エンゲル係数に関する雑なまとめ
2014年第2四半期以降は、ほぼ横ばいで推移が続いている。このように低迷が長期化するのは、1997年の消費税率5%への引き上げとアジア通貨危機が重なった時期でさえ、見られなかった深刻な状況である。
2017-02-21 22:30:08実質の消費水準指数は、2016年の平均値(1~11月)でも前年水準を下回っており、2013年以降、3年連続で前年平均の水準を下回る状況が続いているなど、2014年以降の消費低迷がより鮮明なものになっている。
2017-02-21 22:30:47当初は、引き上げ直後の「反動減」後、順調な回復を期待する声が多かったものの、結局は前年水準に戻ることなく推移し、2014年下期は前年より5%ほど低いままであった。さらに
2017-02-21 22:31:352015年、2016年は、低迷した2014年をさらに下回って推移しており、いまだ、消費税率引き上げ前の水準への回復の兆しはみられていない。
2017-02-21 22:31:48二人以上勤労者世帯の可処分所得の推移は、2011年以降、低下に歯止めがかかり、横ばい推移を維持しているとはいえ、2015年時点で2000年に比べ、約1割低い水準(0.901)まで落ち込んでいる。このような消費者の購買力の伸び悩みが、現在の消費低迷の背景にある。
2017-02-21 22:32:35賃金の改定率と消費者物価指数の伸び率(前年同月比:総合)でみると、初回1989年の消費税率3%へ引き上げ時及び1997年の5%への引き上げ時には、税率引き上げ分を含んだ物価の上昇率よりも賃金の改定率の方が高くなっている。つまり
2017-02-21 22:33:52当時は、消費税分の負担増を賃金の上昇分で吸収できていたことになる。一方で、今回2014年の8%への引き上げ時には、消費税分に加え、円安により物価が3%近く上昇し、賃金改定率を上回る伸びとなり、結果として実質賃金は下落する結果となった。
2017-02-21 22:34:04非消費支出は、公的年金保険料や健康保険料などの社会保険料引き上げ等により、2005年頃から増加傾向が顕著となり、2015年には9万8508円と過去最高額となり、収入の18.7%を占めるまでに上昇している。
2017-02-21 22:34:502~3年前に比べ食品購入の際重視するようになったこと pic.twitter.com/Eqe2PFo1Yj
2017-02-21 22:36:012~3年前と比べて「高品質な食品」を重視する傾向 pic.twitter.com/sWWxgDOmSm
2017-02-21 22:36:202~3年前と比べて「健康によい食品」を重視する傾向 pic.twitter.com/FSxslMwYxa
2017-02-21 22:36:42近年、安心・安全志向の高まり等により、価格上昇時でも食品の質を低下させない消費者が増えている傾向がみられる。(2016年版スーパーマーケット白書参照)
2017-02-21 22:37:16(-公- ;)ウーン 2014年以降、生鮮品や食料品の値上りが相次いだが、このような消費性向の変化により、値上り分がそのまま食品支出の増加につながった。
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