【Rｰ15】ふぁぼった分だけ媚薬レベルが上がるマリアリ

ハチ🐾 @hachisu716

@hachisu716 レベル９２： アリス「……――ゃ、……ふァ、あ、ぁ、あっ……ぁあ、あ……まり、……ぁあ、ん……」 魔理沙の動きに合わせて揺れながら、もうすぐそこまで来ている頂点に容易く身体が浚われる。 アリ「ぅ、あ……ぁあ、……んっ……ま……まり、……ぁ、あ、あっ……まりさあ……っ」

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@hachisu716 レベル９３： 魔理沙「……ァ、リス……アリス……アリ、ス……ごめ、…………も、っ…………だめ……」 お互いの名前を呼び合う快楽が、ふたりにとって何よりの媚薬だ。 求めた人に、求められる。 それは魔女たちが追い求める魔法（きせき）のひとつなのだから。

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@hachisu716 レベル９４： 「────────────────────ッ」 ひとつの魔法を為し得て魔力を使い果たした者たちは、敷布の波に沈み込んで、互いの鼓動に耳を澄ませていた。 ことことと煮詰めた鍋の蓋が踊るような音は、こんなときにいつも耳にする馴染んだ音楽だ。

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@hachisu716 レベル９５： 魔理沙「……なあ、結局」 アリス「……ん、」 まだ火照りの消えない魔理沙は、赤く染まった顔をゆっくりした動作でアリスに向けながら、抑えた声でゆっくりと呟く。あまり声を出すと、未だ余韻で軽い痙攣を起こしている腹が辛いのだ。

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@hachisu716 レベル９６： 魔理沙「媚薬の効き目って、いつまでで、どれほどなんだろう」 アリス「さあね……時間経過でステージがあがるとは、聞いていた、けれど。効果はあったんじゃ、ない？　…………喋れないほど、だもの」 魔理「……だな。こんなことに、なるとは」

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@hachisu716 レベル９７： 軽い気持ちで試したもので、まさかこんな高みに昇り詰めて、互いに前後不覚の酩酊状態になるとは思いもよらなかった。 一般的な人間が、ごくありきたりの材料からありふれた調合で薬剤を作って、この結果だ。 何か外から予期せぬ力が働いたとしか思えない。

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@hachisu716 レベル９８： 魔理沙「でも、思ったん、だけど。媚薬って、イメージではもっとオートで、創造的な、ものだったんだ。普段見てない、ところまで、へんに、好きになるとかさ。そういうのじゃ、ないんだな」 アリス「……そうね。惚れ薬の一般通念からは、外れていた、かも」

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@hachisu716 レベル９９： 魔理沙は重く気怠いのにふわふわと羽毛が舞うような頭の中で、つらつらと考える。 つまりはもとより気に入っている部分に対して、より微細に嗅ぎ取る神経が増えるからこそ、大きな快楽を期待できるのが媚薬の効果というわけで。 つまり。 ……つまりそれは

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@hachisu716 レベル１００： もともと“好き”でないと、ダメってことだよなあ。 芽吹くための種が埋まっていなければ、土にいくら栄養剤を射っても花は咲かないということだ。 そしてここまで高みに昇るには、恐らくそれだけ互いに互いの種がたくさん埋まっている、ということで。

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@hachisu716 レベル１０１： どうやら媚薬というのは、互いになし崩しで縺れ込む言い訳にするどころか、そこにある誤魔化せないものの存在を、確かに突き付けてくるものらしい。 魔理「なんか……」 長いようで短い思考の道行きの中ひとつの答えに辿り着いて、魔理沙はぽつりと零す

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@hachisu716 レベル１０２： 魔理沙「……恥ずかしい、」 一言そう言って、羽枕の中に顔をうもれさせる。 アリス「……私も」 そんな魔理沙の手をとって、ゆっくりとした動作で指をひとつひとつ握り込むように、アリスも呟いた。 魔理沙「なんか損して得して、損した気分」

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@hachisu716 レベル１０３： アリス「得られたものも、あったでしょう。人生、前向きよ」 アリスが笑って、ぎゅ、ぎゅ、と魔理沙の手を上から繰り返して握る。 魔理沙「……種族が、魔女のくせに」 アリス「まだまだ、未熟よ。人の魔女に、いともたやすく翻弄されるくらいだもの」

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@hachisu716 レベル１０４： そう呟いて、またくすくすと無邪気に笑うけれど。 ────可愛い。 今この瞬間だって、それは魔理沙を惑わす媚態に等しいのだ。 媚薬がまだ、効いている？ 効いていたから何だというのだ。 どうせ元から惚れていなければ、そこに反応しないのだから。

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@hachisu716 レベル１０５： ああ、もう、こういうことだよ。 言い訳できない。 こんな薬は、本当にろくでもない──── 魔理沙はまた、羽枕に顔を押し付けた。もう考えるのはやめて、さんざん削った睡眠時間を埋めるため午睡をむさぼることに決めた。

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@hachisu716 レベル１０６： 安らかな寝息を立て始める魔理沙を見守りながら、アリスは考える。 なんだかとても恥ずかしいことをしてしまった。 いつも何かとお互いに向かい合って触れ合うきっかけを逃すふたりだから、こういう後押しがあってもいいのではないかと思ったのだ。

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@hachisu716 レベル１０７： それがこんな盛り上がり方をして、果ては互いの想いをすべて曝け出し合って、その全てを性行為に結びつけて確認し合うことになるなんて。 なんて不埒。 なんて失敗。 後から頭を冷やして今日を振り返ったら、羞恥で立ち上がれなくなりそうだ。

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@hachisu716 レベル１０８： でも。それでも。 今日という日を、この先自分が何処まで生きるのかは分からないが、忘れないのだと思う。 きっと今日を何度も振り返るだろう。 それくらい今日は、たぐいまれなる羞恥を対価にしようとしても釣り合わないくらい、大きなもの得たから。

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@hachisu716 レベル１０９： 時間の経過と共にステージが上がる？ よく言ったものだ。 ──それって媚薬じゃなくて、恋の効果じゃないの。 だったら“効き目がどれほどで、いつまでか”なんて考えるのは無駄な事だ。時間の経過でレベルはこれからもあがってゆく。 ……ね、魔理沙？

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@hachisu716 以上１０９ツイートをもちまして媚薬レベルがあがるマリアリは終了させていただきます。 マリアリを薬漬けにした１０９人のサイコパスたちどうもありがとうございました。 最後に一言いわせて。 ばか！！！！！！！！！ pic.twitter.com/gvsXygyjlh

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