武蔵野台地と谷の成り立ちの一例を蟹川に見る(新宿~大久保~早稲田:蟹川の谷巡検)

新宿から早稲田に向かう平らな谷が気になって、行って参りました。 暗渠や地球科学の方々に情報をいただき、充実した巡検となりました。ありがとうございます。もったいないのでまとめさせて頂きました。 最後には、蟹川の成立過程についての私案をあげてみました。武蔵野台地の段丘と谷のでき方についての一例(素人案)として見ていただけますとm(_ _)m (目次↓) ※「武蔵野面」などの意味を間違って使ってしまっています。詳しくはまとめ後半に尾方先生のご指摘がありますが、「武蔵野面上の台地」「下末吉面上の台地」と読み替えていただくと、概ね正しいのかなと思います。 続きを読む
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きっかけ

平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

学習院女子大の南の谷が、どうやってできたのか気になっています。 結構大きな谷に見えるのですが、大きな河川が流れているわけではなく……。 右からの谷と下からの谷の上流が開析されてつながってしまったのか、それとも上の神田川が昔は大きく蛇行してここを通っていたりしたのか。 pic.twitter.com/haHQTNiPTO

2017-09-21 22:04:25
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

標高を比べると、谷の南の出口が高く、神田川のがわが低いので、南から北東に流れる支流があったと考えるのが自然そうなのですが、他の谷に比べてかなり幅があるのは、水量がかなりあったのでしょうか……? pic.twitter.com/5G1uZ3RRiA

2017-09-21 22:13:51
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上川瀬名 @Yokohama_Geo

@hira_sail ここは蟹川という川が造った谷だそうです。 「コマ劇場周辺から湧き出す湧水が水源であったようです」「新宿文化センターの先で太宗寺の池からきた流れと合流して北上し、戸山公園を通って早稲田大学の敷地を抜け、江戸川橋の下流で神田川に合流していました」(『東京の凸凹地図』技術評論社)

2017-09-21 22:45:30
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

@Yokohama_Geo ありがとうございます。相当湧水が豊富だったのでしょうね。今は暗渠なのですか?

2017-09-21 23:12:43
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

蟹川、ありました。 今は暗渠とのことでした。情報ありがとうございます! ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%9F%B9… @hira_sail @Yokohama_Geo

2017-09-21 23:25:36
上川瀬名 @Yokohama_Geo

@hira_sail 東京の谷地形は面白いですね。さきほどの本を読んでみますと、ちょうど蟹川の西側が低くて武蔵野面、東側が高くて下末吉面なんだそうです。だから幅が広く見えるたりするんでしょうか…?

2017-09-21 23:47:43
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

@Yokohama_Geo 古い面なので開析が進んでいる可能性があるということですね。どうなんでしょう。 池袋も、池がたくさんあったので池袋と呼ばれたとどこかで読んだのですが、こうしてみると、新宿あたりにもきっと沢山湧水があったのですね。面白いです。

2017-09-21 23:56:37
JKom @jirokomori

@hira_sail @Yokohama_Geo 南や南東側の下末吉面の谷は細かいのが多いのでそれとつい比べて見るので大きな谷に見えるのではないでしょうか。蟹川はこのあたりの武蔵野面の谷としては特に大きな谷ではないと思います。古多摩川の侵食地形と考えてもいいのでは?

2017-09-22 01:11:19

現地へ

平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

昨日ご紹介いただいた久保純子氏1988を読みつつ現地へ。 谷頭が侵食で後退して谷ができるイメージがあるのですが、武蔵野台地のように、降ってきた堆積物(火山灰など)が厚く積もっている環境では、残存川に洗い流された領域が谷として残るのではと。 pic.twitter.com/czdnID8J4T

2017-09-22 09:06:29
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

下末吉面と武蔵野面の侵食に対するふるまいの違い。 武蔵野面は、河成の礫層の上にローム。 下末吉面は、海成層や三角州で積もった層(砂など)の上にローム。 侵食に対する振る舞いが異なる(下末吉面の方が、底になっている層を突破されやすい:淀橋台は江戸城のあたり。下末吉面) pic.twitter.com/2hjYQMJZzR

2017-09-22 09:29:58
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

大河川(多摩川、相模川など)の旧流路に流れる残存小河川(神田川、黒目川など)が、上から降ってくるテフラを洗い流して、段丘ができるモデル。 pic.twitter.com/sfSdpYYgcv

2017-09-22 09:45:53
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

残存河川と書いてしまいましたが、元の記述は「名残川」。 多摩川などの大河川が残した流路に、今も流れる中小河川のことと思います。 pic.twitter.com/uQWypfTqak

2017-09-22 09:56:13
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

ご紹介いただいた別の論文から。 国分寺崖線の地形発達史は、今回のあたりとは場所が違いますが、実例として理解しやすかったので。 武蔵野台地の河川と水環境(角田清美) repo.komazawa-u.ac.jp/opac/repositor… pic.twitter.com/3YZCG1gmVB

2017-09-22 10:12:27
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

本日のスタート地点に向かう途中。 新宿駅を出て、既に少し下り坂。 このあたりの地形は、蟹川の影響でできたんですね。 pic.twitter.com/elhUFiLRM7

2017-09-22 10:31:24
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

スタート地点へ2 歌舞伎町。何も考えずに入り込んで、DVDの客引きラッシュにあいました(笑)。 道は下り坂(建物の壁と地面の角度を見ていただけるとm(_ _)m)。 pic.twitter.com/IbI5RtdLkF

2017-09-22 10:43:52
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

スタート地点。 旧新宿コマ劇場前というので、このあたりでしょうか? 南から坂を下ってきたのですが、ここから北は上り坂。谷底のようです。 進む道は東へ。 pic.twitter.com/iWN0Tw1Ey1

2017-09-22 10:47:24
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

進行方向。 谷底道。いい曲がり具合(?)で左に曲がっています。 pic.twitter.com/kAWVTXIsVP

2017-09-22 10:51:39
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平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

歩き始めてよく見ると、一本北に「四季の道」という遊歩道が……。 暗渠が遊歩道になるケースを考えると、これですか #蟹川 写真は遊歩道の両側から。 pic.twitter.com/5KlVDfXKYG

2017-09-22 11:03:20
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上川瀬名 @Yokohama_Geo

@hira_sail 今調べてみると、四季の路は「都電13系統跡」だそうで、蟹川の流路とは一致してないっぽいです。

2017-09-22 11:10:34
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

@Yokohama_Geo そうでしたか。ものすごく有望そうな風情だったので、少し残念。情報ありがとうございますー!

2017-09-22 11:14:00
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

辿ってきた谷底道は西から東、四季の道は南からうねってきています(さっき間違って北と書きましたが、南が正解です) pic.twitter.com/3gmdClXjnz

2017-09-22 11:16:16
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