減給または解雇が簡単になると給料が上がる?!(オイオイ

「減給または解雇が簡単になると給料が上がる」という戯事に対する批判の連続Tweetが長くなったので読み易い自分でようまとめました。
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えとみほ @etomiho

良さそうな人がいたら雇ってみる→給料に見合う働きができなければ減給または解雇、ということが簡単にできたら日本人の給料めっちゃあがりまっせってずーっと言い続けてるけどそういう世の中にはなりそうもない。

2017-12-05 11:35:40
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho 経営者の欲望を素直に吐露するとそうなるのだろうが、ミクロ視点で: 経営陣が適切な目標を設定し、十分な働きができる環境を作れていて、各労働者に適切に仕事を割振れているという保証はできるのか? マクロ視点で: 普通に考えて全社が「上澄み」を雇える訳がないよね? twitter.com/etomiho/status…

2017-12-05 23:23:30
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho [twitter.com/etomiho/status… ]のような謂を見かける度「いい人」を当てにして本来経営者が負うべき責任を労働者に丸投げしてるだけじゃないの?と思うわけである。妥当な目標に適切な投資で「いい人」を当てにせず普通の人で持続的にサービスできる体制を作るところまでが経営者の責任範囲だよね。

2017-12-05 23:29:56
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho 「当たり」を引くまでスーパーの試食を食い散らかして、その間ちゃっかり試食品で腹を満たすような下品で場当たり的でイージーな経営を法制度が認める「当たり前」にされた日にはたまらんよねw twitter.com/etomiho/status…

2017-12-05 23:44:24
えとみほ @etomiho

私は「そうなりそうもない」と言っているだけで、そうなるのが良いとも悪いとも言ってはいないんですよ。経営者視点の意見というよりは、単純に「日本企業の給料はなぜ外資に比べこんなに安いのか?」という疑問に対して答えたまでです。 twitter.com/ChihiroShiiji/…

2017-12-06 01:14:10
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

こういうコメントがご本人から公式引用RTであったので、参照の便のため元のツリーにぶら下げておく: twitter.com/etomiho/status… このコメントへの批判は後ほど当該コメントへのリプライで。

2017-12-06 01:28:24
えとみほ @etomiho

@osushidaisukida 気軽に解雇(退職)できると、気軽に採用できるようになりますし、いまほど転職活動は大変でなくなると思います。面接行って「来週からきます?」みたいな。

2017-12-06 01:37:05
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho (何らかの意味、立場で)良いと思ってもいないことを「ずーっと言い続けてる」[twitter.com/etomiho/status… ]のですか。へー。それは随分と謎の熱意ですね。 twitter.com/etomiho/status…

2017-12-06 02:36:49
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho まぁいいでしょう。@etomihoのヒト個人が私が批判した「怠惰な経営者」なのかどうかは私の主張にとっては割と瑣末なことなので、該当しない中立の立場だという主張を(信じはしないけれど、これについて争っていると話が進まないので)一先ずは容れましょう。 twitter.com/chihiroshiiji/…

2017-12-06 02:41:11
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho 私としては以下は根拠のない戯言であり、実際には逆の結果になるだろうということ: ・「給料に見合う働きができなければ減給または解雇、ということが簡単にできたら日本人の給料めっちゃあがりまっせ」twitter.com/etomiho/status… …そしてそれ故に(続く

2017-12-06 02:56:05
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho 続き)それ故に以下: ・「単純に『日本企業の給料はなぜ外資に比べこんなに安いのか?』という疑問に対して答えた」twitter.com/etomiho/status… …は答えたことになっていないと考えます。 以下、そう考える理由について述べます。

2017-12-06 02:57:15
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho (間が随分開いたけれど続き)先に書いた[ twitter.com/chihiroshiiji/…twitter.com/chihiroshiiji/…twitter.com/chihiroshiiji/… ]だけでも、解雇や減給を気軽にできることは怠惰な経営者には魅力的でも、労働者にとっては不利益こそあれ何ら利点がないことは察せられようが、以下細かく見ていく。

2017-12-07 19:09:33
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho まず、普通に考えて期間付き雇用(濫用ではなく本当に一時的な臨時雇い)で職務内容がきっちり決まっているような場合を除けば、採用時に提案される給与の額は、雇用されてる人が期待できる最高額ではないよね?

2017-12-07 19:27:42
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho 即ち、雇う側は(何なら将来の昇給への期待込みで)労働者が食いつきそうな範囲の最低額を提示して、雇われて仕事をしてく中で昇給、あるいは昇進していくものだよね?

2017-12-07 19:30:59
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho 言い換えると、雇う側と雇われる側の交渉があって上がっていくものだよね。その時に解雇や減給が現状より気楽になることは、雇う側にとって「不満があるなら、解雇/減給するぞ!」という手札が一つ増えるだけだよね?

2017-12-07 19:34:36
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho どう間違っても、雇用する側の解雇や減給への法的なハードルが下がることは、賃金や待遇に関する労使交渉において労働者側が有利になる手札が増えることではないよね?

2017-12-07 19:39:12
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho 雇用する者にとっては労働者はn人のうちの一人(nは正の整数)。解雇したとしても手数が(n-1)/nに低下するだけ、給与という支出も減るし、収入を即座に失うわけではない。一方労働者は解雇されると副業でも無い限り即座に100%の収入を喪失する。なので雇用する側と労働者では解雇の重みは全然違う。

2017-12-07 19:46:50
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho だから労働者側がやめる準備を既に整えているのでもない限り、「解雇するぞ」というのは強力な脅しになり得る。

2017-12-07 19:48:11
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho …というわけで、雇用する側について解雇/減給への法的なハードルが下がることは、雇用後の労使交渉を考えれば給与が下がる方向に機能する可能性はあっても、給与が上がる方向に機能する見込みは全くない。

2017-12-07 19:57:27
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho 加えて、[twitter.com/etomiho/status… ]で「給与に見合う働き」であるか否かを判断する、あるいは少なくとも判断する基準を提示するのは雇用している側であることが一般的であろうし、@etomihoの人もそういう前提であろうと思う。

2017-12-07 20:01:47
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho その場合、雇用する側が解雇/減給を行う法的なハードルが下がれば、経営者がサービスの市場動向やサービス提供に必要な人員の計画を誤るなど、経営者のミスにより過剰に雇ってしまった人々を気軽に減らすことにも使えてしまう。好きなだけ「給与の見合う働き」の水準を上げればいいだけだ。

2017-12-07 20:07:47
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho このように恣意的に上げられた基準が理不尽だというのを証明するには、収入を100%喪っている上、経営側の情報を入手することも難しい労働者が時間と費用をかけて訴訟するしかなくなる。

2017-12-07 20:19:41
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho (捜査権を有する労基署が強力であれば助けになるだろうが、現状当てにはできないし、今のところ将来強化される見込みもない。)

2017-12-07 20:20:18
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho さて次、@etomihoの人は[twitter.com/etomiho/status… ]とも書いている。「気軽に採用できる」、即ち採用コストが下がれば採用が増える(だから求人が増えて転職に有利)という主張である。しかしこれも全く根拠がない。

2017-12-07 20:28:41
椎路ちひろ @ChihiroShiiji

@etomiho もし雇用が採用時に一括払いの「買い切り商品」であり、採用時の調査費用の割合が十分大きければ、これは正しかったろう。しかし現実にはそうでなく、雇用は使用し続ける限り費用が発生し続ける「レンタル品」に近いコスト構造だ。即ち、採用時のコストは雇用の主要な要素ではない。

2017-12-07 21:19:56