「グランドオーダー・フォー・ザ・フューチャー・オブ・ネオサイタマ」♯5

よつばりんご @chiyotsu1015

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◆許可◆今日FGO+ニンジャスレイヤーの二次創作小説をほんの少し投稿します。夜は騒がしいかもしれませんがよろしくお願いします◆願望◆

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【グランドオーダー・フォー・ザ・フューチャー・オブ・ネオサイタマ】♯5

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マシュによる2度目の解説が終わり、ディテクティヴがまず口を開いた。「ニンジャスレイヤー＝サン、アンタこんな事を信じて協力してるなんて珍しいな」「信じている訳ではない」ニンジャスレイヤーは速攻で否定。「何かあったら困ると思っただけだ」「実際何かはあったしね」ナンシーが言った。91

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「あの化け物にキョートの消滅なあ」エーリアスは首をかしげる。「その聖杯？が起こしてるとしか思えない位の規模のデカさだよな」「ニンジャによるジツ、だとしても限界というものがある。街一角を消す事など、あの男には出来る程の度量は無さそうだった上」「だとしても理由が分からん」92

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ディテクティヴは推理しようとしたが、判断材料の多大すぎる不足に挫折した。「その男のアジトに行ってみる外無いだろうな」「そうですねー。私もヒジカタ＝サンに賛成です。ただ問題は」「もう夜だね……」曇天が紺色に染まっている。広告の光が街を照らす為、ネオサイタマは夜の方が明るい。93

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「作戦とか体制とかも考えておいた方が良い、今日は止めとくか？」「奴のアジトの調査を依頼したい」ニンジャスレイヤーがディテクティヴに言った。「正確には今夜の張り込みを、だ」「気にかかる事でもあるのか？」「ある」ニンジャスレイヤーは赤い眼球を手に持った。「私はこれに見覚えがある」94

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「本当ですか！？」マスターが驚いた。「だが、いつどこで見たのかが全く思い出せぬ」ニンジャスレイヤーは眉をひそめた。「先程見た時から思い出そうとしているのだが」「殺したニンジャを全員覚えている貴方が、珍しいわね」「俺は全く見覚えないけどな……俺が居た時は見ていないという事だな」95

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「俺もだ！」エーリアスが自己主張した。「俺もさっきのオバケで初めてだぞ」「私もね」ナンシーは肩をすくめた。「ニンジャスレイヤー＝サンが1人の時にしか見ていない、って事かしら」「全くもって不可解だが、今は別の話題だ。張り込みを頼んで良いか」「任せろ」ディテクティヴは振り返る。96

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視線の先にはエーリアスとヒジカタ。「着いてきてくれるか？」「エーッ！」オキタが驚く。「イヤです！折角ヒジカタ＝サンに会えたのにまたサヨナラですか！？」「一晩だけだ」ヒジカタは言った。「てめえにはマスターが居るだろうが」「はっ！守らなくては！」「見張りの数は多い方が良いだろう」97

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ヒジカタは着いていくと決めた。「俺も行くぜ！」エーリアスもだ。「私達は色々調べるから」「……思い出せぬ」「悩みっぱなしだと出てこないわよ」「スイマセン、俺がもっと役に立てば」「……立とうと立たまいと人員編成は変わらぬと思うぞ」人員のバランスはピッタリだ。98

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「これがアイツのアジトの場所よ」ナンシーは携帯型UNIXをディテクティヴに渡した。画面には簡易な地図と情報のタスク。「何も無いといいが」「イクサは勘弁だぜ」「こっちは歓迎だがな」「……やっぱりニンジャスレイヤー＝サンと家族関係だろ……」「違う。俺は新撰組だ」「ハイハイ」99

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ニンジャスレイヤー達は廃屋に戻り、ナンシーは生体LANを接続する前にマスターとオキタに言った。「オキタ＝サンは就寝が必要？もし必要なら寝ていていいわよ。ニンジャスレイヤー＝サンが守ってくれるから」「平気ですよー」マスターは慣れない地に疲弊していた。「マスターは寝ましょうね」100

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マスターが床についたのを確認し、ナンシーはコトダマ空間に潜る。（色々調べないと）TV局のコンピューターをハッキング、詳細情報を割り出す。（突如周辺のUNIXから01の光が発生、人もろとも街を呑み込み、光が消えた時には暗闇しか残っていなかった……先に進む事は不可能……）101

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他国でも似た現象が起こっていた事は、ネオサイタマには関係ないとばかりに報道されていなかった。キョートは親睦の深い国だからだろうか。（ネオサイタマでは一件も起こっていないのに、他国では多く発生している……これは一体）欺瞞に満ちたサイトを自動処理し、正確性の高いページに飛んだ。102

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情報をかき集め、世界地図に反映する。（ネオサイタマを中心にして、円形に01光が発生している……時系列で計算すると、初めて起きた所がネオサイタマから一番遠い場所だとわかる……）拡大表示したマップと多数のタブの前で唸っていたナンシーは剣呑なアトモスフィアを感じ取った。「何者？」103

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「ドーモ」ナンシーの背後には、巨大な犬めいた漆黒の生き物。魔神柱めいた赤の目は、羊の化け物と同じく17個。「カーネアラビアットです」アイサツをしたという事は、この化け犬もニンジャだ。「何の用かしら？」ナンシーはいつでも逃げられるよう、密かにトラップを用意。104

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「嗅ぎ回る行為には感心しない。貴様にはここで死んでもらう」「簡単に言うわね」「挑発とは感心せぬな」「そう簡単には死なないわよ、カーネアラビアット＝サン？イタリア語で怒れる犬なんて洒落たニンジャネームじゃない」「口が達者だな」カーネアラビアットの巨大な牙が光る。唸り声。105

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「少なくとも、私は今は貴方と戦うべきではないと思うわね」「何？」ナンシーはカーネアラビアットの背後を指差す。彼の背後には暗雲。「このURLは踏むべきじゃなかったみたいね？」「貴様、わざとウイルスをダウンロードしたか」「この程度なら簡単に処理できるけど、邪魔位は出来るわ」106

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「**素早い茶色の狐が怠惰な犬を飛び越す**、ピッタリじゃない？」暗雲に紛れ、ナンシーは跳躍。7つのトリイ・ゲートウェイを逆に抜け、現実に戻る。時刻は深夜。かなりの間飛んでいたようだ。傍らにはニンジャスレイヤー。「収穫はあったか」「それなりにね。あと敵が増えたわ」107

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「ニンジャか」「ガンドー＝サン達の言っていた化け物と目の数が同じだったわ。色もね。装飾品はなかったし犬だったけど」ディテクティヴの本名はタカギ・ガンドーである。「こっちは収穫無しだ」ニンジャスレイヤーは悩んだ。「何故か記憶に靄がかかり、思い出せぬ」「貴方も寝たらどう？」108

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ニンジャであろうと睡眠は必要である。勿論人間にも必要だ。「オヌシが起きているならば寝ない」「じゃあ私も寝るわ。何かあったらオキタ＝サンに起こして貰いましょう」「だが……」「はい、フートンには足りないけど」少し破れた毛布を投げられた。咄嗟に受け取り、ニンジャスレイヤーは嘆息。109

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「あの3人とオキタ＝サンには申し訳ないが、言葉に甘んじる事にしよう」「貴方、普段からあまり安寧な休息時間が無いし良い機会じゃない？」ナンシーはUNIXに向き直る。「私はウイルスを消してから寝るわ」「ウム」ニンジャスレイヤーは横になった。すぐに寝息が聞こえ始める。110