編集部イチオシ

縄文土器の表面にはなぜ「縄文」がついているのか?

素朴な疑問をひたすら掘り下げていったら、それなりに納得の仮説になりました。 ※11/12、「結縄時代」をカギに、なぜ土器の底が尖っているのかの思索を追加。 ※7/27、材質変更以前の特性やデザインを変更後も踏襲する傾向から、縄文土器の前身を籠やポシェットと推定する思索を追加。
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じねん @jinensai

ここ数日、縄文土器について考えていた。「縄文」の種類や付け方などの分類は進んでいるが、肝心の「なぜ」縄の文様をつけなければならないかが、さっぱり進んでるようには見えない。いわゆる「邪馬台国問題」や「ミステリとは何か」、「本格とは何か」と同様な研究手順の「抜け」がある。(続

2017-11-07 19:19:30
じねん @jinensai

マッサージチェアをキメ、買い物しつつ帰宅。

2017-11-07 21:16:31
じねん @jinensai

承)さて続き。土器という実体にどうしても目や思考を奪われがちだが、縄の文様をつけるということが意味することは案外単純なことだ。つまり縄、編むという技法が先行している。順序として縄文時代以前に縄・籠類の時代が恐らく数万年スパンで存在している。石器の使用より早い可能性すらある。(続

2017-11-07 22:46:59
じねん @jinensai

承)三内丸山遺跡から出土した、いわゆる縄文ポシェットもそうだし、佐賀県東名遺跡のドングリなどの木の実のアクをとり、保存するための木編みの籠も、もっと注目されて良いだろう。日常的につる植物やイネ科植物の藁で自在に器物を拵えていた時代が基層にあることが前提条件だったのである。(続

2017-11-07 22:56:27
じねん @jinensai

承)ずっと後世の話になるが、『隋書』俀国伝にも百済から仏経を求得するまでは「刻木結縄」で記録していたとあるように編む・結う技術の伝統は連綿と続いている。『君の名は。』の一葉ばあちゃんの言ではないが、大火で器物・文書は灰燼に帰しても体が覚えた技法は残り続けていくものなのだ。(続

2017-11-07 23:10:24
じねん @jinensai

承)大火の話を出したが、古代にもむろん火事は発生している。これは私の独創ではないが、内側を粘土で目張りしたバケツ状の籠が火事で焼け出された場合、現場に残るのは籠ではなく縄文土器だ。原初の土器が偶然製法を伴って現れたことになる。「なぜ」表面に縄文なのかに必然が生じているのだ。(続

2017-11-07 23:16:38
じねん @jinensai

承)視覚的に納得してもらうため、こちらを紹介しよう。→アフリカ・ケニアのカゴ【バナナリーフ 肩掛けポシェットバッグ】 《1370》 AFS-K3109 menui.jp/SHOP/AFS-K3109… バナナリーフで編んだポシェットバッグの形状と性質に注目。(続

2017-11-07 23:19:27
じねん @jinensai

承)最初のころ私の思考は籠の内側に粘土棒を巻き上げて野焼きしたのだろうという所で停滞していた。だが、それでは土器1個につき籠1つというコスパの悪さが解消できない。難問に光が見えたきっかけは早野凡平だった。→早野凡平 帽子芸 youtu.be/9EMPOfM6DPc (続

2017-11-07 23:28:30
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じねん @jinensai

承)バナナリーフのポシェットバッグの画像に戻ろう。狩猟・漁撈や栗の木の世話にも連れて行けない子供たちに粘土と共に籠を与えれば、土器の成型は可能だろう。仕上げは熟練した大人が一手間掛ければ良い。乾燥させ収縮したら早野凡平よろしく籠を帽子のように引っくり返せば籠は再利用できる。(続

2017-11-07 23:39:23
じねん @jinensai

承)古代版の家内制手工業で、同型の土器を大量生産することが可能になるのだ。やがて長じて一人前になった子供たちの中で、その単調なデザインに飽き足らない者が登場し、籠なし成型した表面に爪や貝殻、撚糸を巻いた筒などで独自の文様を作り出すというのは段階的に極めて自然な成り行きに思う。(続

2017-11-07 23:45:12
じねん @jinensai

承)一足飛びに「呪術」などに飛躍するより、技術発展史として縄文土器を考え直していけないか、とりあえずヒント出しはしてみた。そして、つぶやきながらひょいと出てきた「結縄時代」が「縄文時代」に先行するという概念は、これからさらに思考を深めて行きたいテーマとなった。(アウトプット大事)

2017-11-07 23:50:39
じねん @jinensai

銭湯帰り、某コンビニ憩いコーナーへ。今日はコーラを惜しまずショバ代払って鎮座。

2017-11-12 22:28:35
じねん @jinensai

「縄文の人々は土器の大きさほどの浅い穴を掘り、そこに差し込むように立て、調理に使いました。このことは、尖底の土器をよく観察すると、底の周りは火熱を受けて赤く変色していますが、(略)」か…。 aomori-jomon.jp/essay/?p=3256

2017-11-12 22:40:16
じねん @jinensai

どうして先が尖ってるのか、つらつら考えてるけど、想像図の穴掘ってとか石でかまど状に支えて火にかけるイメージに納得したことが無いんだよね。

2017-11-12 22:44:59
じねん @jinensai

ポシェットや籠を「金型」代わりに、土器の生産を行っていたのではないかという所までは思考を進めているが、先が尖ってた方が確かにひっくり返し易いというのは有るだろうが、火にかけるなら、やはり平らな方が良さそうだ。他に何か理由は無いだろうか。

2017-11-12 22:52:41
じねん @jinensai

ここで思い返すのは、先般の思考で思いついた「縄文時代」に先行する「結縄時代」の想定だ。土器に縄で作った輪っかを掛けて三~四点でホールドして竪穴住居の天井から吊り下げて、囲炉裏の自在鉤のように使っていたのなら、形状が円錐形の方が理にかなっている。

2017-11-12 23:10:23
じねん @jinensai

少なくとも、穴掘って(二酸化炭素溜まって火が消えそう)とか、石でかまど作って(倒れそう)とかよりは、縄で吊るす方が安定している。あるいはその民俗的な継承が、囲炉裏の自在鉤として遺残していったのではないか。

2017-11-12 23:22:35
じねん @jinensai

ほんまに『君の縄』もとい、『君の名は。』になってきたな…。

2017-11-12 23:25:56
じねん @jinensai

そういえば以前こんな考察やってたな。その後つらつら考えるに元の材質の形状を受け継ぐ(丸太製の柵がコンクリで作り直されても樹皮つき丸太の色と形状してたり)という側面もアリかと。→縄文土器の表面にはなぜ「縄文」がついているのか? - Togetter togetter.com/li/1169286 @togetter_jpさんから

2018-07-15 22:39:32
じねん @jinensai

藁や蔓、ひご状の細木や割り竹で作った籠やポシェットが先行してて、その代替品(硬くて丈夫で水漏れしない)としての「土器」という流れなら、近代化の途上で材質がプラスチックに代替されていく過程と相似しているように思うんだよね。

2018-07-15 22:51:55
じねん @jinensai

プラスチックやコンクリートならどんな形状でもOKのはずなのに、元の材質の持つ特性に由来するデザインまで踏襲してしまう傾向ってあったはずで、縄文土器の表面に縄目が付いてる理由も元の材質・デザインが籠やポシェットだったことの証左に思える。

2018-07-15 23:04:15
じねん @jinensai

例えばブラウン管時代のTVの側板や家具など調度品はプラスチック製なのに「木目」をわざわざ印刷してたし、床や壁紙にも木製じゃないのに「木目」が印刷されてたり、他にも色々例は見つかると思う。

2018-07-16 14:39:12