- mihatsuikutoshi
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先週のこの辺 twitter.com/mihatsuikutosh… の連ツイの続きを少しする。
2018-01-18 23:40:38むしろ問題視すべきは「美」の張り付けについてだろう。記号化された「美」を建築に張り付けた建築のことである。今日、好んで張り付けられるのは和の意匠や建材の肌理であるわけだが、これはポストモダニズムの旗手だったR・ヴェンチューリの「装飾された小屋」(decorated shed)と同じではないか?
2018-01-13 13:59:43最近の建築で記号化された「美」(和風の意匠や建材の肌理など)を内部にも外部にもどこにでもどこまでも張り付けてしまうのは、日本はヨーロッパから「修辞学的原理」 twitter.com/mihatsuikutosh… twitter.com/mihatsuikutosh… を輸入し損ねて「建築の部分と全体」の関係がうまく扱えないからかも知れない。
2018-01-18 23:45:48歴史の修辞学から建築へ──ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー』、マイケル・ディラン・フォスター『日本妖怪考』ほか 10plus1.jp/monthly/2018/0… 「明治維新以降、貪欲にプラグマティックな近代化を推進した日本が、ヨーロッパの人文学の根幹を担う「修辞学的原理」をほとんど導入し損ねたこと(続く
2018-01-10 14:41:54続き)は、日本の知的風土に見えない欠損、いわば盲点をもたらしている」「日本での近代建築の理解においては、あたかも装飾と機能が建築の独立した背反事象のように捉えられているが…建築の部分と全体をめぐる、修辞学的原理に準拠した内的関係に対しては、ほとんど配慮されていないのが実情である」
2018-01-10 14:42:54また、空間を構成する単一の原理(部分)をそのまま四方に拡げて一挙に全体化するという建築もメタボリズム以降かな、もう長い間、日本の建築家たちの間で好まれ続けている手法なわけだけど、これも裏を返せば、前ツイと同様に「建築の部分と全体」の関係がうまく扱えないからなのかも知れない。(続く
2018-01-18 23:50:13続き)もちろんこの手法には伝統的な日本文化や20世紀のモダニズムやミニマルアートなどの影響もあって、実際そのように批評されることもあるわけだが。また、日本の建築家たちが「修辞学」を好まない理由は分からないでもない。というか、私は「修辞学」について不勉強なのでこれ以上は書けない(^_^;
2018-01-18 23:54:24「建築の部分と全体」の関係について昨年末に何度か連ツイした記憶はある(たぶんw)が、それはさておき、私は前述の2つの手法(記号化された「美」をひたすら張り付ける手法と単一の原理を一挙に全体化する手法)とは異なる新しい手法の可能性を探求している。「修辞学」は難しそうだけどな。(´ω`)
2018-01-19 00:01:01とは言え、私の結論はどうせいつもの「いびつな組み合わせ」による建築 twitter.com/mihatsuikutosh… などになるわけだがw(私がいつも描いている「〜の家」シリーズの建築などのことです^^)。「建築の部分と全体」の関係を自明視された手法に縛られた空間観の檻から解き放つことが今求められている。
2018-01-19 00:06:48続き)というわけで、いびつな組み合わせ、ミスマッチ感、アンバランスさ、または、明快なコントラスト、時間の流れ方(空間が組み立てられた過程)がそのまま表れている建築などなどは私が好む空間のあり方である。そんなふうにして、かろうじて私の都市論と建築論はつながっている。(連ツイ、終わり
2018-01-11 18:32:40自分は「なんちゃってレトロ」のラーメン屋とか居酒屋が好きじゃないというか、割と嫌っているんだけど、その視点から行くと、まさにこの駅はイマイチ。 pic.twitter.com/UixX6TSIB2
2018-01-19 10:03:33これは「記号化された「美」を建築に張り付けた建築」 twitter.com/mihatsuikutosh… の分かりやすい一例だなw。私はそれほど嫌いでもないが。いずれにせよ、2010年代の日本の建築の大きな潮流は「和風テーマパーク化」である。近年のナショナリズム(復古主義)の台頭とグローバル化による観光地化(続く
2018-01-19 14:39:19続き)の両方の時代の要請に応える建築である。20世紀末のポストモダニズム期では日本の建築家や教授や社会学者らはこぞって日本のアメリカ化・ディズニーランド化を批判していたが、2010年代の今日の日本の再日本化(和風テーマパーク化)に対してはまだ批判していないどころか言及さえもしていない。
2018-01-19 14:41:45今月初めに twitter.com/mihatsuikutosh… について連ツイしたのだけど、今日の建築における「和」の表現には「和風テーマパーク建築」と「和風モダニズム建築」の2通りがあって、どっちが良いのか? と問われると私は答えに窮する。
2018-01-19 18:22:27いずれにせよ、今日の建築における「和」の表現には2通りあるということ。モダニズムを経由しているか否かである。モダニズムとは一体何であったのだろうか?(連ツイ、終わり twitter.com/mihatsuikutosh…
2018-01-04 23:51:10ちなみに今、私が最も完成を楽しみにしている建築の一つは「片瀬江ノ島駅」 twitter.com/mihatsuikutosh… twitter.com/kanalocolocal/… である。2020年5月竣工予定。
2018-01-19 18:26:38価値判断はともかく、この片瀬江ノ島駅と品川新駅を比べてみると面白いと思う。再ツイ。片瀬江ノ島駅は(モダニズムを経由していないので)「ひねくれ」ていない。 togetter.com/li/1021252 twitter.com/mihatsuikutosh…
2018-01-04 23:27:47迫力はむしろ増している感じか…。 建て替えても竜宮城 片瀬江ノ島駅 kanaloco.jp/article/297373 #神奈川新聞 pic.twitter.com/mqIBIkAthf
2017-12-13 10:02:44というか、最近マジで完成が楽しみ!😊と思える夢のある建築が少なくなった。そして、そのことが余計に人々の関心を過去の建築へと向かわせているのでは。
2018-01-19 18:29:49昼すぎにRTした東武鉄道の「下今市駅」(2017年7月竣工)についてあえて問題視するならば、ここでは新しい建築表現が一切求められなかった、ということだろう。
2018-01-19 18:35:36日本の文化や伝統を守るならピカピカの「和風テーマパーク建築」などを建てるよりも既存の古い建物をリノベーション(再利用)したほうが知的だと思う。もちろん、それが可能な条件はかなり限られてくるが、下今市駅でも元の駅舎をそうするとか、建て替えるにしても元の駅舎のデザインを継承する(続く
2018-01-19 18:43:41また、観光地としての日光には「日光金谷ホテル」みたいな和洋折衷建築が彩る近代化遺産のロマン的な魅力もあるわけで、そういった歴史的・建築史的背景をかっ飛ばして、単純化されたステロタイプの和風に回帰したかのような新駅舎を建てるというのはあまり知的な感じはしなくもなくはない(どっちだよ
2018-01-19 18:46:48