「聞かれる立場」と「聞く立場」 〜マイノリティ当事者と無知の間に横たわる深い溝はどうすれば埋められるのかのヒント〜
このまとめに関連するツイートの概要はこちら。
多くのリプライをいただいている話は別途「性的感情がなければ人類は繁殖できないのかについてのなが〜いなが〜い対話」(近日公開)としてまとめていますので、ご興味を持たれた方はそちらも併せてご覧ください。
「精子さえあれば男はいらない」系の人たちの主張って、その理屈よりも「男憎し」が先に強く感じられてしまって、真摯に聞いてもらえてないと思うんですよ。少なくとも僕にはそれは「女性は被害者であり、被害者の私は何をしても守られて許されて当然だ」と考えているかのように見えてしまうんです。
2018-01-11 09:55:16僕は塾の講師という仕事もしていますが、子供たちが勉強が嫌いになる一番の理由は「お前は間違っている」と頭ごなしに否定され続けるからではないかと思っています。理解しようとしている努力が、その一言で簡単に全否定されたように感じてしまうからです。それが続けば、やる気だってなくなる。
2018-01-11 10:21:18別にことさらに「ほめる」必要なんてないんです。「人は誰でも間違う」し「同じ過ちを何度も繰り返す」んです。それでも、理解しようと本人が努力しているなら、その間違いを受け止めて、努力を続けさせてあげるだけでいい。そうして人は「成長」していくんです。 mobile.twitter.com/isa_kent/statu…
2018-01-11 10:26:48塾講師は教えるのが仕事だしそれで対価を得ている。twitter上で男性に「差別とは何か」を教える人は対価を得ていない。遠慮なく批判するのは、相手を「教えてもらえるのが当たり前の、無知が許される子供」ではなく、大人として扱っているから。 twitter.com/isa_kent/statu…
2018-01-13 09:35:51宇野さんのリプはさすが示唆に富んでいるな。僕は「理解を深める」ことが「対価」だと思ってるんですよね。だから「面倒くさいけど(相互に)理解を深めたい」から、生活に支障をきたさない限りいくらでも話してたいんです。でも多くの人は「対価がない=無駄な時間」だと感じてるってことだよね。
2018-01-13 09:43:39ちなみに僕は「対価をもらっているから辛抱強く分からない子たちに丁寧に教えている」という感覚は全くと言っていいほどありません。「分からないという状態」や「分からないことが分かるようになる過程」そのものにとても興味があるからです。それでお金がもらえるのはありがたい限りです。
2018-01-13 09:48:40「興味や関心が満たされていく」って、人間にとって十分過ぎるくらいの「対価」になりうると思うんですけど、どうも多くの人にとってはそうじゃないみたいなんですよね。むしろ僕はある種の物理的な対価に興味がなさすぎて、ものすごく貧乏しててヤバいっちゃヤバいんですが_(┐「ε:)_
2018-01-13 09:53:47フェミニズムに限らず、マイノリティの問題においては、マジョリティがマイノリティに対して「わからないから教えて。俺たち・私たちの機嫌を損ねないように、やる気がでるように、丁寧に、優しく」と言ってくることは、マイノリティから一方的に時間と労力を搾取する行為であるとされている。
2018-01-13 09:54:13「分からなかったことが分かるようになる」って、ものすごい「快感」なんですよ。僕はその快感を一人でも多くの人に味わってほしいし、その快感を味わって幸せそうにしている顔や、相互に理解できた相手とこれから過ごす時間が、僕には十分過ぎるほどの「対価」なんです。
2018-01-13 10:01:40だからマジョリティであろうがマイノリティであろうが「理解してもらうのに費やす時間」が「搾取である」という感覚は、なんとなく「もったいないな」と感じるなぁ。
2018-01-13 10:02:51「わからないから教えて。俺たち・私たちの機嫌を損ねないように、やる気がでるように、丁寧に、優しく」が「対価」がないと出来ないっていうのはなんとなく分からなくもないんだけど、マイノリティにとって「自分たちの立場を理解してもらう」ことは「対価」ではないのだろうか。
2018-01-13 10:06:38そりゃあ僕も機嫌が悪かったりしたら「わからないから教えて。俺たち・私たちの機嫌を損ねないように、やる気がでるように、丁寧に、優しく」とか言われたときに、イラッとすることくらいはありますよ。でも、教えるという仕事をしてると、結局これに則るのが一番効率いいんですよね。
2018-01-13 10:08:57ちなみに「わからないから教えて。俺たち・私たちの機嫌を損ねないように、やる気がでるように、丁寧に、優しく」には「何度も」が足りません笑
2018-01-13 10:10:21これだから、分からないことを理解するって基本的には、誰にとっても「面倒くさい」んですよ。だからほとんどの人は、よほど自分で興味を持たない限り真剣にやらない。それはある部分では仕方ないんですよね、人間の出来ることと使える労力は有限ですから。 twitter.com/isa_kent/statu…
2018-01-13 10:13:05「興味のないことには無関心である」のは、誰しもが等しくそんなもんですよ。それを「無知」だと切り捨てるのは簡単なんです。でも、そうやって切り捨てた先に待っているのは、不満だらけのつまらない世の中だとは思いませんか。
2018-01-13 10:15:05ちなみに僕は「どれだけ時間を費やしても理解してもらえない徒労感」も何度も味わってます。むしろ、そっち方が多いくらいかもしれない。勉強ですらそうなんですから、マイノリティの立場の理解ならもっと頻繁にあるでしょう。だから「時間の搾取だ、おのれで学べ」ってなるのも分かるんですけどね。
2018-01-13 10:26:30いや、当然ですけど、誰かが「教えて、優しく丁寧に機嫌を損ねないように」と言ってきたら「必ず対応すべきだ」とか言いたいわけじゃないですからね。もちろんそんな義務はないわけで。ただ、それをすることは即ち「搾取だ」という感覚だと、なんか大変そうだなみたいなことでありますよ?
2018-01-13 10:44:39そして、今回の本題。
@isa_kent はじめまして。昨晩までのなんさんとのお話、興味深く読みました。少数派として多数派に何か質問されて「わかってもらう」のは嬉しいんですが「回数」問題なんです。伊坂さんとなんさんのお話は1対1ですが、たとえばひとりの少数派が別々の多数派に何度も同じことを説明させられるのは苦痛です
2018-01-13 10:25:55@kaori_stargazer そうですね、いまちょうどそういうツイートしたところです。その気持ちも、もちろんとてもよく分かります。
2018-01-13 10:27:38@isa_kent 文字数節約のためにマジョリティを多数派、マイノリティを少数派とすることをお許しください。私は左利きで、たとえば右利きのひとに「右利きに『なおさなかった』の?」と無邪気に訊かれて「あのね利き手っていうのはね」「あのねそもそも『なおす』って言葉の選択がね」と説明するんですが
2018-01-13 10:29:10@isa_kent 1対1の対話で「ああわかった」「ああわかってもらえた」と思ったら次から次へ別人から同じ無知な質問が来るわけです。知りたい側にとっては珍しくて初めてで新鮮でも答える側には日常で「またかよ」で「うんざり」です。知った多数派は知りたいけど知らない多数派に情報共有はしないのか?と思います
2018-01-13 10:33:29@isa_kent 「知らない、知りたい、教えて、やさしく」で説明して、わかってもらえたと思ったら次が来る。またイチからやりなおし。塾に来るこどもなら仕方ないです。こどもは学習してもこども同士で知ったことを教え合ったりしないのだもの。でもたとえば私が左利きとして「あのさ」と語る相手はおとなの右利きで
2018-01-13 10:38:23@isa_kent 前に自分と似たような多数派が似たような質問をして少数派が答えた事例を、20世紀ならいざ知らずインターネットもあるGoogleもある2018年に検索できないものか?「オッスオラ多数派!こないだある少数派にこんな質問をしたらこう説明をもらったんだ。大事なことだから情報共有すっぞ!」とか
2018-01-13 10:44:29