柳生宗矩(将軍家兵法指南役/62歳)、格ゲーを語る
@k_hisane 劇画では剣戟アクションとかかなり描かれていますが、リアルに寄せればいいってわけでもないですしねー。さらにリアルというても、書いてる人のなまじなリアルが入ると、お互いが後の先を取り合おうとゆっくり接近し合い、首のちょっと上に刀をつきつけあう…などという面白シーンになったりしますしw
2017-04-10 00:24:13@SagamiNoriaki エンタメの時点で、ある程度はどうしても嘘が入りますしね。その辺踏まえると、「面白くないリアル」を無理に使って微妙なことになるより、核になる部分は押さえて、後はある程度ケレンもありで盛り上げる方が、エンタメとしてはよさげじゃなかろうかなと。
2017-04-10 00:30:50この辺、「なんでもあり」みたいなことを言うほど、「最強」から遠ざかっていくので、「そもそも最強とは何ぞや」という話にも繋がります喃。前にも似たような話を書いたのがあるので、ついでに再掲をば。togetter.com/li/437747
2017-04-10 00:39:32柳生宗矩の「活人剣」について
るろ剣のこのコラを見かけて、柳生宗矩によって提唱された思想としての「活人剣」の面で見れば、対極みたいに言われる剣心と斎藤も、同じカテゴリの人間なのよなーと。「不殺」は、あくまで抜刀斎の個人的こだわりなので、「万人を活かす」為に剣を振るうって意味では、枝葉末節に過ぎませんし。 pic.twitter.com/uvkrHc0wET
2017-04-23 05:43:14まあ、宗矩自身、その「活人剣」思想を説いた「兵法家伝書」の冒頭で「兵は不詳の器なり」と老子の一文を引用し、剣(兵法)を使って人を殺す事はよくないことだよね、と前置きしてるので、殺さなくとも人が救えるなら、別に無理に殺すこともないわな、と言いそうではある。
2017-04-23 05:49:44同時に、そもそも宗矩が「悪」と定義する手合いは、万人を苦しめる存在なので、そんなのをわざわざ生かす理由もなかろう、というか、救うべき「万人」の後々の事を考えたら、殺す方が確実だし楽だわな、という割り切り方もしそうである。殺すことにそこまで忌避感もなかったでしょうし。
2017-04-23 05:58:05宗矩さん、なんだかんだで戦国生まれの戦国育ちなので「活人剣」の思想は思想として、実技の段になると殺意高めの話が出てくるので油断できませんな。「一撃で仕留められなかったとか、ンなことに拘ってたら反撃されて死ぬから、まず相手を倒してから考えろ」とプロシュート兄貴みたいな事言ってますし pic.twitter.com/hpGyYlTo2O
2017-04-23 06:12:02で、「具体的にどうしたらええのん?」と聞くと、「攻撃し続ければ、どんな奴でもいつかはくたばる!」と岩鬼将造みたいな事を言い出すので、人によっては「活人剣とはなんぞや」とドン引きするかもで砂。その辺は前に書いたのがあるので再掲をば。togetter.com/li/854939
2017-04-23 06:23:11今朝の話、「活人剣という理想を説きつつ、それはそれとして実技について話をさせると殺意が抑えきれない」柳生宗矩という御仁について、なんか似たようなキャラがいたなあと、つらつら思い返してて気づいた。こいつだこいつ。 pic.twitter.com/F0hB8FumqS
2017-04-23 17:53:08一応、フォローしておくと、「兵法なんて要は斬られなきゃいいんだよ、斬られなきゃ」「まず自分の身を守れ。話はそこからだ」とも言ってるので、基本的に人を斬るのは、そうしないと仕方がない時だけというのが柳生宗矩の兵法の前提ではあるので、その辺は御留意頂きたいところ。
2017-04-23 18:02:51その意味では、「柳生宗矩には仕合の記録が殆どない」という批判は、筋違いと言えるとこがありま砂。なんせ本人が「一対一の仕合とか、やっても大していいことないよ」と割り切ってるので、そらやらんよねと。ましてや、既に将軍家兵法指南役という当時の兵法者として最高の地位を得ているので尚更。
2017-04-23 18:20:26@k_hisane 刀とは殺人のための道具であり剣術とは殺人術、人を殺さず活かす剣など偽善にすぎぬ! 的なフィクションによくある題目にリアルの剣の達人がどんな返しするのか結構興味あるんですが、史実の宗矩公はどんなレスポンス返すんでしょうね?
2017-04-23 20:35:55@alfred_2013 まーまとめにも書いてますが、そもそも宗矩本人は「不殺」とか言ってないので、言ってない事を「どうですか?」と聞かれても、「(´・ω・`)知らんがな」としか言いようがないのでは。
2017-04-23 20:38:47@k_hisane まぁ、そうですよね それだけじゃなくて不詳の器である剣術を世の中に活かす的な発想自体への否定的な見解についてはどう返すのかな?という興味がありました 言葉が足りなくてすいません
2017-04-23 20:40:41@alfred_2013 理屈としては、「一人の悪によって万人が苦しむなら、その悪を殺すことで、万人を活かす事ができる。そのために剣を用いるなら、本来不祥の器である剣も、人を活かす剣…「活人剣」と言えるのではないか」という「一殺多生」的な考え方を説いてますね。要は剣を振るう社会的正当性を理論立てた訳で砂。
2017-04-23 20:56:35@alfred_2013 あと、個人については、「兵法を通じて得た知見は日常の対人コミュニケーションにも活かせますよ」という話もしてますね。まあ、これらは「江戸時代初期という時代背景ありき」「相手は天下人(家光)」「宗矩はあくまで兵法者としての立場から答えている」という前提を無視してはいかんのですが。
2017-04-23 21:03:44@k_hisane なるほど 徳川による天下統一が果たされ殺人のための技術としての剣術の重要性が相対的に小さくなる世情において、剣術の意義を再定義することで正当性を確保して当世に適応させつつ、もって徳川による天下統一という大義の正当性の確立を図った、ということでしょうか?
2017-04-23 21:04:02@alfred_2013 概ねそんなとこですね。まあ、徳川による天下統一の正当性確立については、宗矩の身を越える話なので直接は言ってません。ただ、家光がこれを実践すれば、治国平天下に繋がるであろうという気概はあったでしょうし、「天下統御の術は宗矩に学びたり」の一文を見るに、家光への影響はあったようかなと。
2017-04-23 21:13:13「ではまとめを」「まとめ、そうねえ」
あれこれ書きましたが、ここらでまとめると、つまりは柳生新陰流を応用すればゾンビだってパツイチということであり、「こころ・オブ・ザ・デッド」は面白いから読むと吉。 【こころ・オブ・ザ・デッド ~スーパー漱石大戦~】 comic-earthstar.jp/detail/kokoro/ pic.twitter.com/gSwtbNJvQH
2016-11-11 20:05:28おまけ
そして、今、当方の脳内サーバルが、 「へーきへーき、りゅうはによって とくいなことは ちがうから!」 「すごーい!キミのところは ○○がとくいな へいほうなんだね!」 とか言い出して、つまりこうである。 pic.twitter.com/fjgJj9QOt6
2017-03-18 23:59:09