ピコラとパンクに感じる来訪者性と孤独

たちいりハルコ先生の「パンク・ポンク」電子書籍版発刊に伴い、読み返しながら感じたピコラとパンクの孤独について。
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銅折葉 @domioriha

最終的にタマゴがゆで卵だとわかり食欲に負けてしまう一連の流れ、ピコラが寂しさと孤独のなかで必死に仲間を求めている気持ちと、人間社会に適応して暮らすようになる自分との間で必死に綱引きしているようにも見え、生まれてくる(と思い込んでいた)赤ちゃんの最後の声があまりにも切ない。

2018-10-28 23:03:54
銅折葉 @domioriha

ピコラがゆで卵の食欲に負けてしまう流れ、異邦からやってきた謎の生命体から、人間社会で暮らすダメなデブインコへと変貌する瞬間とも言え、すごく残酷で恐ろしい様であると感じる。

2018-10-28 23:05:55
銅折葉 @domioriha

考えすぎだとは思うけど、はじめて読んだときからずっと、ピコラが理解されず、ワガママや欲望を禁じられ、もともと持っていた生まれながらの性状のままに生きることを許されないようにされる中で、必死に足掻いて苦しみ、おどけて人間社会に受け入れてもらおうとする様に見えて仕方が無いのだ。

2018-10-28 23:07:48
銅折葉 @domioriha

小学生向けのパンク・ポンクに対してピコラは中学生以上の年齢を対象にしていたという話もあり、ピコラが最後まで出自がはっきりしなかったこと、生まれ持つインコの性状を押さえつけてコミイの理解者・良き友人になろうとしたことは、彼を通じて思春期の自己を掴むテーマを示してたのではと思う。

2018-10-28 23:10:40
銅折葉 @domioriha

ピコラの劇中、ピコラ本人にそんなに悪気がない/なにかを良かれと思ってやろうとした/ふとした気の迷いで悪い道に誘惑されてしまう(その事に自覚的であったり罪悪感に苛まれたり、手を出した後に公開してやり直そうとする)行動や、それに対する理不尽なお仕置きなどは心を揺さぶられる。

2018-10-28 23:13:12