uncorrelated氏の読解力問題(about MMT)と理論理解力問題(about ハイパーインフレ)
- motidukinoyoru
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@uncorrelated スリナムは名目財政支出の拡大は乏しい中、インフレに見舞われていますが、この原因は資源価格急落といったサプライ側の問題のようです。 一応注意しておきたいところなのですが、HIの理論的にも、財政赤字の対GDP比はHIの進行に伴って(貨幣流通速度の上昇により)低下し得ます。
2018-01-07 10:41:06@motidukinoyoru 財政赤字のGDP比、小さくはないですが、そう増えていくわけではないですよね?
2018-01-07 10:44:46@uncorrelated 大意はそうだと思います。(住宅バブルと民間借入膨張、どちらが先なのかというのは鶏と卵の問題ですが) で、その話は「財政赤字が少ないからバブルが起こった」という因果を説明するものではないです。少なくとも、その段落ではそう述べられてはいない。
2018-01-07 10:47:17@uncorrelated The implication of having a domestic private sector being a net lender is that the federal government sector has to be in deficit unless the foreign sector is willing to be in deficit. は、民間が純債権を形成するには、それ以外が純負債を形成するしかない、ということを述べている。
2018-01-07 10:47:26@motidukinoyoru 財政赤字を拡大すべき四つの理由のうちの一つなので、因果と言うか主要な条件を示す部分です。ですから、民間貯蓄>民間投資と言う状況では、財政赤字を拡大しないと資産バブルが生じる(事もある)と読めます。
2018-01-07 10:48:24@uncorrelated 繰り返しになりますが、HIの理論的には、財政赤字のGDP比は貨幣流通速度の上昇により低下(×上昇)することになっています。貨幣需要関数は、インフレ率の上昇に伴い、貨幣流通速度=名目GDP/発行通貨が上昇するので、その逆数は低下するからです。
2018-01-07 10:49:26@uncorrelated 正確には、発行通貨は”累積”財政赤字であり、財政赤字は通貨発行量の増加になるわけですが、そうなった場合でも、貨幣流通速度の上昇によって、財政赤字対GDP比に減少圧力がかかることが容易に想像されます。
2018-01-07 10:50:22@motidukinoyoru 岩本氏が紹介したモデルでは、(累積ではない歳入の)財政赤字のGDP比を一定に保っていますが、そこは理解されていますか?
2018-01-07 10:51:54@motidukinoyoru そことどうつながるのかが分かりませんが、MMT教祖レイのワーキングペーパー levyinstitute.org/pubs/wp_778.pd… のP.19 A fourth conclusion is that for the stability of the economic system, 以下の段落で、財政赤字不足がバブルを生じさせる可能性を主張しているのは確かです。
2018-01-07 10:53:28@motidukinoyoru 今までの議論からすると、民間部門の純債権が減少して終わりでは?とも思わなくも無いですが、バブルの原因になると言っているのは確かです。
2018-01-07 10:55:34@uncorrelated 「財政赤字を拡大しないと資産バブルが生じる」はまとめとして乱暴すぎると思いますね。 素直にレイの言う通り、 it is usually important that the domestic private sector not be a net borrowerというだけに留めた方が良くないですか? それ以上は勇み足でしょう。
2018-01-07 10:56:39@uncorrelated ということは、岩本モデルでは、貨幣流通速度の上昇に合わせて、名目の財政赤字額も拡大していくという前提を置いているわけですね。なるほど、そういう前提を置けばHIにもなるでしょうね、としか言えません。
2018-01-07 10:58:37@uncorrelated 「バブルの原因になると言っているのか確か」という確信をアンコリさんがどの文章から読み取ったのかが分からないです。そこの"因果"についてはレイは何も述べてないです。 レイが述べているのは、「実物資産の価格が上昇しない限り、純借入の増加は純資産を減少させる」ということと、
2018-01-07 11:02:52@uncorrelated 「バブルにおいては、純借入の膨張に応じた実物資産の価格の上昇によって、民間の(純)資産が維持された」ということだけです。 見方によっては、レイはそこに因果があると論じるのを回避しているとも言えるかもしれません。
2018-01-07 11:03:271年以上前に、岩本康志氏のハイパーインフレーションモデルについて検討togetter.com/li/1031258したことがあるのだが、補足事項。 岩本氏のHIモデルでは、Δmを設定して、そこから生じる帰結を分析しようとしている。
2018-01-07 11:19:01mというのは、マネタリーベース対GDP比であり、岩本氏のHIモデルでは通貨はマネタリーベースしか存在しないことになっているので、すなわち貨幣流通速度の逆数という事になり、Δmはその変化量という事になる。 岩本モデルでは、財政赤字=マネタリーベース発行であり、
2018-01-07 11:26:53Δmは、財政赤字GDP比dの変化に応じて変わることになる。ところが、HIモデルの基本的前提となる貨幣需要関数では、財政赤字=マネタリーベース発行に応じて、インフレ率と共に貨幣流通速度が上昇することになっている。
2018-01-07 11:27:03その中で、財政赤字GDP比dの変化を維持するということは、すなわち貨幣流通速度の増加に合わせて、財政赤字の名目額を増加させるという暗黙の仮定があるということだ。このことには重々注意しておく必要がある。
2018-01-07 11:27:13財政赤字/GDP比を固定する=貨幣流通速度の上昇に応じて名目財政赤字額を拡張するという岩本ハイパーインフレモデルの暗黙の仮定について整理。「ハイパーインフレーションの理論を非数学的に解説」 togetter.com/li/1031258
2018-01-07 11:28:51@motidukinoyoru ではなぜMMT教祖レイは、政府債務の拡大が必要な理由の一つとして、経済の安定性、バブルの抑制を挙げたのですか?
2018-01-07 11:30:40@motidukinoyoru 岩本氏が開発したのではないので、岩本モデルではないですが、それはさておき、「貨幣需要関数をどう想定するか次第」と言うのは既に説明しました。twitter.com/uncorrelated/s…
2018-01-07 11:31:40@motidukinoyoru 貨幣需要関数をどう想定するか次第です。なお経験的には、ハイパーインフレーションに陥った国は、そんなに財政赤字を出していなくてもインフレ加速していく傾向があるのは確かで、それは説明する必要があります。
2018-01-07 10:26:14@uncorrelated レイが述べたのは、経済が安定するためには民間部門がnet borrowerになってはならない、ということだけですよ。そして、民間部門がnet borrowerにならないということは、必然的に政府がnet borrowerになる必要がある、とだけ述べられています。
2018-01-07 11:34:44@uncorrelated 多分アンコリさんが「財政赤字は出してない」と論じたのは、財政赤字GDP比のことだと思うんです。しかし、財政赤字GDP比は、岩本氏が示した貨幣需要関数に基づけば、インフレ加速に応じて低下圧力がかかるわけです。そのことに留意しておく必要があります。
2018-01-07 11:36:44@motidukinoyoru MMT教祖レイは、経済が不安定な状態として住宅価格の高騰とミンスキー仮説を取り上げているので、経済の安定としてバブル抑制を考えていると言えますよね?
2018-01-07 11:37:33@motidukinoyoru 『アンコリさんが「財政赤字は出してない」と論じた』とおっしゃりますが、どのツイートの事ですか?
2018-01-07 11:38:08