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欧米の父親は一日三時間以上家事育児をする。日本の父親が家事育児をしないのは長時間労働にあると言うが、時間さえあれば積極的に参加するのだろうか? 松田茂樹によると、育児を「遊び」と「世話」に分けて分析したところ、労働時間が減ると、「遊び」は増えても「世話」は増えないことがわかった。
2017-08-28 14:01:00散歩や行事参加にへ積極的な「イクメン」も、おむつ替えや食事、洗濯といった「世話」はしないことがあり、妻からすればそれは「育児」ではないというか、本当の怖さを知らないというか、とにかく認識が甘いということであって、それでいて得意気にイクメン面をするのだから憎しみもマシマシである。
2017-08-28 14:06:39(自称イクメンに、「どんな育児やってるんですか?」と訊いてみたらよい。もしかしたら大半が「遊び」の範疇かもしれない。男性が真に育児参加する国では出生率が高くなるというが、これは他にも要素が多すぎて一概に関係性が問えるかどうかは個人的に疑問)
2017-08-28 14:11:07「男は仕事、女は家庭」の合理性
育児のうち、「遊び」だけでなく「世話」もする「真のイクメン」とはどのような父親だろうか。個人の資質はさておき、夫婦の置かれた状況から見ると、母親と同等に育児参加する父親は、収入も夫婦で同程度という傾向がある。時給が同じならどちらが休んでも減る収入に差がないからだ。
2017-08-28 14:39:07父親が主たる稼ぎ手なら父親より「時間当たり単価の安い」母親が無賃銀労働である家事育児をする方が合理的ではある。だが父親の方が稼ぎが少ないと「主夫」になるかというと妙なプライドが邪魔をして一層家事育児をしなくなる男性もいるという。めんどくせえな。
2017-08-28 14:42:49結局のところ、男性なら誰でも年功序列で昇給昇進できるという前提あっての「男は仕事、女は家事育児」であって、その前提が崩れたのに男女分業にだけすがりついている有り様であり、そのあおりを受けているのがワンオペ育児を強いられる女性である。
2017-08-28 14:46:05育児から逃げる男
「男は出世」「女は家庭」という規範は、薄れてきているとはいえまだまだ根強く、また残業を拒否することで評価が下がることを恐れて(実際残業時間で評価をする職場、上司は少なくない模様)長時間労働になり、なおさら育児から遠ざかる。意識が先か環境が先かは判断が難しいが、とにかく両方ある。
2017-08-28 14:52:16長時間労働のせいで育児参加できないのはある意味やむを得ないとしても、男性たちは時に様々な理由(屁理屈)で育児から逃げようとする。カリフォルニア大学のホックシールド博士は、そこにある種の傾向を見いだしている。
2017-08-28 15:02:51・家事は女性の仕事、という本音を「俺の仕事はきつい」とか「家事は苦手だ」とか言ってごまかす。 ・「犬の世話はやる」「洗車を頑張る」などとたったひとつかふたつの、しかもいつやってもいいようなことを自分の役割として、それ以外の家事を拒否する。
2017-08-28 15:05:04・妻から「食事を作って」とか「アイロンかけて」とか言われると「外食でいいよ」とか「シワがあっても気にしないよ」とか家事を削減しようとする。 ・「一家の大黒柱」として振る舞うためにあえて家事も育児もしない。妻もどうせ何言っても喧嘩になるので仕方なく子供と夫の世話をこなす。
2017-08-28 15:08:25なんだアメリカも日本とかわんねえじゃねえかと親近感すら覚えるが当事者からすれば笑い事ではない。対抗策として女性も掃除や計算が苦手な振りをしたり、病気、体調不良の振りをしたり、疲れてるからとセックスに応じなかったりするという。
2017-08-28 15:11:41万策尽くしても夫が家事育児に参加してくれない妻は、仕事の時間と熱意を削る(時短勤務や、キャリアを望めない「マミートラック」を選ぶ)、家族の時間を削る(削減可能な一部の家事を放棄する)、家事育児代行サービスや祖父母のサポートに頼るようになる。一方で「これが普通」と信じようとする。
2017-08-28 15:18:12まったくもってアンバランスなのにそれが本来の家族の形と信じ込むことで精神の平衡を取ろうとすることを「家族の神話」と呼び、同様の神話は日本にも、より強い形で存在する。父親の七割が育児を、八割が家事をしない不公平な負担も、「みんなやってるから仕方ない」と、受け入れてしまうのである。
2017-08-28 15:22:19twitter.com/ele_cat_namy/s… 最近このような報道があったが、状況は変わっていなくても(あるいは悪化していても)「みんな同じだから仕方ない」「あいつよりはマシだから」というだけでも「満足度」は上昇してしまうことがある。
2017-08-28 15:25:54現在の生活「満足」が過去最高 内閣府世論調査 | NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2017… 低賃金生活に適応してしまった「プア充」のことを考えると、素直に歓迎してよいものかどうか悩ましいではある。 togetter.com/li/1143269
2017-08-27 17:46:31「イクメン」という言葉の欺瞞に女性たちが気づき始めた、と著者は指摘する。その言葉は一部の男性を利しているのみで、女性の負担は何ら変わらないからだ。自称イクメンの実態は大半が「遊び」かゴミだし程度の簡単なもので、急な発熱で保育園から呼び出しがあっても応じてくれないことが多い。
2017-08-28 15:49:37とある「イクメン活動家」についての記述もある。彼は専門職として働きつつ、「イクメン」の看板を掲げて自治体の委員をしたり、講演をしたり、メディアに頻繁に登場したりしている。それらの活動は平日夜にも休日にもある。しかしその間に家事育児をしているのは妻である。
2017-08-28 15:59:59彼の活動で世にイクメンが増えれば社会によい影響もあるかもしれないが、少なくとも彼の妻の負担は重いままである。 そもそも「イクメン」という言葉は博報堂の丸田昌哉が考案し、「育児する男はかっこいい」というイメージを作ろうとした。「男は黙って◯◯ビール」に比べれば確かに希望はある。
2017-08-28 16:03:572010年に当時の長妻厚労相が「イクメンという言葉を流行らせたい」と後押しした。その言葉は広まったが、先述の通り実態は全く追い付いていない。なのにわずかな負担で「イクメン」を自称し称賛を得ているという状況は、やはり女性にとっては面白くないのでは。
2017-08-28 16:07:18「ワンオペ育児」
「ワンオペ育児」はすき家のワンオペが話題になった2014年に初めてツイッターに登場した。実際ワンオペ育児は多い。父親が残業やシフト勤務で帰りが遅い、単身赴任というのもあるし、一人親で他に頼れる親族もいない場合もあり、時間に余裕はあっても参加してくれない事もある。
2017-08-28 16:36:02海外では一般的という家事代行サービスも、高額のため利用者はわずか2%。 専業主婦であっても、家にとじ込もって赤ちゃんと二人だけという生活は息が詰まる。せめて夫が早く帰ってくればよいが、末っ子が3才未満の専業主婦の家庭では、夫の平日の帰宅時間は平均午後8時44分だ(2011年)。
2017-08-28 16:41:51近年は出産年齢にばらつきがあり、同じ母親でも年が離れていると話が合いにくく、特に30代後半以上の母親は「ママ友」を作りづらくなっている。そこへ来て「ベビーカー迷惑論」など母親へ風当たりは強い(ベビーカーを使うのが父親だとイクメン称賛と相殺されるのかそれほど厳しくない)。
2017-08-28 16:45:18