勇者が土下座で人妻魔王にセックスさせてもらう話

3月10日、ハットマンズショー(大長編)は次のステージへ羽ばたく
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帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 百鬼の舞踏会からはるかに離れた砦。 「魔王様はまだ子作りをせんのか…じれったいなあ…妖精というのはどれぐらいで体ができるのだ。百年?二百年?森のとがり耳どもももう少し育ったのを送ってくればよいものを…まああれはあれで可愛らしいが」 ぶつくさ文句を垂れる妖魔。

2018-03-10 16:56:27
帽子男 @alkali_acid

蜥蜴を思わせる赤鱗をまとい、長い尾を持つ炎魔将である。 女。リザードウーマンて感じか。鼻息が火となって噴き出す。 「はあ…まあ王配陛下に不満があるのではない…贈物にくださった、この妖精の幻日火の押し花はなかなかよい匂いだし。私の熱でも灰にならんし…魔王様は気に入らぬようだが」

2018-03-10 16:59:39
帽子男 @alkali_acid

「あれで魔王様は嫉妬深いからな…ふふ、私が王配陛下に触れたら火傷を負ってしまうだろうに…小さな体が炭になってしまう…ま、防護の魔法をしっかりかければ…いやいや何を」 私室につるした、幻日火という不思議な植物の乾燥した花の香りを嗅ぐと、しばらく空想を遊ばせる炎魔将。

2018-03-10 17:01:51
帽子男 @alkali_acid

「…私も婿をとるなら…妖精族の…ああいう華奢な…いやもう少し大きい方がいいな…」 勝手なことを言っていると、砦の外がさわがしい。 「どうした!」 「人間どもの殴り込みです!」 「なにぃ!?身の程知らずが。魔王様が宥和を尊ぶるからと図に乗りおって!焼き殺してくれる」

2018-03-10 17:03:58
帽子男 @alkali_acid

真紅の妖気をまとって迎え撃つ炎魔将。なんか蛮族っぽい女がいてる。 「てめえが魔王の最側近の一体。炎魔将か!」 「それがどうした」 「あたしは闘技場の覇者!勝負を挑む!」 「ひとりでか?面白い人間だな!」

2018-03-10 17:05:56
帽子男 @alkali_acid

覇者はどうやら強力な防護魔法がかかってるらしく、わりと熱を浴びても焦げない。もっとも炎魔将が火力を上げれば多少は通るし、そもそも腕力とかも強いので。 「はは!楽しいな!人間にこんなにやるやつがいたとは」 「てめえも妖魔のわりに骨があるじゃねえか!」

2018-03-10 17:07:25
帽子男 @alkali_acid

双方ぼろぼろに。 「まだ…まだいけるぜ…」 「こっちも…まるで…へいきだ」 「よーし。とどめの必殺技をかましてやる」 「面白い!私もそうしようと思っていたところだ」 なんかすごい正拳突きと、渦を巻く火柱が激突する。 「がはあ!」 「ぬぐう!!」 ダブルノックアウト。

2018-03-10 17:09:02
帽子男 @alkali_acid

「きさま…やるな…魔王様は…人間でも…強いやつは…めしかかえる…我が軍に入らんか」 「悪いけど…あたしは…別口の…ちょっ、待てよこいつとはあたしが決着を」 そこへ土下座する男あり。

2018-03-10 17:10:12
帽子男 @alkali_acid

「お願いします!やらせてください!!一回だけ!一回だけ!」 「は?」 つっぷしたまま眼が点になる真紅のリザードウーマン。隣に転がる蛮族の女は苦々しげだ。 「てめぇ…こいつとあたしが弱り切るのを狙って…」

2018-03-10 17:11:32
帽子男 @alkali_acid

「なんだこいつは…」 「勇者だよ」 「魔王様の仇敵?そうか貴様勇者の仲間か…」 「まあな…しかし…汚ねぇ…あんときも…闘技場で下剤いりの飲み物仕込みやがったし…」 「仲間なんだろ?」 「まあな…」

2018-03-10 17:13:26
帽子男 @alkali_acid

土下座。あくまでも土下座。 炎魔将は唖然。 「させろって…何…何を言ってる」 「覇者さん!お手本を!お願いします!」 「手本て…こいつの前でしてるのを見せろって…?ほんと最低だな」 そう言いながら最強格闘家は、服を脱いでピアスと「ゆ」印の烙印を披露。わりとかいがしくエッチし始める。

2018-03-10 17:15:08
帽子男 @alkali_acid

「正気か…人間は頭がおかしいのか?」 「んっ…あたしも…そう思うけど…なんかもう…しょうがないっていうか」 「ありがとうございます!ありがとうございます!」

2018-03-10 17:15:53
帽子男 @alkali_acid

終わったあとでにじり寄る勇者。あとずさる炎魔将。 「やめろ。来るな。お前きもちわるい…」 「お願いします!お願いします!」 土下座である。 「やめ…やめろ…それはやめろ…本当に」 「一回だけ!一回だけ!うんて言ってくれたらやめますから」 「やめろ…本当に…」 「一回だけ!」

2018-03-10 17:17:22
帽子男 @alkali_acid

真紅のリザードウーマンは溜息をつく。 「分かった…一回だけだぞ…あと焼け死んでも知らんからな」 「ありがとうございます!」

2018-03-10 17:18:08
帽子男 @alkali_acid

色々あったあと砦の太守の間でふんぞり返る勇者。足元には覇者と炎魔将がかしずいて口とか手とかでしている。 「ところで炎魔将さん。魔王様への報告は適当にごまかしておいてください。警戒されると困るし」 「分かった…人間の襲撃は撃退したと伝えておく」 「ありがとうございます!」

2018-03-10 17:20:18
帽子男 @alkali_acid

「あとこれなんですか」 「幻日火という…燃えない植物の押し花だ」 「意外と乙女なものですね。なんか嫌いな匂いなんで捨てていいですか」 「だめだ。それは王配陛下からもらった贈物だし、私も気に入ってる」 「お願いします!かわりに覇者さんとおそろいのピアスと焼印差し上げますんで!」

2018-03-10 17:22:02
帽子男 @alkali_acid

ジャンピング土下座。見事である。着席した状態から跳躍し、床に降りるときにはすでに両手両足をそろえ、額をゆかにつける体制になっている。 「おそろい…こいつとか」 「あ?嫌なのかよ」 「別に…いいが…幻日火は捨てないでくれ…すごく…大事な気がしてきた」

2018-03-10 17:23:51
帽子男 @alkali_acid

「お願いします!一回だけ捨てさせて下さい」 「一回って…一回捨てたらもう…」 「お願いします!また必要になったらこんど妖精の森行っときとってきますから」 「そういう問題じゃ…私はそれを見ていると、魔王様と王配陛下の…幸せそうなようすを思い出して心が落ち着く…」 「お願いします!」

2018-03-10 17:25:09
帽子男 @alkali_acid

「…っ…でも」 「炎魔将さんがさびしいところは俺が埋めますから!」 「…ぁっ…」 「お願いします!」 「だから土下座はやめろと…分かった…分かった。捨てていい…」 「ありがとうございます!」

2018-03-10 17:26:14
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 「ああ…魔王様…水魔将は切のうございます…ずっと我等魔王軍はおとめの楽園と思っておりましたのに…あんな…すがたかたちは幼いむすめのようとはいえ…やはりおのこと…でも女装させたら似合いそう…」 魔王軍全員ひとりじょうずか。ちな水魔将は魔王領の内海を統べる。

2018-03-10 17:28:09
帽子男 @alkali_acid

海月に似た姿はなんつーかクラーケンレディ?とでも言ったところか。 やや透明。汽水の底の砦にすまい、魚とか貝とか頭足類みたいな妖魔を率いる。 「ああ…また万魔殿に遊びにゆきたい…ほかの魔将とも会いたい…任務とはいえ寂しゅうございます…というかなんか熱くはございません?」

2018-03-10 17:31:12
帽子男 @alkali_acid

真紅のリザードウーマンが魔法の泡におさまって降りて来る。 「炎魔将さんどうしたんです?嬉しいですけどあなたの体には…それにそれは人間の白魔法では?」 「ちょっとこみいった話があってな…なあ…水魔将…私のこと好きか」 「それはもう…ともに魔王様に仕える将軍」 「そうじゃなく」

2018-03-10 17:33:09
帽子男 @alkali_acid

どきっとするクラーケンレディ。 「その…でも私は魔王様を誰よりも…いえ…もちろん炎魔将や風魔将…土魔将のことも同じ胞から孵った姉妹のように思っていはいますが…」 「く、口づけしてもいいか?」 「え?えええ…?…でも炎魔将は殿方が…いえ、もちろんです!」

2018-03-10 17:35:07
帽子男 @alkali_acid

青と赤の妖魔が近づき、泡越しに見つめ合い、やがて片方の空間が他方に浸透すると二つの唇が触れ合う。 たちまち火の魔力が水の魔力を激しく犯した。 「んんぅうう!!!?」 無防備な状態で激しい侵蝕を受けて水魔将は痙攣する。 「なに…を…」 「すまねえ…でも土下座で…頼まれて…」

2018-03-10 17:37:55
帽子男 @alkali_acid

「土下座?土下座って」 そこにあらわれる泡に入った勇者である。すでに土下座しながら漂ってくる。 「お願いします!!!」 気迫。土下座の気迫。

2018-03-10 17:38:41
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