直接関係ない部分もあるが、備忘録として。
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

なぜなら、通貨の起源と本質は信用であり、商品は記述法として利用されたに過ぎないからだ。 だから、管理通貨制度、国定貨幣制度は、金銀から離脱し、電子化していくことが可能になったのである。実物は、単に信用の「入れ物」に過ぎなかったからだ。 @uncorrelated

2017-03-21 02:36:46
uncorrelated @uncorrelated

MMT信者がよく参照している文化人類学者のDebt:The Firs 5000 Yearsでは、Silver was, effectively, money. って書いてある(P.39)一方で、信用貨幣が商品貨幣に先行した証拠は示していません。@motidukinoyoru

2017-03-21 02:37:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

twitter.com/motidukinoyoru… 正直このツイートを受け入れてもらった時点で、本質的には事実了解は終了しており、あとはこれをどう表現するかという話。 私は、第三者に対して「通貨の起源と本質は信用である」とまとめた方が実態に則すとは思う。 @uncorrelated

2017-03-21 02:42:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

順序としては、まず貸借関係がある単位(大麦のような本当の意味での商品であったり、計算手段として利用された石や金属であったり)で整理されるようになり、その単位がある程度共有されるようになったら、通貨として利用可能になる、というものである。 @uncorrelated

2017-03-21 02:22:56
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

商品や金属は、単に(信用の)単位として利用されたに過ぎないから、共通単位が商品や金属から政府負債(マクロ的には何の価値もない)に置き換わっても、特に何の問題もないと考える。なぜなら、あくまで通貨の起源と本質は信用でしかないのだから。 @uncorrelated

2017-03-21 02:44:29
uncorrelated @uncorrelated

貴殿が「なぜなら、通貨の起源と本質は信用」と言っても、文化人類学者は、その起源が信用だとは断言しておらず、信用取引が機能しないときほど鋳造通貨が使われたとも言っているので、本質が信用かも分かりません。@motidukinoyoru

2017-03-21 02:44:48
uncorrelated @uncorrelated

私は文化人類学者の主張と照らし合わせて「通貨の起源と本質は信用」と言う貴殿の主張に根拠がないと指摘しているわけで、「通貨の起源と本質は信用」だから「通貨の起源と本質は信用」と主張しても循環論法ですよ。@motidukinoyoru

2017-03-21 02:46:52
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

何なら、政府負債こそ信用そのものであり、信用の記述にあたって信用を利用するのは、(本来何の関係もない)商品や金属を便宜的に利用するよりも、性質的にも実務的にも合理的である、とすら言える。 @uncorrelated

2017-03-21 02:48:02
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

twitter.com/motidukinoyoru… これを「商品貨幣先行です」と纏めることが、適切なまとめなのか?という問題だけに集約されたということを今回の共通理解としたいところ。 まあそうなると、有史ないし現行の債務貨幣と地続き的には理解できない。 @uncorrelated

2017-03-21 02:56:54
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

まあアンコリ先生は「日銀券が信用されるのは、コインと交換可能だからだ」とかいうことを素面で言っちゃうような人だから、まじめに取り合っても仕方ないというのはあるかも。

2017-03-21 03:09:32
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

例えば、「すべてのツケは大麦換算で表現することにする」となった場合、「大麦1kg分の貸しでワインを買う」、「大麦10kg分の借りを労働で弁済する」となったとき、通貨(決済手段)として機能しているのは大麦か? というと、それはてんで違うでしょう。

2017-03-21 03:13:43
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

しかもこれとまったく同じことが、銀行預金決済、会計上の相殺取引、商業ポイントシステムで実際に起きているわけで。 何なら、現行の国定通貨現金システム自体も、「政府への貸し」それ自体が単位にも決済手段にもなる、という構造なわけでしょう。 twitter.com/motidukinoyoru…

2017-03-21 03:15:18
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

アンコリ先生と話してて思ったのは、「通貨」の定義の食い違い。 アンコリ先生は、多分単位それ自体が唯一の通貨だと思っている。 しかし実際には、単位だけでなく決済手段を総合的に通貨とみなすべき。そう理解しないと通貨経済の機能と構造が理解不可能でしょう。 @KF0612

2017-03-21 04:05:17
API @API0612

@motidukinoyoru 原始的な贈与経済では単位なんて存在してなかったでしょうし、無くても困らなかったと思います。 この間バナナ貰ったから、お返しにリンゴ返そうぐらいな感じで、アバウトな取引だったと思いますね。

2017-03-21 04:12:21
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

そういう貸し借りを、何らかの共通単位(例えば大麦)で全部統一しよう、となったとき、その単位"も"確かに通貨にはなり得るんだけど、商品貨幣の先行誕生とは到底言えないでしょう、という話。 現実に購入手段になっているのは、大麦じゃなくて債権(債務)なのだから。 @KF0612

2017-03-21 08:02:41
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

まあ、「通貨の誕生は、信用と実物(商品、石、金属)の間の子のようなものだった」くらいのことはぎりぎり言えそうなものだけど、信用が中身(本質)で実物は入れ物(単位)に過ぎないのだから、入れ物が要らなくなるというのは普通にあり得る方向性であるということになる。 @KF0612

2017-03-21 08:05:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

あと、厳密な意味での商品貨幣は、まず商品として(効用の面から)価値があり、それに応じて各財とのレートが決まる、という代物でなくてはならない。 これを本当に満たし得るのは、大麦などの穀物等通貨に限局されることになるだろう、という論点も、重要と思う。 @KF0612

2017-03-21 08:23:48
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

石や紙幣、貴金属は、(貸借関係の)単位の記述として有用であるからこそ価値が生まれてきたものなのであって、価値があるから単位の記述に用いられるようになったわけではないから、厳密な意味での商品貨幣にはなり得ない。(石や紙幣、貴金属には、それ自体の消費価値は殆どない) @KF0612

2017-03-21 08:38:40
API @API0612

@motidukinoyoru グレーバーはそういった信用貨幣経済の前に、財やサービスをやり取りする贈与経済が存在したと見てるわけで、贈与経済から出発してる限り、まず負債証書が存在したとは考えづらいですね。 贈与の形で財やサービスのやり取りがあったと見るべきでしょ。

2017-03-21 16:53:12
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

石や紙幣、金属などが、まさに債権(の原始的な形)だったのだという理解である。 @KF0612

2017-03-21 18:00:48
API @API0612

@motidukinoyoru 贈与経済に債権は存在しないですね。必要なのは財やサービスだけです。

2017-03-21 19:02:20
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

厳密な意味で財やサービスだけで完結できるのは物々交換経済だけで、「貸借関係が何かしらの方法で流通可能になる」(これ自体はアンコリさんとも了解済)場合は、普通そこにあるのは債権、債務になる。 大麦などは、あくまで単位に過ぎない。 @KF0612

2017-03-22 00:00:41
API @API0612

@motidukinoyoru原始共産社会は、共同体が集めた食物を分配して、その食物を得た人達が、共同体のために狩りや果物など食物を集めて居たわけで、本人達が意識してなくても、食物を借り入れて狩りや採集を行って、それで得た食物を返済に当てていたと取れるわけで、信用経済と言えますね

2017-03-22 02:18:20
API @API0612

@motidukinoyoru メソポタミアのシュメール期に入ると、神殿が供物を実際に貸し付け始めるわけで、構造としたら原始共産制と同じと言えますね。

2017-03-22 02:37:02
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

twitter.com/motidukinoyoru… ちょっと話をそらす(戻す)と、アンコリさんとの議論で一番気になったポイントはこの部分である。 アンコリさんは、単位が(唯一の)通貨だと論じるが、私は単位は(通貨にもなりえるが)あくまで単位と考える。 @KF0612

2017-03-22 08:02:19
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

例えば、日本の通貨単位は円であるが、「本物の円」というのは現金および準備預金に限られる一方で、実際の決済手段は現金及び準備預金以外に大量に存在する。 何なら、本物以外(銀行預金など)の方が圧倒的に多く、主流である。 @KF0612

2017-03-22 08:05:10