最近一部で話題になった虚数だか無理数だかって話題についての個人的感想

別タイトル:「ファイバーバンドルから考えるポストモダン思想」こっちのが勘違いされないでよかったかもしれません ジャック・ラカンのファッショナブルナンセンスは構造主義の考え方や精神病理学の問題意識から必然的に派生しているのだ、という趣旨の、いろいろ手遅れな感じの注釈です。みんなこの終わった話題が大好きだ
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ラカンにしても「文脈の錯誤」を精神病理学の原理的な問題として考えるのがおかしいとも思えない、問題は文脈の幾何の不安定性、みたいなことを言う為に必要な精神のモデルを明確に与えられてないので

2017-03-29 16:21:08
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@TuvianNavy オブジェアーとか定義もなく導入した概念について延々と理解を強要しようとするんだけど

2017-03-29 16:25:29
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漱石が精神に対する作用素fを構想したのと大して変わらん

2017-03-29 16:22:19
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精神病理学における器質的要因って、患者の生まれてからの経験で病を因果的に理解しようとすると扱いかねるもので、その領域まで因果を延長すると「父母未生以前の本来面目」みたいな無茶な話になる

2017-06-05 21:57:12
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「父母未生」云々は木村敏先生の言い方で、これは夏目漱石が与えられた公案だったはず

2017-06-07 20:13:51
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PTSDは戦争神経症の特徴付けだけど、個人史で症状を説明するフロイト派の末裔とも言える、

2017-06-07 08:37:25

(追記)PTSDとしてDSM-IVに記載されたのは1994年で、概念としての確立の背景には性虐待関係の仕事の影響が大きかったので、厳密なことをいうとこの書き方は時代錯誤だし正確でもないです

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ポストフロイディアン諸派の精神病に対するスタンスって全然知らないのだけど(分析家じゃなくて精神科の普通の先生はドーパミン仮説やセロトニン仮説とかそういう普通の説明と折衷してるはずだし)器質の領域に踏み込んだ段階で個人史に閉じないのは不可避だったなと、後知恵ではいえる

2017-06-07 20:10:45
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ヴェーダや唯識に現れるこの手の個人史を超えた因果の思想は病苦や貧困の理由を知りたいという人情から自然に生じる

2017-06-06 07:17:47
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で、この延長された因果性は最終的には人の運命を説明するあらゆる合理的説明の残余として架構された「霊的作用」の如きものの領域になる

2017-06-05 22:06:55
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物事の呪術的理解にも量的側面(お賽銭、お布施の額や祈祷の回数)と歪的側面(怨敵との相克、運気の奪い合い)があって、前者は呪術的前提の限りでは合理的でありうる

2017-06-06 07:11:10
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骨肉の争いっていうけど、敵でもあり運命共同体でもあり、という関係を意識しないで済むあいだは仲良くできるんだよなあ。。

2017-06-06 12:31:20
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いやまあうっすら意識してればこそ一緒に居て支配したい・されたいと思うものなのかもしれないけど、

2017-06-06 12:32:55
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血統妄想とか誇大妄想から生活史や文化依存的な要素を洗い流して残る骨格のような説明困難なオカルト思考を、現実をあらゆる合理的説明で「割った」いわば「商」のようなものと捉えると

2017-06-05 22:14:49
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ラシオナルなサンボリックでレアールを「割った」「商」をイマジネールというならこれはイラシオナル

2017-06-05 22:35:42
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要するに理性を受け付けない曲がって絡んだ想像の世界がある、というのがあの無理数だか虚数だかという話の読み筋ではある

2017-06-05 22:38:59
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そこが不満だからびょうきになるのだ、というのがイマジネールの俗的解釈だけど、なんか脳の中の物質バランスの話なのか、人間関係の話なのか、ごっちゃになっている感じはする(あるいはどっちにしょわせるかという問題でもある)

2017-06-06 12:35:35
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物事を直交座標でみるか、極座標でみるか、という程度の話がなぜファッショナブルナンセンスを招いたのか?

2017-06-06 07:21:16
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ポストモダニストがファントム(幽霊)について論じるのは、なんか「ゴースト場」みたいなものを考えないと説明が閉じないとかそういう話でもあるのだけど、なぜその「説明不要な残余」の表象として「幽霊」が出てくるのかっていう必然性みたいなものは確かに説明しかねるものがある

2017-06-07 20:17:19
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@TuvianNavy 被害妄想は整合的な世界観が幽霊的な存在を推測する現象、というようなことを考えるには病んでいる自分に客観性を保って向き合う必要があるけど、

2017-03-29 16:28:15
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デリダ伝にボルチモアの1966年のシンポジウムの時のラカンの有様が書いてあったんだけど、ざっくりいうとだいぶクレイジーな印象で、論題もクレイジーだった筈

2017-06-07 20:12:40

参考文献

蛇足

気になっていることがないわけじゃなくて、『親族の基本構造』の婚姻群は加法的じゃないのですが、これは「表象」なのか、そうでないのか?普通に考えたらこれはレヴィ=ストロースなりヴェイユ兄なりの文章ですから「表象」でいいと思うのですが、でも「曲がった空間」の記述ですよね。普通に文章として具体例を書くことと加法的な群を考えることの間にはずいぶんな距離があるし、それを「表象」として統一的に扱うにはずいぶんな抽象が必要な気はします。可能な文章と文章でない文字列すべての空間が半群になってるとか(ボルヘスやシャノンを持ち出すのはここらへんが理由)、それ系?まあほんとどうでもいいけど
あと虚数と実数って別に「曲がって」はいないとか、
あと、想像界だの象徴界だの、って枠組みで考えてるのは「精神病理学者」もしくは「分析家」なのか、それとも「精神病者」なのか、って点が途中から曖昧になっている点も気にはなっていて、これは一応本来の趣旨としては精神のモデルであって、精神分析のモデルではないのだと思います。

(change of )*state @TuvianNavy

デムパにはデムパなりの筋があるんだ、というならアレはレヴィブリュールの精神でレヴィブリュールを源流とする知的?伝統を料理しようとかいう…

2017-06-13 23:41:11